食品添加物(2)
食生活の中で危険なもの
現在、使用が認められている食品添加物は338品目あり、完全に人工的に作られたものは、全体の約40品目にすぎません。
あとのものは、食品中にもともと含まれている天然成分を工業的に効率よく生産されたものです。
さて、ここで以下の人体に影響があると思われる「危険性要因」を、危険性が高いものから順位をつけてください。
危険性要因 |
| ・栄養上の問題 ・残留農薬 ・食品添加物 ・微生物による中毒 ・環境汚染 ・自然毒による中毒 |
どのように、順位をつけられましたか?
アメリカで自然食品主義者たちに同じ調査を行ったところ、以下のように順位付けをしたそうです。
| 1) 食品添加物 2) 残留農薬 3) 環境汚染 4) 栄養上の問題 5) 微生物による中毒 6) 自然毒による中毒 |
ところが、食品衛生の専門家が、実際に発生している食品の危害の頻度、被害者数、被害の程度、危害の起こる可能性などから分析して、科学的に順位付けをすると以下のようになります。
| 1) 微生物による中毒 2) 栄養上の問題 3) 環境汚染 4) 自然毒による中毒 5) 残留農薬 6) 食品添加物 |
実際には、O−157や黄色ブドウ球菌による食品汚染事件の被害規模が世間が騒がせているように、微生物による食中毒のほうがはるかに被害規模が大きく、危険性は大です。
ダイエットや栄養剤の摂取などに邁進するあまり栄養バランスを欠くことも危険です。
また、食事性の中毒物質や発癌物質(フグ毒 毒キノコ 貝毒 ジャガイモの芽 青梅 おこげ など)のほうが、食品添加物より日常的に存在しており、危険です。
卵、牛乳、そば、などの食品アレルギーも、本来は天然物で安全なものが、体質により過敏に反応してしまうことです。
食品添加物の中にもアレルギーの原因になることが報告されているものがありますが、ごく一部の人に症状が出る可能性があるということであり、ほとんどの人には影響を与えることがありません。
アレルギーや過敏症にかかるということは、その物質の毒性ということではなく、個人の体質に問題が潜んでいることですので、食品の原材料表示をよく確認し選択することが大切です。
このように、自然食品主義者は個人的なイメージや意識から、化学物質や人為的なものに対して、潜在的な危険性を感じており、実際には、正しく使用される限り科学的に安全性が確保され、また、健康上危害を及ぼさない食品添加物をもっとも危険なものだとしているようです。
正しい知識をもつことが大切であり、感情論で話してはいけません。
前頁でも述べましたが、きちんとした事実に基づいていないマスコミの記事に踊らされないように、個々人のスキルアップが大切です。
なお、一般論ですが、書物・文献を読むときは、縦書きの文章の本ではなく、横書きの文章の本のほうが、専門的であり、きちんとした内容です。
これは、学術論文などは横書きで書かれるためであり、専門書・教科書は必ず横書きであるからです。
本を選択するときの参考にしてください。