昆布荷姿の変遷(1)

さて、昆布の梱包についてもお話してきましたが、ここで時代による昆布の梱包・荷姿の変遷を見てみましょう。

昆布で昆布を縛る

  そもそも、昆布は「昆布結苧(ユイチョ もしくは ユイソ)」で決められた場所で結ばれていました。

  結苧は柔らかい若い昆布(水昆布)2〜3本を縄のように合わせたもので、干した昆布に少し水分を含ませたものでした。

  しかし、そのためカビが生えたり、変質したりと問題になりました。

  その後(昭和10年以降)、わら縄で結束するようになりました。

段ボール登場

  昭和30年前後から、食品衛生の観念の発達と、環境面から水昆布の資源保護のため、北海道全域でわら縄が使用されるようになりました。

  そのため、北海道では昆布の結束や梱包用のわら縄を大量に東北・北陸方面から仕入れていました。

  しかし、農村地域での出稼ぎが急増し、わら縄の生産が落ち込み、北海道への供給が出来なくなりました。

  そのため、昭和40年ごろから段ボール板、ダンバンド、PPバンドなどに変わっていきました。

そして、合理化へ

  輸送コストの削減、銘柄・等級の記入や生産者名の記入の合理化、保管中の荷崩れや輸送中の傷み、荷抜きの防止、荷扱いの簡便さから容量の小型化、流通しやすい結束方法・・・・など、どんどん改良が加えられていき、現在のようになっていきました。

  以前は船便であり、また海霧の発生する地方では、高価な昆布を保護するため4貫(15キロ)結束を8個合わせて、厚莚(あつむしろ)で昆布を包んでいました。昭和40年に道路が整備され、陸送に切り替わったときに現在のような15キロ結束の段ボール箱に改良されていきました。

  また、段ボール梱包になってから、検査項目の記載方法も変わりました。

  以前は昆布の等級表示はわら縄の色のほか、昆布に直接ベニガラで等級印が押されていましたが、段ボールにゴム印を押すようになりました。

 

では、次から実際の荷姿の変遷を見てみましょう。

戻る すすむ

 

もどる