シネマレビュー2002 <上半期>
7/04現在18本観ました。(2本立て等は1本として計算します)
※評価は○5つが満点です。なにぶん主観で付けていますのでご了承を(笑) 基準はあいまいなのであんまり目安になんないよ^^;
6月
| ブレイド2 (評○○○) |
| 人間だけでなく吸血鬼をもえじきにする新種のヴァンパイア“リーパーズ”。吸血鬼と休戦したヴァンパイア・ハンターのブレイドは、彼らと手を組みリーパーズとの戦いに挑む。そんな彼を、思わぬワナが待ち受けていた。 [監]ギレルモ・デル・トロ [製][出]ウェズリー・スナイプス [出]クリス・クリストファーソン ロン・パールマン レオノア・バレラ ノーマン・リーダス [制作データ] 2002米/ヘラルド [上映時間] 118分 |
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今までの常識?を覆したバンパイア映画「ブレイド」の続編です。 暗い過去を持つヴァンパイアと人間の混血児・ブレイド。混血のためヴァンパイアの弱点が一切聞かず日光に浴びても大丈夫なゆえ「デイ・ウォーカー」とヴァンパイアから呼ばれ恐れられています。 最近の映画にしては珍しく?前作を知らなければほとんどよく分からないという作りです。監督が変わったこともあるせいか、説明に時間を掛けるのが面倒なのか、予備知識がなければ分かりづらいです。 監督が変わっても、前作の設定もちゃんと引き継いでいるし、前作で特徴的だったダンスホールのシーンも今回もあります。 前作のファンにはたまらないようですね。それに今回の敵となるリーパーズですが、どうやら前作でこのことを匂わせるセリフがあったみたいです。たまに人間に噛み付いたらゾンビみたいになったというセリフがあるそうです。 このへんもファンたちにはたまらないようですね。 デル・トロ監督は不気味なもの、グロテスクなものが得意らしく(笑)、ヴァンパイアを殺す時の描写が前作にましてグロくなってます。 それにリーパーズもいやなデザインしています^^; 夢に見そう・・・。 でも単なるグロテスクだけじゃなく、作品の風格も前作を上回っており、そしてラストのもの悲しい描写も素晴らしかったです。 話の持っていき方など(前作からの導入など)、強引・おかしなところもありますが、見ていて特に不自然さも感じられませんでした。 それにしてもこのブレイド役はウェズリー・スナイプスが適役ですね。まさに彼以外に考えられないといった感じで、ようやく彼にうってつけの役が見つかった感じですね。これからも続編が作られることを期待します。 |
| 少林サッカー (評○○○) |
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少林拳を信奉し、少林拳を世に広めようとしている青年シン。かつて花形サッカー選手だったファンと出会い、サッカーに目覚めた彼は兄弟子たちとチームを結成、その超人的技を使ってサッカー全国大会に挑む。 [監][脚][出]チャウ・シンチー [監]リー・リクチー [製]ヤン・グオフイ [出]リン・ヅーソォン ウォン・ヤッフェイ モー・メイリン カレン・モク [制作データ] 2001香/クロックワークス=ギャガ=ヒューマックス [上映時間] 109分 |
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これは面白い! 私はサッカーにはそれほど興味はなく、ワールドカップもそれなりにしか関心がなかったんですが、この映画は進んで観に行きました(笑)。 ホントに面白い。こういったカンフーをしゃれにした題材の映画が香港で作られるっていうのはすごいですね。自分んとこでギャグにするからすばらしい。 途中途中にちょっと蛇足かな?とも思えるほどの香港映画特有のギャグセンスがちりばめられているのがヘンに面白かったです。 このへんは「無問題2」でもそうですね。 CGやら特撮をふんだんに使って、真剣にバカやってます。中盤での、シンの兄弟たちがかつての輝き(技)を取り戻すシーンからはエンディングに向かってハイテンションで進んでいきます。 機会があれば是非見てください。 |
| スコーピオン・キング (評○○○) |
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5000年前のエジプト。冷酷な王メムノーン率いる無敵の軍を壊滅させるため、冒険の旅に出た勇敢な戦士マサイアス。敵軍を支える美しき呪術師カサンドラを誘拐した彼は、やがてメムノーン暗殺計画を実行に移す。 [監]チャック・ラッセル [案][製][脚]スティーブン・ソマーズ(ノベライズ/角川文庫) [出]ザ・ロック ケリー・ヒュー [制作データ] 2002米/UIP [上映時間] 92分 |
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ハムナプトラから飛び出たサイドストーリー。ザ・ロック人気にあやかっての二匹目のドジョウ狙いの映画かと思っていましたが、案外そうでもないようでちゃんとしたつくりの映画でした。 ハムナプトラから派生した映画であるにも関わらず、その映画のつくり(雰囲気)はハムナプトラとは全く違ったテイストだったので、その点はうまく作り分けているなぁと感心しました。 ハムナプトラでは次から次へとアクションが続くジェットコースターのような映画でしたが、あくまでもヒーローとしてのマサイアスをかっこよく描いたもので、へんな大げさなアクションやハプニングというものがなく、等身大に描いていました。 占い師カサンドラが東洋的美人であったのがいいですね。画面が引き締まります。マサイアスと彼女のこれからの関係が楽しみですね。 マサイアスはスコーピオン・キングという名で語り継がれていくハズなので(ハムナプトラ2からしても)、この映画では最後の最後でスコーピオン・キングと呼ばれるだけだし、さそりの紋章もないわけだから、これは2作目、3作目とどんどんつくっていくんじゃないでしょうか。 |
| 突入せよ!「あさま山荘」事件 THE CHOICE OF HERCULES (評○○○) |
| 72年。警察庁警備局付監察官の佐々は、連合赤軍によるあさま山荘立てこもり事件の指揮を命じられる。人質である管理人の妻の安否を確認したかったが、佐々らの前に立ちはだかったのは難攻不落の要塞だった。 [監][脚]原田眞人 [原]佐々淳行 [撮]阪本善尚 [美]部谷京子 [出]役所広司 宇崎竜童 椎名桔平 天海祐希 伊武雅刀 藤田まこと [制作データ] 2002東映 [上映時間] 132分 |
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日清のカップヌードルが売れるようになったきっかけとしか今まで私は浅間山荘事件を認識してませんでした(笑) ※それまで全く売れなかったカップヌードルが、浅間山荘事件で警官たちが寒いところで手軽に食べれる(映画「八甲田山」よろしく弁当などは凍ってしまい食べられなかった)からとカップヌードルを使用したところ、全国放送でそれが流されたから一気にカップヌードルが流行ったという事実があります。 さて、今までにTVでもよく浅間山荘のことはありましたし、NHKのプロジェクトXで浅間山荘事件についてがありましたので、一応の予備知識は備えておりました。 ところがこの映画を観て知らなかったことがたくさんありました。 第一に、民間人が撃たれて死んだこともろくに知りませんでしたし、連合赤軍と警察の攻防があんなに長く続いていたとも知りませんでした。有名な鉄球攻撃がすぐ開始されて、すぐ終わったものと思っていました。 初めての実弾を交えての赤軍(まぁテロリストでしょうか)との攻防ということもあり、警視庁と長野県警との連携のまずさも相まっていっこうに事態が進展しない。現場の警官からの手記による再現という事で非常にリアルでした。 映画で起こっていたことが実際に日本で起こっていたんだと考えると、単なるエンターテイメントとしての映画の域を越えていると思います。 連合赤軍についての描写が全くないので、彼らが何を思って立てこもったのか、そしてどんな人物なのかが分からないという批判があります。たしかに映画を観た限りではそのとおりです。しかし事実あの当時、テレビにかじりついて見ていた人たちにとって、赤軍派の人たちのことは何にも分からなかったはずです。それは現場の警官たちですらそうだったに違いありません。 赤軍(テロリスト)のことについて、彼らの主義主張を聞く必要はないのかもしれません。それは今のビン・ラディン率いるテロリストの主義主張を我々が全く聞かない(聞く耳がない)ことと同じだと思います。 何にも分からないただ武力で反抗してくる人たちに、立ち向かっていったのは浅間山荘事件でも、いまのアメリカでも同じだと思います。 私はヘンに話の流れが変わってしまうことより、一貫して警察からの視点で話が進んでいったこの映画のやり方の方がよかったと思います。 時代風景もセットも凄くよく出来ていました。昭和史を語る上で外すことが出来ないこの事件を平成生まれの人たちへ色褪せずに残していく上でも大変よく出来ていました。 |
4月・5月
| パニック・ルーム (評○○○) |
| 離婚したばかりの女性メグが、11歳の娘サラと共にある豪邸に引っ越してきた。その家には、緊急避難用の小部屋“パニック・ルーム”が設置されていた。しかし、引っ越したその夜、新居に3人組の強盗が侵入する。 [監]デビッド・フィンチャー [出]ジョディ・フォスター フォレスト・ウィテカー ドワイト・ヨーカム ジャレッド・レト [制作データ] 2002米/ソニー [上映時間] 113分 |
| 単純で昔からある題材をうまく料理して観客に魅せる映画でした。 まずはオープニングは必見! キャストの名前などの描き方が今までに無い映し方で、いきなり観客に関心を持たせます。 CGなんですが、完璧な合成技術により実写と見まごうばかりの映像です(もちろんありえない映像なんですが、完璧な合成のためびっくりします) これは後に本編へと続く、映像技術の見せ場の布石なんですね。 物語は紆余曲折することなく、ストレートに話が進んできます。不動産屋さんに物件を案内してもらうシーンがあるおかげで、家の構造が観客にも分かり、後の事件の時の人物の動きがよく分かりました。うまいやり方ですね。 前半は、パニックルームに逃げ込んだ母娘と押し入り強盗たちとの頭脳戦ともいえる壁一枚をはさんだ攻防です。 絶対安全と思われるパニックルームを如何に攻めるか、逆に安全なパニックルームの中で如何に身を守るか。 パニックルームにいれば安心とは行かないところがうまいですね。 ガスを使うシーンは迫力ありました。母の勇敢な行動に逆に驚きました。 ※ところでガスは天然ガスじゃないんですかね?天然ガスならたとえ臭くても死ぬことは無いと思うんですが。 あることをきっかけにパニックルームの中と外の関係が逆転するのはよくできていました。 攻める立場と怯える立場の逆転。ここから物語はエンディングへ向かってエキサイトしていきます。 デビッド・フィンチャー監督の「ファイト・クラブ」では観客を陥れるギミックばかりで前衛的な映画でしたが、この映画は直球ストレート勝負でした。しかしながら、観客は一緒にパニックに巻き込まれて感覚を受けるほどうまくできています。 斬新なカメラワークと、今強盗たちがどこにいるのか観客にも分かりづらくパニックルーム内のモニタを通しての言わばパズル的演出とが相まって、舞台は一軒の家の中に過ぎないのにすごく広がり感がある演習でした。 始めは母と娘の関係がギクシャクしており、娘は母の言うことを聞かないし礼儀もしつけも無いムカツクバカ女だったんですが、(いやホントこんな女見たくないってゆうぐらい)、事件が終わった後の公園での母と娘のやり取りでは、お互いが信頼し合っている仲のいい家族像として描かれ、母も娘も一皮向けた関係へとステップアップできた感じが端的に表されており、すごくよかったです。 このエンディングは、事件を踏まえた上での少しユーモアを含んだ演出でしょうが、この短いシーンがないと不完全燃焼してしまいますね。 |
| ロード・オブ・ザ・リング (評○○○○) |
| 時は中つ国第3紀。2500年前に闇の冥王サウロンが作り出した邪悪な指輪が、ホビット族のフロドのもとへ。フロドは国の危機を救うために9人の仲間を結成し、指輪を破壊する“滅びの亀裂”へと旅立つ。 [監][製][脚]ピーター・ジャクソン [原]J.R.R.トールキン [出]イライジャ・ウッド ケイト・ブランシェット リブ・タイラー [制作データ] 2001米/ヘラルド=松竹 [上映時間] 178分 |
| ストーリー展開が単純だとか、ゲームみたい、ドラクエみたいとか言ってるアナタ(笑)、指輪物語は全てのファンタジーの原点とも言える作品です。指輪物語があるからこそ今のファンタジーの世界が構築されて、ゲームが出来たんですよ。 ストーリーの展開事態は簡単です。(AをするためにはBがいる。BのためにCに行かねばならないといういわゆるドラクエなどのRPGですね)ですが、ストーリー自体は奥が深く、初見では全てを把握することがおそらく困難でしょう。各種族たちのこと、登場人物たちの関係などなど。 (いい意味で)レビューで何を書いたら言いか分からないほど、この映画はすごいです。 言葉では説明されていないけれど、映像として説明されているといった演出が多用されています。原作を読んだことのある人にはよく分かることでしょうが、一回見ただけでは全てを理解するのは難しいかもしれません。 また、字幕版ではセリフは極端に短く訳されている場合がありますので、ここは是非日本語版を観る事をお薦めします。 ちょっとした台詞回しに人物関係が良く表されていたりしていますよ。 ただ、ハリー・ポッターに比べると話が複雑しすぎて、映画を観てから数日経つと登場人物の名前やらどんな話の展開だったかが多少記憶が薄れるのはいたしかたないですかね^^; ほぼ3時間と言う大作映画。しかもオープニングから一気にエンディングへとストーリーが展開していく様は片時も気を抜くことができません。絶対に映像化は不可能だと言われていた指輪物語。とくとご覧あれ。 なお、この映画での話はまだまだ序章に過ぎません。ハリー・ポッターが3部作の1作目でありながらもきちんと決着がついてエンディングがあるのに比べて、ロード・オブ・ザ・リングは全く話にケリはつかないまま、2作目へと続きます。 続きがあると知らない人にとっては凶悪的な話の終わりに腹が立つかもしれませんが、これはそもそもの原作がそのようになっているからみたいです。全ての話を通して一つのお話になるということです。 このレビューを書いている現在、この映画の日本語字幕の訳が明らかに間違っている(つまり誤訳)が多すぎると言うことで、ファンの間で問題となっています。各種メディアでも取り沙汰されるほどこの問題は大きくなっており、映画会社等へのクレームや字幕変更の嘆願書などが多数寄せられているそうです。(詳しく知りたい人はこの問題を扱ったサイトがたくさんありますのでご自分で探してみてください) 現在(2002.5)のところ、日本語吹き替え版のほうがほぼ忠実に訳されていると言うことです。(多少は間違いがあるようですが、字幕に比べたらすごくよいらしいです) |
| ブラックホーク・ダウン (評○○○) |
| 1993年10月。ソマリアの独裁者を捕らえるために、エヴァーズマンら米軍特殊部隊が極秘に潜入。わずか1時間で終わる作戦だったが、2機のヘリが撃墜されたのをきっかけに砲火と銃弾の雨にさらされることに…。 [監][製]リドリー・スコット [製]ジェリー・ブラッカイマー [出]ジョシュ・ハートネット ユアン・マクレガー [制作データ] 2001米/東宝東和 [上映時間] 145分 |
| 実際に起こったことを元にした小説の映画化ということですが、私を含め大多数の日本人の方は知らない(知らされていない)事件だったんじゃないでしょうか。 まぁソマリアへの国連軍介入については、日本は全く関知していなかったこともあり、ほとんどの人たちは知る由も無かったことです。 私は10年程前にこのような事件が合ったとは全く知りませんでした。 この事件のことは俗に【93年の悪夢】と言われているようです。 人物関係が分かりにくい、アメリカ側からの描写しかなくソマリア側からの描写がまったくない、ソマリア人がゾンビみたいな描写で一方的だ、兵士たちが誰が誰だかさっぱり区別つかない、という批判を耳しました。 しかしこれはリドリー・スコットが意図的にしたことであり、その意味では監督の目論見どおりの効果だったんじゃないでしょうか。 映画でよくあるそれまでの政治状況や、各国の動き、対立するもの達の胸中などは一切描かれて、いや描いていません。 それは現場での実際に戦闘を行う兵士たちの描写に特化したからであり、実際のところ戦闘の矢面に立たされる兵士たちには軍上部の思惑などは一切関係なく戦場に送り込まれるのです。 何のために、誰のために、なんて兵士には関係ないのです。言い換えれば兵士は命令に忠実であれば言い訳で、個人の意思は関係ない(持ってはいけない)のです。 ソマリア側の描写がなく、なぜ彼らはあれほどまでもアメリカを憎むのかも描いていません。それは戦場での兵士にとってはただ襲い掛かってくる暴徒にしか見えないからです。 兵士たちが誰が誰だか分からないのも、あえてそうしているのです。生きて帰るのに必至であり兵士たちは誰が誰だかも分からないからです。 だからこそ映画としては類を見ない、観客への状況説明も最低限にとどめ、現場での視点に定め、大半が銃撃戦だけで終わるという構成になっているのです。 93年の事情を少し説明すると、国連安保理の要請を受けて歴史上初の「国連平和執行部隊」としてソマリアに派遣されたアメリカ軍は混乱の最中身動き取れなくなります。独裁者アイディード将軍の奪還を目的として派遣された国連平和執行部隊は初舞台のソマリアであえなく挫折し撤退することになります。そして10年経った今でもソマリアは混沌とした状況です。 ソマリアでの内乱は、よくある部族間抗争とは訳が違います。 大戦前の欧米各国の植民地化政策〜米ソ冷戦構造を経て、 各国の利害関係に巻き込まれる形で、部族間に政治的経済的不平等機造が生じたことが根底にあります。 政治に対する反発を武力という手段で表現するため、紛争に発展しているのです。 ソマリアを平和にする目的のための平和維持軍なのに、そのソマリアの人たちから襲われるという納得しがたい心境の中、彼ら国連平和維持軍の兵士たちは戦ったのです。 さて、感想となると、非常に苦しい映画です。 素晴らしい映画です。よくできています。しかし、じゃぁどこが?と聞かれると返答に困ります。 この映画はよく映像のリアルさから「プライベート・ライアン」が引き合いに出されますが、私的にはあんなアメリカ万歳のクソ映画といっしょにするなです。 プライベート・ライアンを褒め称える人の気が知れません。よくあんなアメリカ万歳映画が楽しめましたねと誉めてあげましょう(笑) そういう人は「パール・ハーバー」でもかっこよかったという感想なのでしょうね。 決してアメリカ万歳な映画ではありません。戦争なよくないよという、恩着せがましいメッセージもありません。 しかし、心に来るものが強い不思議な映画です。その心にぐっと来る”何か”が感じてください。 なお、映画の中でヘリが墜落した現場は現在でも実際に残っているそうです。サボテンが生えて分かりにくくなってるそうですが、残骸を確認することができるそうです。 |
| WXIII 機動警察パトレイバー(PATLABOR THE MOVIE 3) (評○○○) |
| 東京湾岸地区で起きた、作業用機械連続破壊事件を捜査する城南署の刑事・秦と久住。事件現場に向かった彼らは、巨大でグロテスクな怪物に遭遇。犯人の正体がその怪物だと知った2人は、隠された陰謀に気づく。 [監]高山文彦 [原]ヘッドギア [案]ゆうきまさみ [総]渡辺繁ほか [プ]杉田敦ほか [企]角田良平ほか [脚]とり・みき [声]綿引勝彦 平田広明 田中敦子 [制作データ] 2002松竹 [上映時間]100分 |
| パトレイバーの劇場版アニメの最新作(3作目)です。前2作は押井守が監督をされていましたが、今作では勇退されており監督はされておりません。私は前2作は残念ながら観ていないもので、その意味でもこの3作目は期待大でした。 パトレイバーはもうコミックが出てから10年は経っているものですが、こうして未だに続編が作られると言うのは素晴らしいことだと思います。 映画を見た率直な感想は、押井守が監督をしていないのにまるで押井守の映画のような出来栄えでした。 決して悪い意味ではなく、感心しました。押井守は現在新作劇場版アニメの作成に取り掛かっています。多忙と言う理由以外にも、次世代のものを育成すると言う意味合いで押井守は今作は手がけていないようです。 これは、「人狼-JINROH-」というアニメでもそうでした。 「WXIII」、「人狼」共に、キャラクタデザインを含め、押井守の作風とは全く違ったものであるにもかかわらず、押井守の意思を受け継いだ者達の熱い血潮を十分すぎるほど受け止められる作品でした。 さて前置きが長くなりました。元もとの原作はコミック「機動警察パトレイバー」の中に出てくる「廃棄物13号」というエピソードです。 根底的な設定は変わっていませんが、大きく脚本が変えられており元もとの主人公たちであるパトレイバーを扱う警視庁特車二課の面々はあくまでも添え物的に扱われています。 ストーリーは不信な死亡事故を調査する刑事二人を中心に進んでいきます。そうです、この映画は完全な刑事ドラマとして成立しているのです。 事件が起きた時真っ先に行動するのは、足を使って地道な調査をする刑事であり、決して物語の表舞台には出てこない人たちです。 華やかでない職業でありながら、重要な立場である彼らにスポットを当てた着眼点は素晴らしいです。 元々が(ちょっと違いますが)ロボットアニメであり、そこに遺伝子操作されて生まれた怪物が出てくる怪獣映画要素を、シリアスな刑事ドラマに仕立てたやりかたは難航したとは思いますが素晴らしくよく出来ていました。 ところどころで、この作品は「大人のアニメである」と評価されています。そのとおりだと思います。 やはり日本のANIMEは決して衰えていないと感じました。 因みにこの舞台の東京は、今の日本とは違うパラレルワールドとなっています。 そうそう、タイトルの「WXV」は、「ダブルエックススリー」という日本語入力ソフト(フロントエンドプロセッサー)の名前なんかじゃ当然違っていて(笑)、「ウェイステッド サーティーン(WASTED 13)」と読みます。「廃棄物13号」の英訳です。 |
| コラテラル・ダメージ (評○○○) |
| .A.消防庁の消防隊長を務めるゴーディー。高層ビルの爆破事件で妻子を亡くし、悲しみのどん底に。何の発展もみられないCIAやFBIの捜査にいらだったゴーディーは、単身コロンビアに乗り込み、犯人を追う。 [監]アンドリュー・デイビス [出]アーノルド・シュワルツェネッガー フランチェスカ・ネリー イライアス・コーティアス [制作データ] 2001米/ワーナー [上映時間] 108分 |
| 例の無期限公開延期になったいわく付きの映画です。 とても重いテーマの映画です。手放しで喜べず楽しめず、爽快感がありません。 |
2月
| 化粧師 KEWAISHI (評○○○○) |
| [監]田中光敏 [原]石ノ森章太郎 [脚]横田与志 [出]椎名桔平 菅野美穂 池脇千鶴 佐野史郎 柴咲コウ 岸本加世子 いしだあゆみ [制作データ] 2001東映 [上映時間] 113分 大正時代、東京の下町。福を呼ぶと評判の化粧師・小三馬(こさんば)。彼を慕う隣家の純江が熱心に弟子入り志願しても、つれない。だがひそかに呉服屋の下働き・時子の勉強に力を貸し、言葉を失った少年・光夫と心を通わせる。 |
| 石ノ森章太郎のマンガが原作らしいですが、読んでません(^_^;) 原作のマンガ「八百八町表裏・化粧師」は、江戸時代後期のお話らしいですが、映画では大正時代となっています。 噂よりかはよかったです。化粧師について描くというよりかは、化粧師を中心とした周りの人たちの人生を描くという感じでしょうか。 そのためか、回りが多すぎてボケてしまっている感じがややしましたが、化粧師がいた大正時代を描いたものということでは良く出来ていました。 西洋の文化が入りだした頃で、混沌とした時代だったと思います。古い人間と新しい人間が交じり合う時代、その時代をよく描いていると思います。 化粧と言うものが女性のお洒落としてまだ認められていない時代、それに化粧をする人(化粧師)もやや蔑んで見られている時代。 女性に読み書きは必要ないという考えのあった時代。そんな時代が少しずつ変化していく前兆、夜明け前という雰囲気の映画でした。 「RAMPO」という映画がありましたが、あれは映画で江戸川乱歩という人物像を描くと言う斬新過ぎた映画だったため評価が悪かった映画ですが、いってみればそれに近い感覚でしょうか。 でも「化粧師」は主人公のストーリーはなくてもちゃんと周りの人物のストーリーがあったので、退屈などはしませんでした。 てんぷら屋の女の子純江(菅野美穂)の純で素直な様子がよかったです。化粧師の小三馬(椎名桔平)を慕うけど世間は化粧師に対して低く見てしまう。それでも彼女は一番身近にいる女性(家が隣)として慕っているが、小三馬はいっこうに気に掛けない。 小三馬は時子(池脇千鶴)の原石ともいえる輝きに心を奪われていく。それを知った純江の心情を言葉無く演じる様はジーンとしました。菅野美穂って可愛いし、演技うまいねぇ。 こっちでも酒井若菜が少し出ていますが、こっちのほうが「無問題2」よりずいぶん可愛かったです。下の発言訂正します(笑)。やっぱ、撮り方や演技指導のちがいでしょうか。 一部では小三馬のどこが女性たちに慕われるほどのいい男なのか、純江と時子の役割が不明確だ、エンディングも後味悪い、など色々言われていますが、人物の個々のストーリーを描いたのではなく、「化粧師がいた大正時代」を描いたものであると考えると、悪いところも無かったです。 途中何度もホロリとしてしまいましたし。 小三馬は化粧する時に、その人の魅力を最大限に活かす化粧の仕方を鏡を見て考える。そして化粧された女性は鏡の中に移る生まれ変わったもう一人の自分を見つける。なんかすごく意味深で印象的なシーンが多かったです。 柴咲コウ演じる芸子さん(小夜)を化粧するシーンでの、小三馬のセリフは名セリフだと思います。 ただ、小三馬が心奪われる時子にそんなに魅力とか感じられなかったので、これはキャスティングミス?と思いました。 たしかに朴訥な女中としてはすごくよかったんですが、化粧してとびきり綺麗になったわけでもないし…。 「千年の恋」で邦画に幻滅した人に、是非お薦めしたい邦画ですね! 映像、衣装、音楽、とってもいいです。東映オールキャストで豪華ですし。これはこれで人使い過ぎって感じもありますが。 ただ、原作がマンガなだけに?、マンガっぽいところや現代っぽすぎるのは、まぁ目をつむりましょうか。 |
| 無問題2(モウマンタイ2) (評○○○) |
| [監]チン・ガーロウ [製]サム・レオン [撮]キョン・ゴクマン [音]冨樫春生 小野悟 [出]岡村隆史 ユン・ピョウ 酒井若菜 サム・リー キャンディ・ロー [制作データ] 2001香/松竹=メディア・スーツ [上映時間] 116分 香港旅行プレゼントに当選し、香港へと渡った見習いコックのケン。だが、殺し屋と間違えたギャングに歓迎される。逃げようとする彼だが、殺しの標的である少女・由美子に一目ぼれしてしまったからサァ大変! |
| これぞ香港B級ギャグ映画! 一作目は見てませんが、全く関連も無く別個のものです。 香港映画お得意の、エピソードの詰め込みすぎ!これはこれで面白いんですが、つかれますねぇ。 こまごました話が次から次から展開するので、どないなるねんって感じでしたが、香港パワーで丸く収まりました(笑) 岡村はがんばってますねぇ、あんなに背が低いのに大画面で浮いてません。すっごく存在感がありました。 表情やら演技もよくしてました。正直感心しました。 対するヒロインの酒井若菜はちっとも可愛くなかった(ファンの方ごめんなさい)。いやほんとアレなら岡村じゃなくても中国人の女の子の方を選ぶぞ。 WASABIでは広末が大画面でアップになったらかわいくてしょうがなかったけど(おいおい) キャンディ・ロー演じる女の子は、出っ歯の入れ歯で田舎くさい演技でしたが、最後には入れ歯も外し、めちゃくちゃチャーミング(死語だなこりゃ)でした。この映画では絶対キャンディ・ローの方が可愛いね! いろんな映画のパロディが出てくるのでそれだけでも楽しめました。冒頭からパロディですからねぇ。 |
| オーシャンズ11 (評○○△) |
| [監]スティーブン・ソダーバーグ [出]ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット ジュリア・ロバーツ マット・デイモン アンディ・ガルシア [制作データ] 2001米/ワーナー [上映時間] 116分 保釈中の窃盗犯オーシャンが、前代未聞の犯罪計画を構想。侵入不可能なラスベガスの巨大金庫から、1億5000万ドルもの現金を強奪するのだ。オーシャンは旧友ラスティーを右腕に、実行メンバーを集めはじめる。 |
| なんでかすっごい人気! 平日の最終の回でも立ち見が続出!というほどの盛況ぶりです。 それになんだか年配の方の多いこと。おじいちゃんおばあちゃんもいたりして、何で?という感じ。 で、一言で感想言うと、そんなに凄かった内容かなぁ?です(^_^;) う〜ん、なんか期待はずれというか、つまらなくはないですが、話としては目新しさはありませんでした。まぁその辺はリメイク版?ということだからかも知れませんが。 話は素直に進んでいき、展開についていけなくなると言うことはありません。わかりやすい話でした。 どこが面白くないかと言うと、全然スリルが無いということ。成功するかどうかのドキドキハラハラの駆け引きもなけりゃ、とりたててすごい頭脳戦(相手の裏をかく)もありません。 それに一番の欠点が、誰も損をしないと言うこと。カジノの地下金庫を総勢11人の泥棒たちで狙うわけですが、その金額は1億5千万ドル。ごっそりと盗んでしまうわけですが、カジノの金は保険が掛けられているので、盗まれた側も懐が痛くないのです。 おまけに泥棒たちは全然つかまるということもなく、平然と逃げます。 話の運び方には無理が無く、ま〜るく収まるようになっていました。「で、どうなるのかな?」と思っていたら「あぁそうなの」、という感じでした。 ブラッドピットは存在感が大きく、最初から最後まで出ているのですごく印象にあるのですが、結局何をしたのかなぁ?(笑) オーシャンの元妻と会ったりしたぐらいで、盗みの実質的な活躍はしていなかったような・・・? 第一、11人も必要だったのか?というのも疑問ですね。 さらに、オーシャンとラスティーが集めた9人は、みんなちゃんとした仕事をもっていたりするのです。(こそ泥もいましたが) なにも命を掛けて?でも大金を盗む必要性がありません。その金で何かをするというのでもありません。だから金を盗むことに生きがいが感じ取れなかったので、観ていて感情移入できませんでした。 女もカジノの支配人に見切りをつけてオーシャンとよりを戻すことになりますが、その動機も不十分ですね。 いくら男が盗まれた金と女を天秤に掛けて、金を選んだからと言ってそれだけで愛想が尽きるのでしょうか。あれほどオーシャンのことを嫌って別れたというのに。 「ソードフィッシュ」の方が、スリルもあったしドキドキしたし、盗んだ金の必要性ってのも描かれていましたねぇ。 映画で説明不足なのが2つあります。 まず冒頭でのカジノの金庫の図面を見ているシーン。一体どこかは説明なし。すごいセキュリティの金庫の図面やビルの内部構造の図面を平然と見ています。どうやら建築会社か何かに忍び込んでいたようですが。 ガードマンの名札の名前を見てとっさに名前を呼びかけたりして、不信がられないのは泥棒のテクニックでしょうか。 それと肝心のラストシーン。オーシャン(ジョージ・クルーニー)が数ヶ月の軽微な服役から出てきたのをラスティー(ブラッド・ピット)が出迎えるシーン。 「仲間は後ろの車にいる」って言うけど、実際乗っていたのはカジノでいた用心棒たち。彼らがオーシャンの車の後をつけていくシーンで終わりますが、あの用心棒たちは最初っから仲間だったのか、それともベネディクト(カジノの支配人)が差し向けたのか。 それならなぜラスティーは仲間というふうに言ったのか?最後の最後で説明が無く、ハテナ?で後味が悪かったです |
| WASABI (評○○○) |
| 昔の恋人ミコの死を知らされ、日本にやってきたパリの問題児刑事ユベール。そんな彼を待っていたのは、存在すら知らなかった彼の娘ユミ。2人はミコの死因を巡るマフィア絡みの陰謀に巻き込まれていく。 [監]ジェラール・クラブジック [製][脚]リュック・ベッソン [音]エリック・セラほか [出]ジャン・レノ 広末涼子 [上映時間] 95分 |
| えー、この映画はコメディです。その辺をきちんとわきまえて観に行くと面白いです。 ジャン・レノや広末のシリアス物だと思ったら大間違いです。 一部の間で、日本の描き方について不満を持つ方がいるようですが、これはそれほど偏見などをもって描いたものでなく、あくまでもユーモアです。「パールハーバー」の方がよっぽど偏見に満ちて作られてますよ。 出てくる日本人(日系人?)は「TAXi 2」に出てきた人ばかりで馴染みのある顔ぶれ。 ジャン・レノの日本風テイストの部屋とか、広末の弁護士の事務所とか、オイオイっていうのはありますけど、許容範囲でしょう。 さて映画の感想ですが、ちっくしょう!広末かわいいじゃねぇか!です(笑) 一応広末ファンですが、色々とスキャンダルやらでちょっと遠のいていたんですが、大画面で見る広末のアップと、その演技力に心を奪われました。 途中、服を次々と着替えるシーンではうっかり目を奪われちゃいまいした(^_^;) 「秘密」をDVDで観て広末の演技力に驚きましたが、今回の演技も良く出来ていました。女優として立派に仕事してます。これについては皆さん異論は少ないように思えます。 それと、ジャン・レノの相手役のモモがいい味出してます。存在感ばっちり!。 観る前はWASABIってふざけた題名つけやがって、と思ってましたが終盤にジャン・レノが“もし人生がワサビのようにピリっとせず、恋愛も無かったら、味気ないものだ”と語ります。なるほど、そういう意味だったのね。 でも、日本に数ヶ月居たという設定なのにワサビを知らないってのはどうかなぁ。 それと、コメディなのに日常の日本に話を持ってきてるから、ゲームセンターでドンパチやってヤクザ(こりゃまた笑える設定なんだけど)を銃で撃ち殺しちゃうのは、ちょっと映画全体の雰囲気に合わないですねぇ。 まぁ、最後の銀行でのシーンもそうなんですが。 ジャン・レノが以前所属していたという諜報員のような組織って国際的に活躍するやつなのかね。 かなりの組織力などがありそうです。日本で外人(ジャン・レノ達)がドンパチやってもお咎めないようですし。 フランスでのジャン・レノに片思いの女性についての描写が最後でなかったのが残念ではありましたが、ジャン・レノはこの事件で過去を顧みるばっかりの自分を捨て、新しい道に進むんじゃないでしょうか。 全体として笑えるシーンも多く、楽しかったです。 |
1月
| シュレック (評○○○○) |
| 森にひとり住む緑色の大男シュレック。ある日、ひょんなことからおとぎ話のキャラ達に家を占拠されてしまう。極悪なファークアード卿から彼らの家を取り戻すため、ドラゴンに捕らえられたフィオナ姫を救うハメに。 [監]アンドリュー・アダムソン ビッキー・ジェンソン [声]濱田雅功 藤原紀香 山寺宏一 [上映時間] 91分 |
| 公開が終わるぎりぎりに観に行きました。ようやくヒマが出来たので、もうガラガラだと思っていったら親子連れがほとんどでびっくり。 同じ建物の別の映画館ではハリー・ポッターをやってたんですが、もしかしてそっちから流れてきた客かな? で、率直な感想はやっぱりCGアニメ映画はこうでなくっちゃ! ファイナルファンタジーの評の時に書きましたが、CGはリアルさを追求してしまってはダメなんですよ。実写では不可能・無理な映像をCGを使って描くのが正当だと思います。(経費削減のためにCGを使う向きも多いですが、私は嫌いですね。はじめて見て感動したCG映画がトロンだったこともあり、CGとは実写じゃ出来ない世界を描くものだと思ってます。) つまり、精密・綺麗な映像とリアルな映像は似ているけど本質は違うと思っています。 ファイナルファンタジーが成功しなかったのは、(脚本も含めて)リアルさを追求しすぎたからです。 シュレックは綺麗な映像ですが、もちろん現実的な映像ではありません。 さて、子供には子供なりに、大人には大人なりに楽しめるバカバカ映画ですね。 でもブラックジョークが多くあって、子供にはムリなところが多かったですね。多分子供には笑える部分であるってことが分からないと思える箇所が多かったです。 まず笑ったのは、ファークアード卿のお触書によって、御伽の国のキャラを強制収容するシーン。 ピノキオと暮らす優しいおじいさんの金貨目当てにピノキオを差し出す豹変振りに爆笑。 ここのシーンは凄いですね。なんなって、歴代のディズニー有名キャラ達が出てきます。 というのも、ディズニーを追い出されたカッツェンバーグという人が、スピルバーグらと共に3人でドリームワークスを設立したのです。 つまりディズニーのキャラクター達がいじめられるシーンは、カッツェンバーグの恨みを描いたようなもので、そういった事情を知る大人に取っては2度おいしいシーンです。 話の元になっているのも、眠れる森の美女や、美女と野獣、などでつまりどっちもディズニーアニメ! ここらへんも笑えるところですね。 さてストーリーですが、大変出来ています。完璧なストーリー!一分の隙間もないと評価されています。 映像的の見た目の楽しさ以外に、じつは多くの現代の問題を表現しています。 シュレックは人間や他の御伽の国のキャラたちとの交流を嫌って一人寂しく暮らすモンスター。本当は心優しいんだけど、モンスター注意の看板を立てて一人で暮らします。いわば引きこもりの男性です。 フィオナ姫は、夢見がちな女の子。本当の恋がしたいと夢見る現代の女性を表わしています。ドラゴンに塔に閉じ込められているけど、自分で逃げようとせずに理想の男性が助けに来てくれるの待つだけ。お見合いを繰り返して結婚しない今の女性のようですね。 そして、ファークアード卿。権力コンプレックスに、そして身長が低いことにもコンプレックスを持っています。身長が高ければもっといい女性と出会えると心の中に劣等感を持って生きています。 映像的なおかしさのなかに、多くのエッセンスが詰まっています。ここに気づかなければ面白さ半減です。 人間にとって大切なものは外見じゃない、心の中にある。という普遍的なテーマを、逆説的なキャラを用いて描くという手法は、まさにアンチディズニーです。 このテーマがしっかりしているからこそ、子供にも大人にも十分楽しめる映画です。 ところでCGに関してですが、業界最高のCG技術が用いられています。CG業界ナンバーワンのPDI/ドリームワークスの本領発揮です。まずすさまじいのが流体シミュレーション。泥浴び、ビール、溶岩、ミルク、風で舞う葉っぱ、変身の時の煙、などなど。完璧に計算されて描いています。 さらに人の肌については、皮下組織、真皮、表皮、脂質ごとの散乱、角質細胞、毛穴による異方性反射、逆行に対する半透明性、骨や軟骨の不透明度などに基づいて描かれています。 とくに凄いのがドラゴンの炎の描写。ボリュームレンダリングという手法を用いて物理的に計算されています。 さらに主人公たちは、骨格、筋肉、皮膚、衣服、と重ねて計算され、なおかつ力学シミュレーションされています。表情にいたっては顔の筋肉の動きまで計算されて描かれています。 とまぁ、資料を見て書いていますが数え上げたらきりが無いほど高度な計算を行っています。 これだけすごい技術を使っているけど、描く世界が現実で無いから、全体としてうまくまとまっているのだと思います。 観に行ったのは吹き替え版でしたが、へんに違和感も無く聞けました。私が大阪人だからかもしれませんが、ダウンタウンの浜ちゃんの声も素直に聞けました。(大阪弁に抵抗のある人にとってはちょっとキツイようでしたが) 藤原紀香さんの声が意外にうまく、完璧に声を当てられていたのにはびっくり。 山寺宏一さんはいうことなしのプロの声優さんですし、ぴったりでした。 |
| ヴィドック (評○○△) |
| 1830年、有名な探偵ヴィドックが追跡中の殺人犯に殺されたという一報が流れる。彼の伝記を執筆中だった伝記作家エチエンヌは、ヴィドックの死の謎を追うことに。殺人犯の犯行を洗ううちに、衝撃の事実が明らかに! [監][脚][台]ピトフ [製]ドミニク・ファルジア オリビエ・グラニエ [脚][ノ][台]ジャン=クリストフ・グランジェ(角川文庫) [出]ジェラール・ドパルデュー ギョーム・カネ [上映時間] 98分 |
| おフランスの映画ざんす(笑) どうもフランスで観客動員数200万人の大ヒットらしいですね。 どうもフランスってのは、反アメリカというか、アンチハリウッドという意識が強いのでしょうか。自国での映画でなかなか胸をはれるものが無かったのか、ちょっとの大作(へんな日本語ですね)だと過剰に反応するみたいです。 ジャン・レノ主演の「クリムゾン・リバー」がその色が濃かったんですが、この「ヴィドック」もう〜んという感じ。 公開初日の朝の第一回目に観に行きました。同じ建物(梅田ピカデリー)ではハリー・ポッターをやっており、押すな押すなの大人気なので、こっちはそうでもないだろうと思っていたら、座席の90%ほどが埋まるほどの人気。しかも案外年配の方が多かったのが印象的でした。 どうでもいいけど、公開日の先着順のプレゼントが、どうでもいい化粧品のサンプルってのはどういうことよ。新聞広告にも大きく書いてあったけど、もらっても全然嬉しくないぞ(笑) さて、予備知識なしにTVCMだけの印象でしか観に行ったので、基本となる知識ゼロでした。これはちょっと反省。 観終わってから分かったのですが、このヴィドックというのは実在する人物らしいです。フランスでは誰もが知っている有名な歴史上の人物。でも後世、だいぶ脚色されているとの事で、映画のような人物ではなかったらしいですが。 日本でいえば、水戸黄門やら大岡越前、遠山の金さん、って感じではないでしょうか。 なじみが無い人物なため、物語に入り込めないという欠点があります。 一応、冒頭のタイトル部分でヴィドックについての説明が新聞記事のような形で流れますが、ちょっとイマイチかなぁ。 予備知識がなかったせいでもありますが、てっきりヴィドックってのはCMでも出ている、顔が鏡になっている殺人鬼の事だと思っていたのに、私立探偵のことでびっくり。しかも始まってすぐに死んでしまう(笑) まぁ、このあたりはネタバレになるのでこれ以上書きませんが。 それに、この映画にパンチが足りないのは、冒頭で主人公が死んでしまい、第三者(伝記作家のエチエンヌ)の視点で物語が進んでいくため、観客を引っ張り込む力が無いからです。 ヴィドックが太った中年おっさんということで感情移入しにくいことに加え、エチエンヌの後追い取材がトントン拍子に進んでいくため、なんだ素人でも簡単に出来るやんか〜、と少し興ざめしてしまうのが難点。これもまぁ理由があるのですが…。極め付けが犯人の犯行動機がイマイチ分かりにくいこと。恐怖シーンが全然無いのも欠点でしょうか・・・。あぁ欠点だらけだ(笑) ヴィドックが追っていた事件そのものの全容については、私はオカルトっぽいところもあり、非常に好きな内容でした。 少女たちを使っての不死の薬の調合のシーンは、まさにオカルト。ちょっと「ダーククリスタル」っぽかったです。 これは時代設定が1830年のパリということで、錬金術師というのが普通に存在する時代。事件の内容や、そのはしばしに錬金術が最先端だったヨーロッパを匂わせます。これが現代だったらウソくせ〜で終わってしまいます。全体の雰囲気としては、ストーリーと時代・国がマッチしていてよく出来ていたと思います。 さて、映画業界初のハイビジョンデジタルカメラでの撮影ということもあり、映像は綺麗です。とくにパリの街中、そして空の描写はとても綺麗です。調度品、壁画、アクセサリー、服装、どれも必見ですね。先も書きましたが、錬金術が横行した、なんか幻のような時代をうまく映像化している感じでしょうか。ちょっと95年の「フランケンシュタイン」という映画を髣髴しました。(ロバート・デ・ニーロが怪物役をやっていた映画です。) 顔が鏡の怪人との対決シーンも、すごい映像でめまぐるしく動き回ります。デジタル技術によるものでしょうが、たしかに綺麗でなんですが、アップばかりでなにがどうなっているのかサッパリというのもこの映画の欠点ですね。TV画面だとなおさら訳がわからないでしょう。 そうそう、映画の中で市民が団結して蜂起するのが描かれていますが、あとで調べてみたら1830年の7月(映画の設定も同じ)には7月革命という大きな事件がおきていますね。たぶんこれのことでしょうが、ストーリーに描かれているのに、全然絡んでこないのは余分な演出と言えば言いすぎでしょうか・・・。 欠点ばかりのような映画ですが、ともあれこの雰囲気が好きな人には楽しめる映画でしょう。全然フォローになってない? |
| サクラ大戦 活動写真 (評○○○) (併映)スレイヤーズぷれみあむ/デ・ジ・キャラット 星の旅/短編あずまんが大王 |
| 太正15年12月。クリスマスシーズンを迎えた帝都東京。大神隊長不在の帝都華撃団花組に元星組隊長のラチェットが着任。だが彼女の合理主義的指導に隊員たちは戸惑い反発する。しかもアメリカの軍需企業ダグラス・スチュアート(DS)社が日本政府に売り込んできた無人蒸気甲冑ヤフキエルの活躍によって、帝国華撃団花組のメンバーたちは帝都防衛の任務から外されてしまう。だがこれはDS社による陰謀だった……。 [監]本郷みつる [原]広井王子 [総]大月俊倫 [音]田中公平 [声]横山智佐 富沢美智恵 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 岡本麻弥 [上映時間] 85分 |
| 大人気のゲーム、「サクラ大戦」の初の映画作品。監督の広井王子さんも気合が入ったことでしょう。 冒頭の歌のシーンでまず気合の入れようが感じられました。舞台に立つキャラ達をまるでクレーンカメラのような視線で描きます。 キャラの動きとセリフ(歌)の動きが完全に合っていて感心しました。 話はアナザーストーリーというよりは、今までのサクラ大戦の話の続きという感じです。ゲーム、TVアニメなどの延長線上という感じですね。これは今までの世界観がきちんと出来ているからこそでしょう。 急に配属になったラチェットですが、うまく花組のみんなと打ち解けられません。戦闘中でもどことなく疎外感を感じている彼女。どうやって仲直りできるのかと思ったのですが、舞台の本番中に自分の心のわだかまりをぶつけます。本来のセリフを変えて強引に芝居を進めていきますが、対する真宮司さくらは眉一つ動かさず、それに応じます。なんか、ガラスの仮面の再来のようなシーンでした。 セリフが違うことと、ただならぬ雰囲気に裏方の慌て様が手にとるように感じられ、ハラハラしました。 舞台演出は、サクラ大戦のお芝居を実際にやってきた広井王子の本領発揮というところでしょうか。 本来の芝居と変わってしまったけど、心と心をぶつけ合い、お芝居だけでなくみんなが打ち溶け合えたのは感動的でした。 ちょっと最後の芝居のシーンが長かったと言われる人も多いですが、今まで良くある手でなく、サクラ大戦だからこそ芝居を通じて心を通じ合えたというこの演出には感動しました。 冒頭の舞台裏でのみんなのやり取りが会ったからこそ、彼女たちが芝居を通じて分かり合っている仲間なんだということが描かれており、そして最後の舞台でのやり取りへと通じます。うまい演出だと思いました。 せっかくのCGで描かれた戦闘シーンですが、夜の場面ばっかりできちんと見れなかったのが残念。3DCGがセル画処理されていてセルアニメでは難しい動きを良くやっていたんですが。 |
| スパイゲーム (評○○○) |
| かつては堅い絆で結ばれた師弟関係にあった、伝説的CIA工作員ミュアーとビショップ。まもなく退職を迎えようとするミュアーだったが、ビショップが異国の地で投獄された事を知り、前代未聞の救出作戦に挑む。 [監]トニー・スコット [撮]ダン・ミンデル [出]ブラッド・ピット ロバート・レッドフォード キャサリン・マコーマック [上映時間] 128分 |
| ブラッド・ピットとロバート・レッドフォードが共演し、監督がトニー・スコットとなれば、映画ファンなら観なくちゃならないとなる訳ですが、 予備知識なしに映画館に行っては、頭がパニクる映画です。 私はてっきり、スパイゲームという名前から、そして予告編での印象から、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの二人によるスパイ戦が展開されるのかと思っていたら、始まってすぐにブラッド・ピットは捕まってしまっいアレレ?状態(^_^;) 舞台がアメリカに移ってからは、これまた時間軸がバラバラなって話が進んでいきます(こういう展開の映画多いですね) この辺で話に付いて来れなかったら、最後まで付いて来れません(笑) スパイのやり方っていうのも2通りあることがこの映画でよく分かりました。ブラッドピットのスパイは、ミッションインポッシブルなんかでよくある行動的スパイ活動。対してロバート・レッドフォードは頭脳戦を展開します。ロバート・レッドフォードはその場の状況から全てを把握して熟考して行動していきます。そして次の手、次の手を常に考え、あるときは容赦せずに作戦を遂行します。ブラッド・ピットは若さ故か、体当たりで進みロバート・レッドフォードのやり方が気に食わないこともあります。 ロバート・レッドフォードは今まで慎重に冷血に作戦を進めてきましたが、CIAを退官するその日にはじめて、捕まったブラッド・ピットのために仲間の命を助けるために自分の生涯を掛けて挑みます。 いままで冷徹に自分たちが助かるためには仲間を切り捨てることもやってきた人が、人生を賭してでもブラッド・ピットを助けるのです。 なぜ、ロバート・レッドフォードが並み居る高官たちを相手に頭脳戦をしてまで、ブラッド・ピットを助けようとするのか。そのあたりの説明のための二人の仲を描くための過去の話が長く続きます。正直なところ、昔のことはいいから今ブラピはどうなってるのよ!?と観ていてイライラしてきました(笑) でも全部観てからだと、やはり必要な話だったんだなぁ、と感じました。とくに、最後のヘリでのシーン、ブラピがレッドフォードが行ったブラピ救出作戦の名前を聞いて涙するシーンでは、こっちも涙が出そうでジ〜ンときました。 でも、よく観ておかないとここの感動シーンの意味が分かりませんよ。 すごく静かでセリフが多い割には、必要なことはセリフで表現されません。ロバート・レッドフォードの目線や言葉の裏を読む必要があります。並み居る高官たちを騙すため、あらゆるスパイ能力を使います。それがスパイのいわゆる「静」のやり方なためか、観客の方もよく分からなくなってしまいます。 ※衛星写真を入れ替えるシーンがあるのですが(予告編でもあるシーンです)、これもよく注意していないと”結局なんだったの?”ってなってしまいますよ! 映画の舞台は90年代前半なのですが、ストーリーで描かれるスパイ活動の全容が中東と言うこともあり、今の時勢にマッチして妙にリアル感を出しています。CIAによるスパイ活動(というより諜報活動)は映画の話でなく、決して表舞台には出ませんが、実際にも行われているのです。 |
| ハリー・ポッターと賢者の石 (評○○○○○) |
| 叔母一家に虐げられて育った孤児ハリー。11歳の誕生日に自分の不思議な生い立ちを知り亡き両親の母校ホグワーツ魔法魔術学校に入学。2人の親友を得て勉学に励むいっぽう、彼を狙う危険な陰謀に立ち向かう。 [監][総]クリス・コロンバス [原]J・K・ローリング [脚]スティーブ・クローブス [音]ジョン・ウイリアムズ [美]スチュアート・クレイグ [出]ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ジョン・クリーズ ロビー・コルトレーン [上映時間] 152分 |
| 超話題作・大人気のハリー・ポッター。千と千尋もすごかったけど、こっちもすごい。千と千尋はまだ上映してるけど、ハリー・ポッターはいつまで上映するのでしょうか。 これは文句なしの○5つです。4つぐらいにしようかと思いましたが、世界的にも大成功している映画ですので、卑屈にならず素直に○5つにしました。 さて、一言で言うとこの映画はまさに絵本のような映画。もともとが絵本なので当たり前なのですがね(^_^;) 特に1作目ということもあり、2作目以降に繋がるようなことがあっては話を割愛することが出来ないというものありますが、話を詰め込みすぎ。次から次へと話が進み、落ち着くところがありません。もうちょっと時間を取れよ。 そんでもってラストのダンジョン(?)の話が長すぎ。もうちょっとテンポよくやってよ。 ホウキに乗ってやるスポーツ”クィディッチ”ですが、そのスピード感やスターウォーズの曲で有名なジョン・ウィリアムズの音楽とあいまって、よくスターウォーズに例えられていますが、あれは試合の性格からどうみても「ベン・ハー」で有名なチャリオッツのレースですね。 相手に体当たりしてぶっ飛ばしたり、救護班が出てきたりするのはベン・ハーっぽいですね。 しっかし、あれだけ10点、20点と点数を競っていても、ちっちゃな羽の生えた玉をとったら150点で、それを取ったら勝ちってのは試合としてガッテンが行かないんですが(^_^;) なんか卑怯ですね。 しかし、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンちゃんめちゃめちゃ可愛すぎ!(笑) 家に連れて帰りたいぐらいと巷で言われているのも頷けました。 もうちょっとという点もいくつかあります。 1.第一に気になったのは、”魔法は学校の外で使っちゃいけない”ってこと。じゃあ、せっかく習った魔法はいつ使うの? 2.ハリー・ポッターは亡くなった母親の妹の家に預けられることになったわけですが、その家の主人はハリーがホグワーツ魔法魔術学校に行くのを邪魔しようと、学校からの手紙を処分します。つまり、魔法の学校のことは知っているわけですが、いざ学校に行こうと直行列車に乗るため駅に行っても、列車の出るホームは9と3/4番線という普通には分からないホームで、駅員も知らないのはどうして?ホグワーツって有名じゃないのかな?しかも、魔法使い自体一般人は知らないのかな? 3.上の話と繋がりますが、魔法使いたちは人間界とは隔離して住んでるのかな。なにか理由があるのか。よくわかりません。その割には人間界に住んでる子供がわざわざ入学しにいくわけですが。(入学許可は一方的に来るみたいですが) 人間のなかでも魔法力を持つものが生まれて、そういった子供を入学させるのかなぁ。 4.エマ・ワトソンちゃんですが、かわいすぎるために秀才じみてちょっと嫌味のあるキャラになっていないこと。ハーマイオニーはクラスメートから陰口を言われて落ち込んで一人トイレで泣いたりするんですが、もともと嫌味のあるキャラじゃなかったので、ハリーとロンと3人仲良くなるのがうまく描かれていないこと。嫌な奴っぽいけど実はいい奴で親友になるというシチュエーションにはなりませんでした。どうやら原作ではハーマイオニーは始めはもうちょっと嫌味っぽい奴だそうですね。 5.まだまだ第一作目ということでもありますが、ハリー・ポッターは別に凄い力を出すわけでもないこと。能力を発揮するのはもっと後なんでしょうね。 6.学校では上級生がいるのに、1年経って家に帰ること。なんで?1年間で終わるのかな。原作読んでないので分かりませんが。 まぁしかしながら、よく出来た映画でした。 |