双子座の彼氏と乙女座の彼女の事情
☆プロローグ
夕美:「藤堂君と私って結構相性いいかもしんない!」
すべてはそんな一言から始まった。
そして、夕美が隆道に突き出した雑誌には、以下のことが書いてあった。
『双子座のあなたと乙女座の彼女は、今週から来月まで最高のラブラブ状態に突入します。……』
実はこの状況から「隆道は双子座、夕美は乙女座である」ということがわかるのだが、
しかし、既に動揺を来たしていた隆道はそのことに気が付かなかったようだ。
そして、結果的に夕美の行動は裏目に出て、
夕美は隆道に高校卒業まで無視し続けられることになる。
当然、隆道にとって「嫌いな鹿島夕美の誕生日」など知ったことではない……。
☆双子座の彼氏の事情
それから八年後、偶然の再会を果たした隆道と夕美は
「恋人同士」として付き合うことになった。
そして、ある日のデートで夕美は唐突に言う。
夕美:「ほら、プレゼントあるよ。」
そして、夕美は隆道に「プレゼントの人形」を渡した。
そして……
夕美:「お返し、期待してるね。」
隆道:「手作りかどうかは保証できないけどな。」
夕美:「心こめてね。」
隆道:「ああ……。」
……これが「双子座の隆道への夕美の誕生日プレゼントだった」と考えても
時期的には変ではないのですが、実は根拠は全くありません(^^;
☆乙女座の彼女の事情
それから約三ヶ月後のその日まで、夕美は待ち続けた。
しかし、「隆道からの心のこもった誕生日プレゼント」は無かった。
いや、それ以上にかえって仲が疎遠になったように感じる。
夕美:「いくら病弱な妹さんが心配だと言ってもねえ、
自分の『恋人』の誕生日くらい覚えていてもいいんじゃないの……?」
と、夕美は呟いた。
夕美の誕生日のお祝いに、「加奈の為に」隆道は結局来れなかったのだ。