昆布の生産地

昆布の生産地はどこかご存知ですか? 実は北陸から北、主に北海道が生産地です。

後述しますが昆布にはいろんな種類があります。

しかし、北海道では昆布の消費量は高くありません。

今でこそは消費量ナンバーワンの座を他県に譲ってしまいましたが、最近までは昆布を一番消費するのが沖縄でした。

ご存知でしょうが、沖縄料理は豚肉と昆布を主体としています。

ではナゼ沖縄近海では採れない昆布、しかも北の果ての北海道の昆布を、南の果ての沖縄での消費が高く、郷土料理として根付いたのか?? 

とても興味がわくことでしょう。このことは後でお話します。

さて昆布の種類ごとの生産地は下図のようになっています。

名前は聞いたことがあっても、詳しい生産地はご存じなかったのではないでしょうか。

昆布の産地別分布図

昆布の種類と特徴

では、各々の昆布の特徴を見ていきましょう。

百貨店の乾物コーナーなどで、いろんな昆布が並んでいるのを見たことがあるでしょう。

じっくりと見れば各々特徴的な形をしていますので、店頭で良く見比べてくださいね。

種類

特徴

出し汁

主な用途

真こんぶ 褐色で切り口の色により白口(シロクチ)(最上品)と黒口(クロクチ)(普通)に分けられる。

昆布の最高級品尾札部(オサツベ)が特産。

凄く上品な甘みを持ち、噛めば噛むほど特有の甘みが出る。 液汁が澄んでいる。 おぼろこんぶ

とろろこんぶ

しらがこんぶ

白板こんぶ

塩こんぶ

利尻こんぶ 黒褐色で、真こんぶより硬い感じがする。

真こんぶに次ぐ高級品。

ウマ味は真こんぶより薄いが、塩味がかかって味は良い。 液が澄み、上品な

味が良く出る。

とろろこんぶ

おぼろこんぶ

だしこんぶ

白板こんぶ

塩こんぶ

三石こんぶ

日高こんぶ

縁に黒味を帯びた色で一般的な品。 利尻こんぶ程甘みはないが、一般的な味はある。

煮えやすい。

液は若干青白く

濁る。味は利尻

こんぶに劣る。

こんぶ巻き

だしこんぶ

佃煮

塩こんぶ

長こんぶ 色彩は、灰色を帯びた黒色である。 甘みは薄いが圧肉の物は味が良く、三石こんぶに代替できる。   こんぶ巻き

刻みこんぶ

佃煮 切こんぶ

塩こんぶ

厚葉こんぶ 色彩は黒色で白粉を生ずる物が多く、切り口は白色である。 わずかの甘み、刺激性の苦みと、とろろ感がある。   こんぶ巻き

刻みこんぶ

佃煮 切こんぶ

塩こんぶ

細目こんぶ 色彩は黒色をしているが切り口は全こんぶの内で最も白い。 最初に甘みを感じるが、味が消える。

利尻こんぶの代替のできる物もある。
  とろろこんぶ

おぼろこんぶ

佃煮

利尻えながおにこんぶ 黒褐色で羅臼を中心に採れる。

高級品。羅臼こんぶとも言う。

味は良い。 味が濃い。 酢こんぶ

こんぶ菓子類

粉末こんぶ

塩こんぶ

簡単にそれぞれのこんぶの特徴を書くとこのようになります。

手前味噌ですが、小倉屋山本の「えびすめ」は尾札部の真こんぶの最高級品を使用しています。

関西では薄い上品な味が好まれるため、羅臼こんぶの濃い味を敬遠するかたもいます。

お吸い物など用にこんぶだしを取るのなら利尻こんぶがいいでしょう。

日高こんぶは若干だしが濁るため、なべ料理などのだしとりに使うといいでしょう。

真こんぶはこんぶ自体を食べる料理にいいでしょう。もちろんだしをとると上品ないいだしが取れますが、個人で使うにはもったいないですね。

贈答品には真こんぶの出し昆布はいいかとおもいます。

若い人は百貨店などでこんぶの佃煮なんて買うことはないと思いますが、いちど小倉屋山本の佃煮を買って食べてみてください。

普段食べてたこんぶはペラペラで味も醤油の味でごまかしていたのが分かると思います。

 

ことばで見る昆布

欧米には昆布を指す言葉がありません。大体、海藻を食べないから言葉もないのですね。

「Kelp」「Tangle」という言葉がありますが、大型渇藻類のことであり、昆布とは程遠い物です。

ですが、「Kombu」という言葉が英英辞書に載っていることがあります。この表記はローマ字ではありませんので、

紛れもなく英語として扱われております。そしてその意味も、「コンブ科海藻。特に日本で加工される食品」

とあります。アジア圏内にも昆布は生息していますが、日本の物に比べて味が悪く泥臭い物もあります。(黄海の影響ですね)

おいしい昆布は奇麗で冷たい海で育つのです。

真こんぶの学名Laminaria Japonica といい、明らかに日本独特の物であることが分かります。

もどる