閑話休題 * アレルギー *
いったん、ここで食品添加物のお話を休憩して、アレルギーについてのお話をしましょう。
まちがった自然食
食べ物は加熱せずにナマ(もしくはナマに近い状態)で食べるのが良いし、またおいしい。と思ってはいませんか?
ちょっと違った角度から考えてみましょう。
「ほとんどの食品はアレルゲン(アレルギーになる物質)をもつ」といわれています。
それはなぜか?ちょっと食品学と違った角度で考えてみましょう。
自然界において生物は常に弱肉強食が付きまといます。"いかに身を守るか"が重要になってきます。
そこで爪や牙などの武器や猛毒を持ったものが出現してきました。
これは植物についても同じです。
食べられて絶滅することを防ぐことを身に付けてきました。つまり、摂取防御物質・・・アレルゲンをもつことで危険を回避してきました。
このような特に強いアレルゲンを持つものが強アレルギー食品とされています。
代表的なのが、大豆、ピーナッツ、アーモンド、チョコレート(カカオ)、ソバです。
ソラマメ、インゲンマメ、ササゲ、アズキ、その他雑穀などもそうです。
また、卵、牛乳もアレルギー食品です。
(このようになぜ卵がアレルギー食品なのかと考えると、結局は卵が食べられて絶滅するのを防ぐためとも思えますね)
以前にも書きましたが、食品添加物や残留農薬が原因となって体にアレルギー症状が出ることはまずありません。
それよりも食べ物そのものが原因となることがほとんどです。
牛乳、卵、大豆・・・どれも良質な栄養豊富な蛋白質食品です。
アレルギーが起こるのは、消化できなかった蛋白質が腸から吸収されることが原因です。
健康な成人では未消化の蛋白質が腸から吸収されることは極めてまれです。
ですが、乳幼児は母親の母乳からさまざま抗体をもらうようになっているため、未消化の蛋白質が吸収されやすくなっています。
(免疫抗体は蛋白質でできています。抗体が消化(分解)されずに体内に入ることで、赤ちゃんは母親から抗体をもらいます。母乳が大事なわけですね)
赤ちゃんにとってはナマのものはもってのほかです。アレルゲンの塊です。
ここでようやく冒頭に戻りますが、"ナマがいい"という考えが食物アレルギーを増大させています。
火も通さず、自然のままのものを食べるのが体に良いと思っていたら、それは間違いです。
生卵、生牛乳などの生食品は消化が悪く、アレルギーを起こす可能性の高い食べ物です。
詳しくは知りませんが、アメリカでは乳幼児には低温殺菌牛乳は与えてはいけないと警告が出されているそうです。
「ほとんどの食品はアレルゲンを持つ」ことから、食べ方に気をつけることが大事です。
・消化されやすい状態に調理されているか
・消化の悪い生に近いものでないか
・蛋白質の消化能力をオーバーしていないか
です。
赤ちゃんの話に戻りますが、赤ちゃんにアレルギー性の食品をそのまま与えてしまうとアレルギーになってしまいます。
表現が他人的で申し訳なく、きつい表現になりますが、今の時代、アレルギー体質の人が多いのは大事な赤ちゃんのときにきちんとした食事を与えてもらっていなかったからだと言われています。
”子供のアレルギー体質は母親が作ってしまう”と広く言われています。
このことをしっかりと認識する必要があります。