栄養素のお話(2)-1
このごろ、よく食品の袋の裏に「栄養成分表示」としてその食品に含まれる栄養素の量が書かれています。では一体各々の成分はどういった意味を持つのでしょうか。少々、科学的な話になりますが、消費者として正しい栄養素の知識が必要ですので是非ここで勉強してください。
<有機物>
生物体に含まれる、炭素を主成分とする物質です。栄養上必要不可欠なものです。
タンパク質、糖質、脂質を三大栄養素といいます。
タンパク質
| タンパク質は、体を形づくる骨格筋であり、種々の臓器の基本構造です。 さらに、生命活動はすべて、酵素と呼ばれる一群のタンパク質が触媒刷る化学反応によって支えられています。細胞間の情報を伝達する物質もタンパク質であり、生体異物から体を守る抗体もタンパク質です。臓器の働きを調節するホルモンの成分にもタンパク質は使われています。 このようにタンパク質は体に最も重要な物質であります。 |
糖質(炭水化物)
| 糖質は重要なエネルギー源となります。 リン酸と結合して高エネルギー化合物となり、体の様々な運動や物質の輸送に必要なエネルギーとなります。 また、肝臓や筋肉にあるグリコーゲンは、糖質の体内における貯蔵形であり、余分に摂取された糖質は、体内で中性脂肪に変えられて貯蔵されます。 肝臓のグリコーゲンは、グルコースとなり血液中に運ばれて血糖として脳や神経のエネルギー源となります。 筋肉のグリコーゲンは筋肉運動の貯蔵エネルギー源として働きます。 なお、炭水化物とは糖質と食物繊維の総称ですが糖質のみを指すこともあります。 食物繊維はエネルギー源にはなりませんが、健康上その作用が見直されています。 なお、糖質の量は、砂糖などの通常”糖分”と呼ばれる物の量そのものではありません。 (糖分は糖類のなかでも甘い物を指す言葉であり、更に糖類とその仲間を指して糖質といいます。ややこしいですが、よく誤解されるところなのでしっかり理解してください。糖質の量が多いからといって、その食品に多量の糖分が含まれているのではありません!) |
脂質
| 脂質はエネルギー源として重要であるばかりでなく、多様な生理機能を持っています。 中性脂肪は体内に長く貯蔵できるエネルギー源であり、また体温の放散を防ぎ、さらに臓器の保護も行っています。リンと結合してリン脂質となり細胞の膜を形成します。 また一部のホルモンや脂溶性ビタミンの成分としても重要であります。 食品中の脂質の大部分は脂肪ですが、動植物から取った脂肪を主成分とする脂質を一般に油脂と呼んでいます。 植物油に含まれる必須脂肪酸であるリノール酸は、神経組織、細胞膜などの構成成分として不可欠です。 |