倶夢巣多 / JOCAダイジェスト No.6 〜 「主(あるじ)になりました」
倶夢巣多
JOCAダイジェスト No.6 (平成13年12月発行)
シリーズ「主(あるじ)になりました」から
 社団法人 青年海外協力協会発行のJOCAダイジェストNo.6に倶夢巣多が紹介されました。ここに記事全文を転載します。縦書きを横書きに直してありますのでレイアウトは変わっています。お皿の写真はあまりにも小さいのでここには載せていません。〔四畳半)

シリーズ「主(あるじ)になりました」
陶工房 倶夢巣多(くむすた)
 陶芸家 山嵜直子さん
(4-3/フィリピン/陶磁器)

念願の自分の工房で南国の海と島を作品にする

 鎌倉は美術館や工房の宝庫です。この土地に陶工房を開いたのは2年前のこと。自宅の横浜から毎日通っています。アパートの一部屋を借りてはじめた工房には14〜15人の生徒さんが通ってくれています。ここでは、まず課題を通していろいろな技法を紹介し、そのあとは各自好きな作品をつくってもらいます。
 私が普段気をつけているのは、工房で料理を作らないこと。主婦の生徒さんが多いので、この教室が家庭とは違う雰囲気になってくれたらいいなと思っています。また、ここは集合住宅なので窯には気をつかいます。いくら安全であっても、直接炎が見えてしまうプロパン窯よりも電気窯の方が住民の理解を得やすいと考え、窯を物置の中に入れて使用しています。
JOCAダイジェスト 学生時代から陶芸を始め、この道一本で進んできたのですが、途中、腱鞘炎になって陶芸ができなくなりフィリピンの日本企業で働いたことがありました。その時、改めて自分は陶芸を切り離しては生きていけないことに気づき、帰国して独立することを決めたのです。何事も経験ですね。小さくても自分の工房が持てたことに今でも嬉しくて顔がニヤけてしまいます。

 年に一度は作品展を開くことが当面の目標です。自分なりに伝統ものを理解し、トレードマークの魚やフィリピンに行った自分にしか表現できない作品を作っていきたいと思っています。

 工房名の倶夢巣多(くむすた)とはタガログ語で「元気?」の意味。収入は少なくても、陶芸が好きな方々と触れ合いながら仕事ができる環境は、幸せ度100パーセント。お近くにお越しの際はぜひ遊びに来てください。生徒さんも募集中です

■JOCAとは?
 青年海外協力隊の帰国隊員で組織されている、外務省認可の社団法人(昭和8年設立認可)です。協力隊で培った精神とその経験を埋没させることなく、47都道府県や各国各種の協力隊OB会とのネットワークを活用して、地域社会、国際社会における有益な協力活動を展開しています。

倶夢巣多 2001年2月21日作成