昆布の天然物と養殖物
昆布は天然物の他に養殖物が存在します。あんがい知らない人が多いのではないでしょうか。
養殖の方法により、「養殖こんぶ」と「促成こんぶ」の2通りに別れます。
「天然こんぶ」はその名のとおり、海の底に生えているのを採ります。
どうやって採るかといいますと、先がL字に曲がった長い棒などで採ります。
海女さんが使う海の中を覗く道具を使って、船の上から身を乗り出して片手で覗く道具を持ちながら、
片手で棒を操り、昆布をからめて採ります。
この棒はもちろん売っているわけではなく、自分で作ります。長い木の棒を削って作ります。
自分の棒を持つようになると一人前です。
「促成こんぶ」は養殖期間が1年の物です。
海に浮き玉を浮かしてその下に縄を張り、縄に昆布の根元を括り付けて逆さまに吊るします。
「養殖こんぶ」は、栄養塩基類の入った大きなプールに1年ほどつけて成長を早めておいてから、海に吊るします。
養殖こんぶは合計2年間かけて大きくします。
※なにぶん実際に見たことがなく詳しくは知りませんので、間違っていた場合はご容赦のほどを。
図で説明しますと以下のようになります。(ただいま図は手直し中です)

このように昆布には、天然、養殖、促成、と3つのランクがあります。
さらに、それぞれに等級が存在します。もちろん天然の1等が最高級品です。
普通、巷に出回っているのは養殖、促成のものです。
見た目では、同じ真こんぶでも天然物は長くて幅が広く、色が濃く肉厚で深緑色をしており甘い上品な香りがします。
養殖物はやや緑が明るく、すこし肉厚が薄いです。昆布の香りがするものの、香りは少ないです。
促成物は明るい緑色で、肉厚は薄くペラペラです。昆布の香りはあまりしません。
ホカホカ弁当などに細切の昆布の佃煮が付くことがありますが、あれはまず促成物で間違いないでしょう。
一度、百貨店で小倉屋山本の細切昆布の佃煮を買って食べてみてください。細切山椒昆布などがあります。