シネマレビュー2002 <下半期>


12/04現在
34本観ました。(2本立て等は1本として計算します)



※評価は○5つが満点です。なにぶん主観で付けていますのでご了承を(笑) 基準はあいまいなのであんまり目安になんないよ^^; たんなる私の自己満足度にすぎません。

11月

ジョンQ   (評○○○○)
息子が重い心臓病に倒れ、父ジョンQは手術費を稼ぐために奔走。だが不条理な制度によって医療保険がおりず、手術を受けられない。怒ったジョンは人質をとって病院にたてこもり、息子を救うため賭けにでる

[監]ニック・カサベテス [出]デンゼル・ワシントン ロバート・デュバル ジェームズ・ウッズ アン・ヘッシュ レイ・リオッタ 
[制作データ] 2002米/ギャガ=ヒューマックス [上映時間] 116分
いやー、久しぶりに映画観て本気で泣きました。ホロリとする映画はよくあるけど、これは心の底からグググと泣いちゃいました。
しかし、デンゼル・ワシントンかっこいぃねぇ。

オープニングでの出来事がこの物語の結末につながってくる訳なんですが、途中でそのことはおおよそ予想がつきます。
つまり、安心できる結末があるんだと想像できるんだけれども、クライマックスの父と子の会話で泣いちゃいます。
後ろの席にいたおじさんたちもグズグズ泣いてました^^;

この映画の主旨はすごく単純で明快です。根底にあるのはアメリカの医療制度を含む社会情勢の不条理を訴えるものです。
しかし、それがすごく感動する父と子の愛の映画になっているところがすばらしいです。
そして、病院側の人間(院長と担当の医者)も冷徹で嫌な人間としてでなく、きちんと心は人間なんだと思わせるところが良かったです。

テレビで放送するときに、やもするとカットされてしまうかも知れないですが、ジョンが病院で立ちこもる決意をするまでの描写がすごく重要で、とてもよかったです。ここだけでもウルウルしてしまいました(^^ゞ
子供が自分の保険で賄い切れないとわかり、絶望に立たされても、決してくじけずありとあらゆる手を尽くします。
補償制度に申請し、家財道具を売り、募金を募り、マスコミにも手助けをお願いします。
些細な描写ですが、仕事に誇りを持ち、日曜教会にも通い、いい友人をもっていることが分かります。
ただ単にムカっときて人質をとる事件を起こすバカ親父ではないのです。
社会告発映画だけに終わらず、そしてジョンに映画の中の人だけに限らず観客の私たちも共感して応援してしまう、感動の映画でした。

日本人にとっては対岸の火事のようなことですが、もしかすると医療制度に限らず、今の社会は手のひらを返したような仕打ちを市民にするかもしれません。日本のこともちょっと真面目に考えてみてもいいんじゃないでしょうか。

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たそがれ清兵衛   (評○○○)
江戸時代末期、庄内の海坂藩。御蔵役を務めるやもめのさむらい・清兵衛は、娘2人と老母を抱え、家事と内職に追われる毎日。ある時、友人の代役で決闘に挑んだ彼は、剣の腕を買われ、藩からある命令を受ける。

[監][脚]山田洋次 [原]藤沢周平 [脚]朝間義 [歌]井上陽水
[出]真田広之 宮沢りえ 田中泯 小林稔侍 丹波哲郎 吹越満 岸惠子 神戸浩 大杉漣 深浦加奈子 
[制作データ] 2002松竹 [上映時間] 129分
ひさしぶりに邦画です。

率直な感想・・・山田洋次よ、ちゃんとしたいい時代劇撮れるんじゃないの!(笑)
いやはや、もっとこういういい映画も作ってくださいよ。

真田広之、かっこいい! 宮沢りえ、すごくうまい!(笑) いやーよかったよ(^。^)

武士、それはかっこいいだけの職業じゃないんですね。時代は大きく流れ、そして現在になっても、我々はちっとも変わっていないことに気づきました。
武士と言えども、下級の武士は俸禄を貰い時間厳守で働き、上司の命令を聞き、そして同僚たちと付き合う。現代のサラリーマンとちっとも変わっていません。いや、我々の方がちっとも変わっていないというべきなのでしょう。
派閥争い、お家騒動・・・、それらに巻き込まれてハラハラするのも現代でも変わっていませんね。

すごく淡々と流れていく日常、しかしひょんなことから清兵衛は剣の腕を見込まれて特命を受けます。
江戸時代が終わろうとするその時代。文明開化の夜明けとも言える時代。武士の時代にしがみついて生きる者と、逃げようとする者の思い。それは剣を通じてでしか交じわえないのか。
映画では清兵衛を中心に描いていましたが、きっとこの時代ではもうすぐ坂本龍馬たちが活躍するでしょう。そこででも、武士の時代を変えようとするもの、拒むものたちの戦いが繰り広げられるのです。
それもまた、剣でしか語り合えない男たちのドラマがあるはずです。清兵衛のクライマックスの戦いでもしかしたらそんなことも込められていたのかもしれません。

映画初出演という、主人公と対決する剣豪役の田中泯さんは、前衛舞踏家らしいです。すごく鬼気迫る妖気さえ感じる剣豪を見事に演じていました。

淡々と始まり、大きなうねりに飲み込まれ、そして淡々と終わっていく映画でした。
清兵衛は、平凡に生活したけれども、きっとすごく幸せだったんでしょう。
ホロリとくる映画でした。

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トリプルX   (評○○○)
法を破って危険なスポーツに熱中するタフガイ、ザンダー。そんな彼に、化学兵器強奪事件を捜査中の米国家安全保障局が目をつけた。諜報員に任命されたザンダーはプラハに飛び、テロ組織への潜入捜査に挑む。

[監]ロブ・コーエン [総][出]ビン・ディーゼル [ノ][脚]リッチ・ウィルクス(角川文庫) [出]アーシア・アルジェント サミュエル・L・ジャクソン
 
[制作データ] 2002米/東宝東和 [上映時間] 124分
トリプルX、つまりXXXって、エロのことだけじゃないんですね(笑) インターネットではXXXとはエロエロのことですけど^^;
たぶん、「極めて危険だ」という意味でのXXXなんでしょう。
ちなみにエロの場合のXXXってのはXが足と足が交差しているのを表しているらしいですよ。まぁセックスとエックスのもじりもあるんでしょうけど。

さてさて、そんな話は置いといて(笑)。
主人公のXこと、ザンダー役のビン・ディーゼル。このごろ実力あげてきて人気も急上昇ですね。
そんな彼の役どころですが、いわゆるヒール(悪役)とはちょっと違っていたのが新鮮味でした。
新鮮だと感じたのが、ザンダーはスリルを求めるために、モータースポーツ、フリークライミング、スカイダイビング、スケボー、スノボなどあらゆる危険に身をさらすことをしているだけで、裏社会の悪者でも何でもないんですね。
だから、目の前の人が銃で殺されると本気でビビるし、銃の撃ちからも知らない。すごく新鮮でした。

この映画での敵は、ロシアやイラクや北朝鮮でもない。まぁマフィアだけれども、昔のような戦争が終わり、結果元軍人たちに武器や人脈が残り、そして金が集まっていく。トータル・フィアーや9デイズでも似たような設定でしたが、一国が悪いというのはもう過去のものなのでしょう。
乱立するマフィアが国家を世界を揺るがす時代。それを監視するアメリカ^^;が打った手が、ワルをワルのところに送り込むというもの。
まぁ、このあたりはよくあるパターンなんですけどもね。

ちょっと目新しいのはどんどん派手になるハリウッド映画のなかで、スタントといえど、生身の人間でのアクションシーンが多いことですね。さすがにCGはありますが、CGや爆薬をふんだんに使う映画が多い中でも、新鮮でした。

さてこの映画、シリーズ化されるんでしょうか。

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10月

9デイズ   (評○○○)
核爆弾密売の取引現場に潜入中のCIA局員が殺された。CIAのオークスは故人の双子の弟ジェイクを代役に起用。スラム育ちのジェイクは9日間で諜報員のノウハウを仕込まれ、やがて運命の取引の日を迎える。

[監]ジョエル・シュマッチャー [出]アンソニー・ホプキンス クリス・ロック ガブリエル・マクト ピーター・ストーメア 
[制作データ] 2002米/ブエナ ビスタ [上映時間] 117分
原題は「バッドカンパニー」なんですね。でも配給元がイメージが悪いからって、「9デイズ」になりました。
この手の数字が題名に来る映画って、多すぎるし内容が掴みにくいしあんまり好きじゃないんですけど。

製作は「パール・ハーバー」、「ブラックホーク・ダウン」のジェリー・ブラッカイマー。
監督は「バットマン」シリーズ3,4作目のジョエル・シュマッカー。
そして名俳優アンソニー・ホプキンス。
とイイコトづくめなんですね。でもこれだけの人間を集めて何がしたかったかというと、主人公演じるクリス・ロックを売り込む、育てる映画だと思いますね。脇をがっちり固めてサポートした感じだと思います。

このところ多い黒人俳優を使った映画です。黒人さんといえば、エディ・マーフィーを代表に頭と口がよく回るというタイプが思い出されます。
事実、クリス・ロックも同じような高い声と喋り捲るタイプのコメディアンだそうです。この映画ではそんな今までのタイプとは違って、かっこいい俳優でした。

ストーリー自体は単調ではなく、次から次へと場面が転換し、なかなか物語りの最後が見えません。
一本調子ではなく、武器商人とテロリストとCIAの絡みがよく出来ていました。

ただ、ちょっと作りに手を抜いてるなぁとおもうのが、あんまりアクションがないんですよね。
この映画を代表するようなかっこいいシーンがなく、ちょっとインパクトに欠けました。
予告編で流れていたカーチェイスシーンですが、実際アクションシーンはそれだけでした。それに走っている場所も原っぱだし。
すごいドキドキのカーチェイスじゃないんですよね。なんか鬼ごっこみたいでした。

たぶんに低予算だと思います。映画誘致に国を挙げて取り組んでいるプラハを使っているのも、ロケ費用削減のためでしょう。
これ、別にプラハじゃなくても話はいいんですね^^; それにクライマックスのNYでの駅のシーンもプラハでのロケらしいです。
それにポータブル型核爆弾(P.N.B.=ポータブル ニュークリア ボム)ってホントにあるんか!?(笑)
これまた、コンピュータはうそ臭いし。
「トータルフィアー」でも超小型核爆弾という設定でしたけど、そんな物あるんかいな?

ちょっと面白かったのが、テロリストたちが仲間割れに次ぐ仲間割れで、結局撃ち合いを始めるシーンがあるんですが、クリス・ロックが言う「また裏切りだ!」のセリフには妙に笑っちゃいました^^; なんか観客の代弁みたいで(笑)

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宣戦布告   (評○○△)
国籍不明の潜水艦が座礁し、武装した特殊工作員が日本上陸。突然の外敵の侵入により政府が混乱するなか、現地では犠牲者が続出。首相・諸橋は苦悩の末、“宣戦布告”を意味することになる自衛隊の出動を決定する。

[監][製][脚]石侍露堂 [原]麻生幾 [脚]小松輿志子 [出]古谷一行 杉本哲太 佐藤慶 夏八木勲 夏木マリ 財津一郎 多岐川裕美
[制作データ] 2001東映 [上映時間] 106分
なんとまぁタイムリーは感じがする映画なんでしょ。

戦争シミュレーション映画という雰囲気ですが、政治シミュレーションが柱でしょうか。あからさまに北朝鮮を意識した「北東人民共和国」(笑) よく映画化できたなと思います。

内容自体は二流といえば二流ですが、よく考えられて作られているなと感心します。
工作員が潜伏しているのは明らかではあるが、法律によって手が出せない。何をするにしても法律・法律…。
まさに日本が抱えている問題を露呈させたイイ作品だと思います。(繰り返しますが内容は単純なんだけどね)

肝心の自衛隊の描き方がヘタクソだったり、政治家たちが絵に描いたようなお決まりな人間だったり(特に防衛庁のヤツ!)、この辺りは二流な作りを否定できません。暗号でのメールのやり取りなどやコンピューターの画面や、危機管理センターも漫画っぽいのも否めません。

しかし、実際に事が起こったら日本はどうなるのかを、いろんな人の思惑が交錯して糸口が見つからない焦燥感の描きはよかったです。
よくある一人の影のヒーローなんかが事をうまく納めるわけでもありません。
最後のまとめ方(終わらせ方)は、ちょっとご都合的でしたね。

北の工作員をあえて泳がしておくときに「ルートは開けておくんだ」的なセリフがやり取りされましたが、ここんとこは「トータル・フィアー」でのセリフ「裏口は常に明けておくもんさ」ぐらいのかっこよさが欲しかったですね。

きちんと自衛隊隊員の無くなった人の描写が最後にあったのがよかったです。たいがいの映画では犯人だろうが警察だろうが死んだところは描かれても、その後についてはあまりありませんからね。
隊員たちの遺体の入った袋がスノコの上に並べられていたのには、日本らしさを感じました。

ヘンに「だから日本には強い軍隊と、有事法制が必要なんだ」と謳う映画じゃなかったのもよかったです。

ゴジラ映画だと防衛庁が全面協力してくれるんですが(笑)、この映画は予算上か内容上か分かりませんが、本物の自衛隊は使っていません。だから車輌やヘリの描写が間延びしてかっこ悪くてダサダサでした(ーー;)

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ジャスティス   (評○○○)
ベルギー、ドイツ軍捕虜収容所。一人の白人米国人兵士の遺体が見つかり、同じ米国人捕虜の黒人将校が逮捕された。弁護人の若きエリート、ハート中尉は、上官のマクナマラ大佐と対立しながらも真相を追う。

[監][製]グレゴリー・ホブリット [原]ジョン・カッツェンバック [出]ブルース・ウィリス コリン・ファレル テレンス・ハワード 
[制作データ] 2001米/ギャガ=ヒューマックス [上映時間] 125分
今までに見た軍法会議ものを題材にした映画の中では一番面白かったです。

黒人差別が根底にある当時を題材にしたものにしては、黒人差別をもっと掘り下げてやるべきで、ものたりなかったという意見もあるようです。

私はこの映画は黒人差別を扱ったものではなく、あくまでも裁判劇の裏に隠された真実を描く映画ですので、良かったと思います。
ここでドロドロとした差別的な裁判になってしまっては、本筋を間違えてしまいがちだと思います。

いままでの軍法会議ものは、日本人には到底理解できないような考えがまかり通って、軍国主義丸出しの不快感ばかりで全然すっきりしない映画ばかりでした。
戦争映画と違って、軍の性質を描く軍隊映画?はどうも私の肌には合いません。近年では「英雄の条件」がそうでしたね。ちょっと違うけど「将軍の娘」もそんな感じでした。

この「ジャスティス」も観る前ではそのような映画だと思っていたんですが、全然そんなことはなく、面白かったです。

ただ分かったのは、軍法会議のような裁判はその場の者が、正義の精神にのっとって行えば、とくに裁判所でやらなくてもその場所で行うものなんですね。
だからよくアメリカの漫画・コミックでも子供や大人が仲間内で裁判ごっこのようなことをやって、そこで出た結論にみんなが納得する
んですね。小学校のときの学級委員会の拡大版のような感じでしょうか??^_^;
それと、いくら捕虜といってもちゃんと階級ごとに分けられていて、ちゃんと軍隊組織として扱われているんですね。
私はてっきり捕虜とは人間扱いされないものだと思ってました^^;(反省)

ドイツ軍のエライさん(ビッサー大佐)はぴったりのキャスティングだと思いました。
しかし、マクナマラ大佐はブルース・ウィリスのアク?が出すぎのような感じでした。
役にはまってはいるんですが、個性が出過ぎる人だからかなぁ。
後半部分はちょっと「マーシャルロー」に出てきた軍隊の将軍役と重なって見えてしまいました。

CGバリバリの戦争映画に比べて、内容で魅せる映画でした。原題の「ハーツウォー」の方が良かったんじゃないの?

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9月

サイン   (評○○○)
妻の死を機に牧師を辞め、農夫となったグラハムの畑に、ある日巨大なミステリー・サークルが現れる。それ以降、彼の農場の周囲で異様な出来事が続出。グラハム自身も人間とは思えぬ不気味な生物を目撃する。

[監][製][脚][出]M.ナイト・シャマラン [撮]タク・フジモト [出]メル・ギブソン ホアキン・フェニックス ローリー・カルキン 
[制作データ] 2002米/ブエナ ビスタ [上映時間] 107分
「シックス・センス」、「アンブレイカブル」に続く、M・ナイト・シャマラン監督の最新作です。

ミステリーサークルと、UFO、宇宙人というありきたりな話を、うまく料理して単なるミステリーものにせず、「愛」の作品に仕上げています。
こんな話だったとは全く知らなかった(内容についてはほとんど伏せられていた)ので、予想外の話でした。
前作2作と比べると、すごい秘密が隠されていたり、どんでん返しがラストであるというわけではありません。
でも、すごく感動的な映画でした。

たしかに賛否の分かれている映画です。チンプなミステリーもどきだとかと酷評もあります。でも私はこの作品が気に入りました。単なるミステリーもどきに終わっていなかったからです。

観ている最中は、てっきりミステリーサークルを題材に使っただけで、ミステリーサークル自体は添え物でUFOとは関係なく(そういった説明はせずに)、ミステリーサークルの出現をきっかけに人々の思惑を交えた人物間の物語に終始するのだとばかり思いました。
ところが、ミステリーサークルが本当に宇宙人の仕業によるものであり、ストーリーに本当に宇宙人がからんでくるのは、ある意味予想外でした。

さすがシャマラン監督だと思ったのは、メルギブソン扮する家族が中心なんですが、メルギブソンの妻についての扱いです。
てっきりアメリカ映画によくある、別居中だとか、離婚してるというのではなかったのが、新鮮でした。
(妻に付いてはネタバレになるので書きませんが)
そしてそのことが実はストーリーの根幹に位置しており、ラストへと繋がるという脚本は、今までに無いやり方だと思います。

それにしても子供が喘息持ちっていうのは、アメリカでは当たり前なのか?よく映画にそういうのが出てきますねぇ(ーー;)
新しいところでは「パニックルーム」でもそうでした。私は「グーニーズ」ではじめて口から吸い込む喘息の薬を知ったわけですが、よく映画には喘息持ちの子供が出てきますねぇ。

ヒッチコックの「鳥」をモチーフにしているとも言われていますが、私は題名は分かりませんが蜘蛛を題材にした映画(タランチュラかなぁ?)もモチーフになっていると思います。
蜘蛛が人間を襲い出して、結局は街全体が蜘蛛の巣に覆われてしまうというショッキングなラストの映画でした。
主人公の家族を中心に話が進行し、蜘蛛から逃れるために家中の窓やドアに板を打ち付けて家に閉じこもり、家の外の状況はラジオ・テレビからの情報のみというのも、「サイン」でも使われていました。
※この蜘蛛の映画が、何だったか分かりません。是非知りたいです。

奇跡と言うのは単なる偶然のことなのか、それとも何らかの(神?)仕業による成るべくして成った事なのか?
あなたはどちらの考えでしょうか?
偶然か、奇跡なのか? そんなことも盛り込んだ内容です。

すごいどんでん返しなどを期待しているとはぐらかされてしまいますので、特別期待せずに観に行くとよいでしょう(^^ゞ

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千年女優   (評○○○)
一世を風靡しながらも突然銀幕から姿を消し、隠遁生活を送っていた大女優の千代子。取材記者に自分の半生を語りはじめた彼女のなかで、映画と現実は交錯し、千代子は時空を超えて初恋の人を捜す旅に出る。
 
[監][案][脚]今敏 [脚]村井さだゆき [音]平沢進 [声]荘司美代子 小山茉美 折笠富美子 飯塚昭三 小野坂昌也 津田匠子 山寺宏一 津嘉山正種 
[制作データ] 2002クロックワークス [上映時間] 87分
今敏監督の前作「パーフェクトブルー」を劇場で観た時は日本アニメの技術・脚本のすばらしさに感銘を受けまして、LDも買いました。
「パーフェクトブルー」に関しては98年のレビューにあります。(今と文体も違ってて恥ずかしいですけど)
実写背景とアニメを合成したりで躍進的な技術を使ったことでも評されました。ストーリーをかいつまんで説明すると、「こうあるべきだ」と多数の人間が同じ事を強く念じることで、その妄想・虚構が事実のように存在し、同じように考える人たちの間での間違った常識となってしまい、それが殺人へと繋がる・・・というサスペンスサイコホラーです。

その「パーフェクトブルー」から5年。その間に「パーフェクトブルー」が評価され、今敏監督は世界的に注目される人物となりました。
日本アニメ界は着実に前進していると言えるでしょう。

さて、満を持しての最新作「千年女優」は、前作にあったように現実と虚構(今回の場合は映画の話)が入り混じるお話です。
ストーリーは、70歳を超える往年の大女優・藤原千代子心の旅を追うドラマです。千代子さんの回想でいままで演じてきた映画が矢継ぎ早に流れていきます。それは女優デビューしたてから、スターへ、そして結婚、そして謎の失踪事件という人生を、映画と一緒に思い返す回顧録です。
なかで出てくる映画はまさに昭和10年から40年代にかけて作られた日本映画です(実際のものではなく、あくまで架空のものですが、オマージュとなっています)
すばらしい!! すごくシンプルで分かりやすい内容ではあるけれど、それをアニメでしか出来ない表現方法で描いています。
「パーフェクトブルー」では実写ぽくしすぎたあまり、「実写でいいんじゃないの?」と揶揄されるほどでしたが(もちろんいい意味でですが)、この「千年女優」はまさにアニメでしか出来ません。
少女時代から大人へそして老女へと、一人の女性を追いかけていくには実写では無理が出てきますし、なにより事実と映画との描写がアニメのためにシームレスに行われます。

千代子さんの最後のセリフ、あれはワザとセリフにせずに口パクだけで良かったんじゃないかなぁ。そうすると、分かりづらくなるからかもしれませんけど。
私は映画を観ている最中に、「あぁこの人は本当に〜〜(ネタバレになるのであえて省略)なんだなぁ」と、千代子さんの人生を見ていて思いました。それが最後のセリフで出てきたわけですが、しっかりと作品に感情移入できたら容易に分かると思います。
最後のセリフ、ここで書くわけにはいきませんが、”女性とは本来そういう想いがあるんだなぁ”と感じます。

映画を観ている最中は、なかなかストーリーが見えてこないし、突拍子も無い話の展開が分かりにくいところあります、でも
観終えた後で何故か胸が暖かくなる映画です。

もっともっといろんな人に観て貰いたい作品ですね。日本のアニメの素晴らしさに気づいて欲しいです。(ドラえもん、しんちゃん、ポケモン、ジブリだけが日本アニメじゃないんだよ。)
上映している劇場が限られている、また朝だけとか平日だけというのはあまりにも待遇が悪いですねぇ(ーー;)
そして日本では評価されずに海外で高く評価されてしまうのでしょう(-.-)

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月のあかり GAGA presents 〜Go Around the JAPAN '02〜   (評○○△)

楽園・オキナワの蒼い海辺にたたずむ山羊料理屋「月子」。

「月子」のあかりを頼りにひとりの“男”が現れた。東京から「楽園」を求めてやってきたのだ。イキがり絡む彼を苦々しく思う沈黙の店主“おっさん”。そしてまた「月子」のあかりに引き寄せられ“男”を追ってきた“女”。さらに店の酔っ払い客や謎のヤクザ達も加わり、騒がしくなっていく「月子」。ますます沈黙していく“おっさん”。彼は昔、店の名である妻を亡くしていた。そう「楽園」どころか何も妻に与えることができずに、失ってしまった妻への想いだけで、黙々と好きでもない山羊料理を作り続けていたのだ。そんなおっさんを気遣う、山羊汁と月子を純粋に愛するバカ。そしてある日、思いがけぬ巨大な暴力が「月子」を襲う…。

[監督][脚本]倉持健一 [出演]笠原紳司/椎名へきる/葛山信吾/黒田倫弘/加藤登紀子/本郷巧次郎
[製作データ] オフィスシー・工一プランニング/2001年ギャガ・コミュニケーションズ
[上映時間]112分

なんじゃコリャ?と思われる方大多数だと思います^^;

6月8日から東京のテアトル池袋でロードショーされた映画『月のあかり』が、東京での単館ロードショーという形態に多くの反響があり、名古屋、大阪での特別ロードショーが決定したものです。
しかも、東京での上映中には、実現しなかった内容の舞台挨拶とイベントが開催され、全上映に舞台挨拶として、椎名へきる、笠原紳司、葛山信吾,そして倉持健一監督が勢揃い!
出演者によるアコースティックバージョン形式のミニライブも開催。

というわけで、大阪の厚生年金会館で行われた「月のあかり」イベントに参加してきました。
大好きな声優、椎名へきるさんが出演しているからというのが第一の目的で参加しました(^^ゞ
映画上映+舞台挨拶+ミニアコースッテックライブという豪勢な内容で、値段はなんと1800円というすごさ。
こりゃぜったい儲かってないなぁと、余計な心配をしてしまいました。

オキナワの新鮮な青い昼と、対照的に腐臭の漂う黒い夜のストライプ・ストーリー。
生きることに不器用な人々のおろかしくも愛おしい“もがき”がここに描かれている。
・・・というのがこの映画のキャッチフレーズです。

見ている最中は、なんじゃこのヘンな不可解な映画は!?という気分でいっぱいでしたが、見終わって時間が経つにつれてなんともいえない、いとおしさのようなものが漂ってくる不思議な映画でした。

登場人物は亡妻の月子というのを覗き、名前がありません。おっさん、とか、ガキ、とか、男、女です。大胆なやり方ですね。
すごく情緒的な映像的、聴覚的な映画でした。
死んだ月子さんの思いはお店のメニュー「山羊汁」にあり、そしてお酒「泡盛」にあり、そして「唄」にある。目に見えないけれども、お店「月子」にあつまるおっさん、ガキ、男、女の4人に影響を与えていきます。
愛を感じながら、その愛に答えることができない男の不器用さ。不器用な男同士が、互いの不器用さを責め立てる哀れさと滑稽さ。
その様子を見ながら、女は男への愛をさらに深くしていく。
愛情表現が不器用な男たちが、ちょっとずつ変わっていきます。どうなるかは分からないけれども、それでも変化への一歩を踏み出していく・・・。そういう映画です^^;
途中途中に、余分?(失礼)なストーリーが入り、それが結末を迎えることもなく映画は終わります。
2時間近くあるこの映画、淡々と沖縄の風景を織り交ぜながら、始まりそして終わっていきます。
う〜ん、すごく不思議な映画でした。面白くない、と言ってしまえばそれで終わりでしょうが、そういう訳にもいかないのが本音ですね

さて、舞台挨拶やミニライブでは生へきるちゃんに会えたし(笑)、トークも楽しくてすっごく楽しめました。
いやしかし、これって絶対儲かってないように思うんですが・・・(^_^;)

余談 私はへきるちゃん目当てで行ったんですが(笑)、黒田倫弘さん、葛山信吾さん、笠原紳司さん目当ての女性客が大半でびっくりしました。人気あるんですねぇ。

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リターナー  (評○○○)
未来からきたという不思議な少女ミリから仕事を依頼された“リターナー”のミヤモト。未来で起こる戦争を未然に防ぐための仕事を手伝うことになった彼は、その発端がかつて親友を殺した溝口であることを知る。

[監][原][脚]山崎貴(角川書店)  [脚]平田研也 [音]松本晃彦 [歌]レニー・クラビッツ [出]金城武 鈴木杏 岸谷五朗 樹木希林 岡元夕紀子 高橋昌也 

[制作データ] 2002東宝 [上映時間] 116分
予想外に良かったです。あんまり邦画は見ないタチで、邦画自体あんまりいいものと思っていませんから。
BBSではハリウッド映画のコピーだとかパロディとかけなされていたし、山崎監督の前作「ジュブナイル」が良かっただけに大きく期待を裏切られた、といろいろ不評が多くて不安でした。

しかし、私の印象ではそんなこと全然無く、これは山崎監督の脚本・演出がすごく活きていて面白かったです。
どこがそんなに不評か私にはわかりませんでした
この映画で強く感じたことは、日本のSF(的要素の高い)映画は確実にステップアップしてきているなぁということです。
この風潮の起爆剤になったのはおそらく平成ガメラシリーズの第一作であり、樋口特技監督によるところが大きいでしょう。
その後、ゴジラも格段に(徐々にですが)進歩してきています。
「ジュブナイル」もその流れに乗って出てきた日本のSF映画でした。時間軸の流れをうまく使った映画であり、また特撮技術も素晴らしい物でした。
その山崎監督の作品「リターナー」も、タイムトラベルを作品に盛り込み、そして宇宙人、宇宙船、ヒーロー、ヒロインをまた盛り込んでいます。

これを「期待はずれ」と評する人はどこを見てそう感じたのでしょうか?

「ターミネーター」か「マトリックス」か「スターウォーズ・シリーズ」か「ET」か「ドラえもん・のび太の鉄人兵団」か「インディペンデンスデイ」か、それらの寄せ集めだという批判が結構あるようですが、そんなの今のハリウッド映画だって結局は何かのパクリなんですよ。
SFなんて「スターウォーズ」が成功してから出来たものだし、ファンタジーは小説「指輪物語」がはじめです。「マトリックス」なんて日本のアニメの影響モロだし^^;
特撮シーンでの目新しさがない、という批判も聞きますが、そらそうでしょう。
だってハリウッド映画は新しい表現方法を作り出すために、撮影手法やコンピュータープログラムを一から開発する資本力がありますからね。日本では既存の技術を使うだけです。
日本の映画(邦画)を悪く言うのは、日本人の悪い癖ですね。自分の国のモノなのに、それを正直に評価しない、悪い国民性です。アニメだってしっかりとした日本の文化であり、海外で高く評価されているのに日本国内ではアニメ産業は低く低く見られ、底辺を支えるアニメーターは低賃金で働かされています。
おそらく、この和製SF映画の土台が育ち、地位が確立し良作がたくさん作られるようになったら、もろ手を挙げて誉める人が続出するんでしょうね、日本は。
おっと、グチが長くなって脱線してしまいましたね(^^ゞ

人類を滅ばす宇宙人の初めの一匹を始末するのが使命で未来から女の子が来たわけですが、なぜそんな年端も行かない女の子ミリが来たのか、また最初の一匹の宇宙人についての隠された真実、すごくうまいまとめ方・演出でした。
未来へ帰ったミリが現代のミヤモトを助けるシチュエーションも、その複線もちゃんとはじめにふってあり、すごくよかったです。

まぁ難点といえば
場面場面が固定されてしまっていて動きが少ないのは、日本にまだ映画産業を支える基盤が少ないからでしょう。映画支援団体のロケ地提供というのが興をなしたそうですので、今後も映画コミッション団体(フィルムコミッショナー)がもっと成長してくれることに期待します。

それでも、この映画はフィルムコミッショナーの支援により今まで撮影不可能だった場所での撮影ができ、そのお陰で東京・大阪・神戸・姫路・横浜・群馬・山梨・茨城・千葉とめまぐるしく多地域での撮影ができています。
今後、この映画での成功を機に日本でのフィルムコミッショナーが育っていくでしょう。

そのような物理的・現実的課題を除けば、金城武は顔はイイと思うけど、セリフがヘタクソですね(笑)
なんであんなにボソボソ喋るんだろうか?感情は出ないし、ちょっとキャラに合わない声質だと思うけど・・・。逆にそれを狙ったのか?? いいように解釈すれば、無国籍風な男ですか。
金城演じるミヤモトの仕事についても説明不足ですね。まぁ無駄を省いたのかもしれませんが・・・。

それとこの映画に限らず思うのは、日本映画は銃の扱い(銃の撃ち方)がヘタクソですね。
バラエティードラマの延長線の映画に比べれば銃そのもの(質感や音など)は格段によくなっていますが、役者が銃を扱いきれてません。
銃を撃つときに手があんなにふらついていたら絶対当らんぞ!
なんで手首がフラフラするんでしょ。発砲の衝撃を表現するにしてもヘタクソです。銃口は標的に常にまっすぐ(直線上)でなければいけませんよ。「バイオハザード」でのミラ・ジョボビッチはうまかったですね。対して「トゥームレイダー」の主人公はヘタクソでしたな^^;

タイトルの「Returner」ですが、映画の公式サイトを見てみるとでは「依頼を受けてブラックマネーを取り戻す仕事」とあります。
つまりミヤモトの仕事が「リターナー」であるわけですが、映画では説明なし。
未来から来たミリのセリフで「これから帰還(リターン)する」とあるので、映画だけでは「リターナー」とはミリのことを表すとしか思えません。
ミヤモトとミリ二人のことを絡めて「リターナー」とさせるほうがいいと思いますが。

それと気になった点が一つ。ミリが現代に来た時、銃を確認すると銃の弾があと1発しかないのが分かるシーンがあるのですが、これが後で活かされてなかった事。てっきりこの残り1発がミヤモトを助けるのに役立つとか、なにかそういうのがあると思ったのにありませんでした。せっかくのネタが活かされてませんねぇ。

何はともあれ、山崎監督らしさが存分出ていて、そして日本のSF映画としてはいい作品だと思います。
特撮シーンも、なにかのマネがモロに出ているB級映画に比べれば監督は特撮(VFX)撮影を自分のものとして昇華していると思います。
見たことのある映像、というのがありませんでした。それに端々で出てくる言葉(たとえば戦略時間兵器や擬態宇宙船、といった名称を、説明臭くせずに会話に出してくるのもうまいと思いました。)

あ、そうそう、この映画にも樋口さんが特撮で加わっています。

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猫の恩返し  (評○○○○) /ギブリーズepisode2
猫の恩返し
学校からの帰り道、命を失いそうになった猫を間一髪で救った女子高生ハル。助けた猫が猫の王子だったために、恩返しとして “猫の国”に招待される。だが、いつの間にか彼の妃になる約束をさせられてしまう。

[監]森田宏幸 [原]柊あおい [企]宮崎駿 [脚]吉田玲子 [歌]つじあやの 
[声]池脇千鶴 袴田吉彦 丹波哲郎 岡江久美子 斉藤洋介 渡辺哲 濱田マリ 佐藤仁美 前田亜季 佐戸井けん太 
[制作データ] 2002東宝 [上映時間] 75分


ギブリーズepisode2
スタジオジブリならぬスタジオギブリという、架空のアニメ制作会社で働く人々の日常を描く短編アニメ集。最新のデジタル技術を駆使したフルCG映像が新鮮。
噂のカレー・ショップに初めて入った野中くん、ゆかりおねーさま、奥ちゃんの3人が激辛カレーにチャンレンジする「カレー編」、野中くんが小学校の頃の淡い想いを想い出す「初恋編」など、全6エピソード。

[監][脚]百瀬義行 [製]松下武義 氏家齋一郎 星野康二 宮川智雄 相原宏徳[プ]渡辺宏行 [音]渡野辺マント 
[声]西村雅彦 鈴木京香 古田新太 斎藤暁 篠原ともえ 今田耕司 小林薫 
[制作データ] 2002東宝 [上映時間] 25分 
「猫の恩返し」 「ギブリーズ」 共に、賛否真っ二つの作品ですね! 私はどっちも「賛」です

よく耳にする批判で”こんなのジブリじゃない” ”絵がヘタ”とかありますが、ヘンに自分でジブリブランドに固執してしまってませんかねぇ。
ジブリ=宮崎駿ではないんですから。今までに「ぽんぽこ」とかあったわけだし。
※ディズニーだって「アトランティス」みたいに今までと全く違う(流行らなかった)作品もあるわけで。

手塚治虫さんの漫画をモチーフにした「メトロポリス」の時もそうでした。手塚というブランドに固執するがあまり、作品のよさが見えない、見ようとしない、という現象が起こりました。
今回もそうだと思います。


今までのジブリ作品には笑いがなかったので、こういった笑いを中心にしたファンタジー(?)はすごく斬新に感じました。
新たな方向性に向けて進んでいるんだなぁと思います。
画風も話も全然今までの宮崎アニメとは違うわけですが、飛行シーンや街並みの雰囲気、猫の事務所へ辿り着くまでの流れなんかはやはりジブリ作品だなぁと感じました。
単なるギャグアニメではなく、ちゃんとメッセージ性も感じられました。結局のところ、自分の時間を生きる道を見つけようということですね。

夜に猫王が御礼にいいに来たシーンはちょっと「ぽんぽこ」ぽかったです。
猫になったハルちゃん結構可愛かったし(笑) いやバロンかっこよすぎ。クールで紳士だねぇ。バロンだけの(猫だけの)アニメが見たいなぁ。
75分というのは短いですが、丁度良いです。これを長くするとダレると思います。
池脇千鶴さんの声については別に違和感なかったです。滑舌よく聞き易かったし。

始まってのっけから笑いの連続で、テンポよく、最後まで楽しめました。
ジブリ作品で始めて退屈で寝てしまったという人!、こういう乙女チック(もとが少女漫画だからしょうがないか?)な話やキャラについていけないというのはかわいそうな人ですね。(私は読むマンガは少女漫画のほうが多いクチですから^^;)
頭が偏屈になっていませんか? ブランド名に凝り固まっていてちょっと違うと拒絶するというのは生き方としてマイナスだと私は思っています。

ともあれ、これ一個の作品だということで見れば非常におもしろく楽しめました。

ギブリーズの方も、理解不能、意味なし、いらん、という意見があれば、すごくよかった、懐かしかった、などという意見もあります。
見ているときは「?」な感じでも、なんか不思議な感じが後からするおもしろい作品でした。
けっこう楽しめました。何気ないようだけどすごいCG技術だと感心しました。どこぞで ”学生レベルの粗悪品” とかいう批判を見ましたが一介の学生が作れるようなCG、ストーリーのレベルではないですよ!
つまらんかったという人は前衛的なものを受け入れられないのでしょう。おそらく近代芸術なんかも理解不能なタイプの人だと思います。


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バイオハザード  (評○○○)
製薬会社の地下研究所で新種ウイルスの漏えい事故が発生。事故直後に記憶を失った防衛要員のアリスは、暴走する制御コンピュータを停止させるべく特殊部隊と共に所内へ進入。だが、そこは怪物の巣と化していた。

[監][製][脚]ポール・アンダーソン(ノベライズ/角川ホラー文庫) [出]ミラ・ジョボビッチ ミシェル・ロドリゲス 
[制作データ] 2002米.独.英/アミューズ [上映時間] 105分
公開初日の第一回目を見に行きました。すんごい人! 立ち見が出るほどでした。年齢層も広く、子供たち(中学生ぐらいかな)から大人まで、男性も女性も多かったです。

ミラ・ジョボビッチ最高!(笑) 同名有名ゲームが元ですが、私はアンチPS派(笑)なのでゲームはやったことありません^^;
世界観やどういったゲームかは知っていましたが。

ミラ・ジョボビッチといえば「フィフス・エレメント」でのリールー役が私が大好きです。今回も見えそうで見えないきわどい服装でドキドキもの(笑) 

監督は私の好きなSF恐怖映画「イベント・ホライゾン」のポール・アンダーソン。

「フィフス・エレメント」も「イベント・ホライゾン」もどちらもLDを持っていて未だにしょっちゅう繰り返してみています。
LD鑑賞のために販売終了までにということでLDプレイヤーを買い換えました。(パイオニアさんに感謝)
※AC-3(ドルビーデジタル)再生環境も揃えていますのでばっちり(^_-)

大好きな二つの要素が合わさっているのでこれは是非観に行かねば!ということで行ってきました^^;

さて、率直な印象はおぉ予想以上によく出来ていました。面白かった!
ストーリーはゲームの設定を使っただけで、人物や話そのものは全くのオリジナルです。
主人公(ミラ・ジョボビッチ)が記憶喪失の状態で話が始まります。おぃおぃ大丈夫かなと思いましたが、一過性の記憶喪失ということで徐々に記憶が戻っていくので観客も一緒に話の全容が見えてきます。安直だけどうまい手ですね(笑)

そこかしこに色んなホラー映画のマネ、もといオマージュが見られます。正統派?ゾンビ映画としての姿勢でしょうか。
「CUBE」よろしく人間が細切れになりますが、ほんとなら血の海になってるはずだぞぉ〜。
本家ゾンビでは死んだ知人がゾンビになってベッドから起き上がるところを涙ながらに撃つシーンがありました。よく似たシーンはあったけど涙がなかったのが惜しかった。

ラストについては賛否あるでしょう。あれは2作目に続くというよりも、アニメ映画「メモリーズ」の中の一話、「最臭兵器」ってやつにあるような、どうにもならないオチっていうのに似た感じでしたね。(とくに続編に続くっていう作りでもないような)

残念なところを挙げると、実験体(失敗作)のゾンビがもうちょっと活躍?して欲しかった。
それと犬のゾンビはなんであんなに体が腐ってたんだろ?(ガスで死んだ犬だから体はキレイなはずだし、事件すぐなので腐敗したわけでもないのに)
R指定の映画の割には「血」とか「死ぬシーン」の描写がほとんどない。スプラッターなシーンがなかったのにはちょっと残念でした。
ウィルス、抗ウィルスのガラス容器がいかにもなオモチャっぽい。ところかな。

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7月・8月

トータル・フィアーズ  (評○○△)
新大統領への挨拶と核解体の査察のため、上官キャボットとロシアへ赴いたライアン。現地で核の研究者失踪を知ったキャボットはライアンと工作員クラークに調査を命令。失踪の裏にはテロ組織の陰謀が隠されていた。 

[監]フィル・アルデン・ロビンソン [原][総]トム・クランシー [出]ベン・アフレック モーガン・フリーマン ジェームズ・クロムウェル 
[制作データ] 2002米/東宝東和 [上映時間] 124分
ストーリーはすごく現実感があり、そしてスリルがあります
しかし、これは万人受けするかな?「コラテラルダメージ」とか「ブラックホークダウン」など、好き嫌いがはっきりする映画だと思います。
前半のテロリストの暗躍と、アメリカとロシアの大統領の政治的駆け引きなど、今までの映画では描かれなかったことがすごくリアルに
描写されていて、私はすごくよかったです。
でも、これが退屈だと感じる人は恐らく多いでしょうアクションなど皆無ですから。
CMでの原爆爆発のシーンだけで劇場に行った人は多分退屈な映画だと感じたと思います。

ベン・アフレックといえば「アルマゲドン」に出てたっけ。ちょっと軽めだけど芯のある好青年という感じですね。
映画のはじめの頃はちょっと若くて貫禄がないかなぁと思ったんですが、逆にいい味付けになっていました

さて、CMでもある原爆のシーンですが・・・。恐らく日本人の大半はこのシーンに不満を持つでしょう。
世界で唯一原爆を落とされた国にとって、あんな軽い扱いしかされない原爆シーンは大不満です。

原爆ってどういうものか調べもせずに、撮影したんじゃないのか?

第一、CMでもあるように自動車が爆風で吹き飛ぶシーンがありますが、おいおい原爆ってまず閃光があり、そして熱波が襲って来るんだぞ!あんなの普通の爆弾かそれ以下、竜巻かなんかと勘違いしていますね!

アレだけもろに爆風を受ける場所なら恐らく、人間も建物や自動車は跡形もなく溶けて蒸発するはずです!原爆についての無知さ加減が露呈していますね。

きのこ雲が一回映る位で、爆心地の様子や被災者の様子なんてこれっぽっちもありません。

いくら設定で「ヒロシマ・ナガサキのよりか規模は小さい」としても、これじゃあんまりだ!

第一、放射能はどうなってるのよ!(怒) 被災地を平気で歩き回ってるし。

どこぞのBBSでありました。
  >「核爆破を阻止せよ!」が前提で、 
  >「核爆破したらこうなるから阻止せよ!」じゃないんですよね。 
まさにこの通りだと思います。核兵器の恐ろしさ、放射能汚染の恐ろしさについて何にも分かっていない人が作ったんだなぁ、所詮アメリカ人ってこれぐらいの認識なのか、とあらためて思いました。

いや、もしかして、対テロ活動を行うアメリカにとって、自身がテロ行為をしたとも受け止められかねない一般市民への原爆投下を、リアルに描けない・描いてはいけないという不旋律(暗黙の了解)が出来上がっているのか? と、うがった見方さえしてしまいます。

9・11の同時多発テロ事件は、核や戦争を扱う映画に大きな影響を与え、確実にこの時点がターニングポイントとなったと思います。
アメリカご都合主義の戦争映画について見直されるときが来たと思いますね。

内容はすごくよかったです。万人受けしないかもしれませんが。それと核の描写が弱かったのでちょっと低めの点数にしました。

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パワーパフ・ガールズ・ムービー(日本語吹替版) (評○○○)
世界145か国で放映中の人気テレビアニメの劇場版が登場。天才科学者の発明で生まれた、パワフルでちょっぴりシニカルなスーパー幼稚園児3人組の活躍を描く。
天才科学者ユートニウム博士の発明で、超人パワーをもつ3人の娘が誕生。特殊な力をもつゆえに悩みの絶えない彼女たちだったが、悪事の天才モジョ・ジョジョが彼女たちの力を利用しようと企んでいた…。

[監][総][脚]クレッグ・マクラッケン [声]麻生かほ里 南里侑香 池田有希子 石井康嗣 安崎求 石住昭彦 [歌]小堺一機 
[制作データ] 2002米/ワーナー [上映時間] 81分
あまり一般的なマンガじゃないかもしれないけど、日本でも熱狂的ファンの多い「パワーパフ・ガールズ」の劇場版です。
私は劇場版がでるなんてちっともしりませんでした。深夜のCMで知ったぐらいです。
一応、パワーパフ・ガールズはTV地上波放送は全話見ています(笑) 日本人の子供には理解しにくいんじゃないかと思えるぐらいの話の展開やギャグが満載の不思議なアニメでした。ちょっとシニカルな描写があったりして、見ていて”日本の子供は大丈夫かな”と思うことしばしば。

不安になりつつ劇場に行ってみるとパワーパフグッズを身に付けた子供たちが結構いてびっくりしました。大半が親子連れでしたが、これはたぶん親がパワーパフにハマったくちじゃないかな?
梅田のシネコンに行ったので一日3回ほどしか上映がなく、昼間は吹き替え版でした。まぁそのほうが都合良いですね。TV版のイメージが強いですし。

劇場版の考案・監督・脚本・製作総指揮を担当するのは、TVシリーズの生みの親でもあるクレッグ・マクラッケン。
TV版の雰囲気そのままに仕上がっていました。ただし80分とちょっと長めなので、執拗に繰り返す描写が多かったです。
これはおそらく意図的にそう仕上げている雰囲気でした。さぁ日本の子供に受け入れられたカナ?
肝心のストーリーの方は、TV版で描かれていなかった部分です。外伝的なものかと思ったら、TV版が始まる前の、ガールズの誕生やタウンズビルの人たちとの触れ合い、そしてモジョジョジョとの戦い、ガールズがタウンズビルの平和を守るために闘いつづけるきっかけといった、プレストーリーでした。

予想外の話でしたが大満足でした。ただし前述しましたが繰り返しの描写が続きます。でも繰り返しの後で話がころっと変わってまた繰り返して、というリズムがあったのは確かなのでおそらく意図的な演出ですね。
ユートニウム博士がガールズ達にスーパーパワーの使い方について話し掛けるシーンはホロリとしました。博士が刑務所に入れられてから、街の人々から冷たい目で見られて悩むガールズ。ちょっと長すぎるカナと思う演出だったのは確かですが、TVでは語られなかったエピソードだったのであえて執拗に描いたんでしょう。
※パワーパフが大好きな人は、ぜひ観ましょう(笑)

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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (評○○○○○)
師匠オビ=ワンのもと、優秀なジェダイの弟子に成長したアナキン。元惑星ナブーの女王で、元老院議員となったアミダラと10年ぶりに再会。やがて、アナキンは暗殺者に命を狙われている彼女を護衛することに。

[監][総][脚]ジョージ・ルーカス [製]リック・マッカラム [出]ナタリー・ポートマン ヘイデン・クリステンセン ユアン・マクレガー クリストファー・リー 

[制作データ] 2002米/FOX [上映時間] 144分
おなじみのオープニングの音楽に合わせてあらすじの字がいつものように宇宙へ飛んでいきます。この文字量からして既に映画一本分はあろうかというボリューム^^;

しかしそんなものは序の口、本編の圧倒的ボリューム!に圧倒されます。2時間ちょっとですが、なんか5時間ぐらいに感じました^^;
しかし、全く飽きさせず次から次へと話が進んでいきます

エピソード1で人物関係社会情勢をきちんと把握しておかないと恐らくエピソード2ではちんぷんかんぷんになる可能盛大ですね。
事実友人は全然分かってなかった(笑) ここでちゃんと理解しておかないと絶対にエピソード3は理解不能だと思います。もう一度エピソード1を復習しましょう。

初期の予告編ではアナキンとパドメの恋の話がメインかと思えるものでしたが、実際あれは不評だったらしく(笑)、早々にもクローン戦争の予告編に差し変わりました。
それもそのはず、エピソード2では恋の話はそっちのけです。たしかに恋の話はエピソード3へと続き、はてはエピソード4へ行く上で重要なファクターではありますが。
ヨーダが何故ジェダイの中で一番偉いのか今まではっきりわかりませんでしたが、この2で氷解しました。(CMでもちょこっとしょうかいしてましたね) 短いシーンではありますが、2での見せ場です。是非びっくりしてそして感動してください。ヨーダのヨーダたる所以が分かります。精神・武術共に最強の戦士とにかくかっこいいですよ


エピソード1で人物・社会の説明が終わり、エピソード2で大きく世の中が動き始めます。そしてよく知るエピソード4へと続くためのエピソード3がもう目が離せません。1では4〜6とは全く違う世界ということで単体での楽しみでしたが、2では4〜6で出てくる地名・世界が出てきて、続く後半へのリンクが端々で見られました。

アナキン、パルパティーン、オビ=ワン、シス、彼らが3でどうなるかは、4〜6を知っている我々にとっては大体予想がついていますが、実際どのような映像で見せて・魅せてくれるかを思うと胸が高まります。

アナキンの暗黒面の片鱗が見え隠れしますが、どうやって暗黒面へ足を踏み入れるのか(ダースベイダーになるのか)、帝国軍がどうやって結成されていくのか(もちろんデススターの建設も興味ありますね)、4でなぜオビ=ワンは人里離れて住んでいたのか、ジェダイ騎士が衰えてヨーダが一人で住むようになるのか、興味が尽きません。

共和国に反対する星々や同盟が集まり、それにシスが絡んでいきます。

C3POとR2D2の名コンビ結成(?)のとっかかりとなる事件も起こります。アナキンが暗黒面へ入りかけダースベーダのテーマが流れた時は思わず身震いしちゃいました。

ジャー・ジャー・ビンクスのかっこよさにも惚れ惚れしちゃいましたね。しかし・・・、ジャー・ジャーが行った、代表者(議長)への最高権力の委譲は人類の歴史的にもあったことですが、すべていいようになったわけではありません。
パルパティーンへ権力を与えてしまったツケは大きなものとなって返ってくるわけです
エンディングでのパルパティーンが大艦隊を見送るシーンがすごくおもくのしかかってきます。

2でだいぶ見せ場があったボバ・フェットですが、彼が5でそっけなく扱われるのを思い出すと可哀想ですね^^;

なんと言われようとも、スターウォーズはSF界に君臨する大作ですので、歴史に残る作品となるでしょう。
1の時のように代表となるシーンがない(1では文句無しにポッドレースでしょう)し、3への中継ぎにすぎないでしょうが、重要なエッセンスが詰まった話です。決して抜くことは出来ませんね。

さぁてと、前3作の特別編レーザーディスクをもう一度見直して予習・復習でもしますか。そして3を胸ときめかして待ちましょう。

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MIB2 (評○○○)
5年前、宇宙人から地球の危機を救ったMIB捜査官Jは、平和な日々を送っていた。が、ある日宇宙一凶悪と言われるセクシー宇宙人サーリーナが出現。ピンチを迎えたJは、引退した元相棒Kを頼るが・・・。

[監]バリー・ソネンフェルド [製]スティーブン・スピルバーグ [出]トミー・リー・ジョーンズ ウィル・スミス ララ・フリン・ボイル 
[声]坂口芳貞 江原正士 塩田朋子 大木民夫 
[制作データ] 2002米/ソニー

5年ぶりの続編です。ちょっとおもったより時間が掛かりましたね。3年ぐらいで出るのかと思ってたんですが、途中でつまらん「ワイルド・ワイルド・ウエスト」なんて映画をつくって寄り道してましたね。

どうも世間では1作目(MIB)の方が面白かったという意見が多いようですが??
1の方が腹の底から笑えた、ハジケていた、というのがもっぱらの評判ですが、私は映画としての作りはこちらの方が断然上だと思います。
当日券を買ってまで見る価値はないとい批評を目にしましたが、そうか?(笑)

「MIB」も「WWW」も設定ばかりに懲りすぎたり人物を活かせきれなかったりとちょっとヘタクソな作りでした。「MIB2」も観る前から不安が募っていましたが、要らん心配に終わりました。監督はずいぶんと実力を挙げてきたと思います
(スピルバーグが製作総指揮になってるけど、おそらく名前だけ?(笑))

登場人物の製作スタッフも前作の人が再結成して作ったもので正統派続編と言えるでしょう。
テンポもよく作られていて、次々とギャグを織り交ぜながら話がリズミカルに進んでいきました。前作のおかげで土台が出来ているからかもしれませんが、設定だけで終わってしまうということがなくとてもよかったです。
オープニングから笑わしてくれますし、ちょこっと前作のオマージュを兼ねてて導入からばっちりでした。エンディングのシーンも前作同様に「え?」という物です。
もしかしたら今の我々の世界なんてちっぽけなもんだということのメッセージでしょうか。

そうそう、時間の都合で日本語吹き替え版を見ましたが、こういうセリフで笑わせる映画は吹き替えの方がいいかもしれませんね。
このごろは吹き替え版もきちんと用意してくれている映画も多いですし。

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