「自立した女性」ということ(「加奈〜いもうと〜」のシナリオについての一考察)(1/20)
「四天王の気配り」について補足(真面目な補足説明)(1/22)
少女は何故倒れたか?(加奈と夕美の初対面の場面について一考察)(2/2)
「自立した女性」ということ(「加奈〜いもうと〜」のシナリオについての一考察)(1/20)↑
たかが十八禁ゲームのシナリオについて、ちょっとクソ真面目に考察してみました(^^;
引用した部分は実際とは違っていますが、「こういう主旨のことが書いてあった」というように理解してくださればいいです。
☆「自立した女性」ということ
本編中、活発・知的ルートの分岐に関係無く、○○を取られる××の気持ちという表現が必ず二ヶ所出てきます。兄を取られる妹の気持ち(隆道が加奈にラブレター事件のことを話した場面、この場合は有る)と息子を取られる母親の気持ち(夕美が隆道の両親に自己紹介した場面、この場合は無い)です。実は今まで後者の表現を用いた意図がよくわからなかったのですが(「マザコン親子じゃあるまいし」と思っていました(^^;)、これは恐らく隆道の母(自立した女性)と加奈(自立していない少女)の対比だと思います。
これを最も的確に表現しているのが加奈と夕美の初対面の場面での加奈の行動の違いで、活発ルートでは「お兄ちゃん」と言って(夕美に見せ付けるように)隆道に抱き付き、知的ルートではベッドの上から「兄さん」と呼びかけるにとどまります。これは、活発ルートの加奈は最初から自立を考えていず(ED1で加奈が隆道に「十年前に告白されても同じ返事をしたと思う」と言っており、その後の「自立のための別れ」にも結びつく)、逆に知的ルートの加奈は自立を考えていた(加奈『鹿島さん、良さそうな人だね』隆道『なんだよ、突然に』加奈『あの人なら、いいかな』隆道『あのなあ』加奈『なんか、ちょっと安心しちゃった』という会話では、加奈は(自分の死後ではなく)自分が自立した後に隆道が夕美と結婚する場面を考えている)ということを表していると思います。
で、結局知的ルートの加奈は自立できたのかというと、少なくとも海に連れていった時点で「できなかった」と思います。ドナー登録すること自体が自立の証しになるかどうかは別問題にします。加奈がドナー登録した理由はいわゆる自立とは別の所にあると思いますから(後述「加奈の日記」の結論で詳しく書きます)。海で隆道に背負われた加奈は「ブラコンでいいんだ」と言います。少なくとも「自立した女性」はそんなこと言わないと思いますので結局加奈は隆道に背負われた時点で自立を諦めたのではないかと結論するのですが、いかがでしょうか?(^^;で、手前味噌になりますが、加奈の兄として加奈の最後の要求を突っぱねた「加奈を抱かないルート(ED4)」のみが加奈を自立させる道で、加奈は隆道の妹として隆道と夕美の仲を認めることができると考えるのですが……。
ここで、残された時間を精いっぱい生きることと自立することは別の問題だと思いますので、ED5、6の加奈は「ブラコンな妹として精いっぱい生きた」とでも言うんでしょうか。無茶苦茶な表現ですけど(^^;
☆加奈が雪を降らせようとしたこと
優秀な姉や兄に対して劣等感を持つ人間には姉や兄が「できないこと」をしようとする傾向があると思います(少なくとも僕はそうです(^^;)。それで、加奈の場合は雪を降らせようと考えたのだと思います。
☆「加奈の日記」の結論
最後に「哲学」した後に自分がドナー登録した理由について書いてありますが、そこで加奈は香奈をレシピエントに指名していて、「あの子には、まだ見てないものが多すぎるから」と結んでいます。加奈よりも活発な印象を与える香奈ですが(本編中、隆道が香奈の病室を見舞った様子が一度も出てこない……(^^;)、弱々しい加奈にできて活発な香奈にできていないことは異性を愛すること(異性から愛されること)です。ちょっと単純(俗っぽい)ですけど、そもそも「加奈〜いもうと〜」自体『純愛ノベル』ですから、こういう解釈で構わないと思います(^^;
戻りまして、その直前の一文「だから……ショックを受けないで下さい」の一文には「臓器移植をすることで加奈の代わりに香奈が隆道の傍にいるようになる(つまり香奈を指名した一番の理由は香奈が加奈の身近な人物だからではなく隆道の身近な人物だからということ)から」という意味を含んでいると考えています。で、香奈は加奈の思惑通り(?)さっそく言葉使いを直しました。「……じゃー!」ではちょっと恋愛対象にならないでしょう?(^^;
そして、その日の分の最後に「願わくば、明日のわたしが、今日のわたしより優れた人間でありますように……」が続き(で、時間的にはこの後に例の「ブラコンでいいんだ」発言がきます)、その直後に「今日、海を見た。もう恐くない」がきます。これについては拙作SS「二人の一夜」で既に考察しました。
余談ですが、「加奈の日記」の場面は数十回リプレイしました。そのおかげ(?)で僕の涙腺もとっくに涸れました。今では冷静に一字一句読むことができます(^^;
☆だから(?)「加奈〜いもうと〜」のシナリオはよくできています!
よく、「加奈〜いもうと〜」の感想がうまく書けないという書き込みがありますが、当然だと思います。それは、「加奈〜いもうと〜」のシナリオが藤堂加奈という人間の一生(半生)を描いた『小説』だからです。「自分の中学卒業までの人生を原稿用紙一枚にまとめる」なんてことができる人は、恐らくいないと思います。僕もできません。
最後に、本来ならこれは「ディーオー加奈ネタバレ掲示板」にでも書き込みしたい意見なのですが、あまりにも長すぎるのでここのHPに掲載しました。それと、僕の意見がまた後で変わるかもしれません。とにかくこのシナリオ、奥が深すぎます……(^^;
「四天王の気配り」について補足(真面目な補足説明)(1/22)↑
「加奈〜いもうと〜」で人の死を表現しているので、ちょっと書いてみました。僕が好きで書いたことなので、特に読まなくてもいいです。
☆実は補完ショートストーリーの中では「葬儀」が一番作りたかった場面
「加奈〜いもうと〜」をプレイして疑問に思ったことの一つに、「(加奈にしろ須摩子にしろ)何故葬儀の場面が出てこないのか?」というものがありました。僕の経験上、人の死を一番実感できたのが(臨終の時ではなく)葬儀の時(特に火葬後)だったからです。そういう点で、「四天王の気配り」は僕的に満足のいくショートストーリーにすることができました。で、何故ED3を題材に選んだのかと言いますと、参列者(特に隆道と夕美)の行動が一番はっきりわかるEDだからです。そして、もう一つの理由は下記の通りです。
僕は「加奈〜いもうと〜」の世界では葬儀(火葬)という習慣はないと結論します。無茶苦茶な想像しますけどごめんなさい。もし隆道が骨になった加奈を見たら「ペンダント」や「加奈の日記」以前に絶対に号泣すると思いますから。逆に、ED2、3、4、5、6のうちED3の場合だけは「隆道が正気を失っている」ということで「隆道は絶対に号泣しない」と予想できますから、葬儀の場面を考えることができます。ついでに言うと、ED4の場合も号泣について書いてありませんから、葬儀の場面を考えることができると思います。
☆夕美の行動について
「四天王の気配り」の注釈に示している通りですが、少し補足します。
葬儀の時夕美を隆道の隣に座らせましたが、これは単に夕美が隆道の近くにいたかったのではなく隆道の両親が夕美を家族同様に扱っている(夕美を家族の一員として認めている)ことを表現しました。こう考える根拠は上記の通りED3の夕美(と隆道の両親)の行動から推測したもので、ED3では夕美は既に隆道の母のことを「お母さん」と呼び、恐らく自由に藤堂家に出入りできたと思われる(ED3の結末、あるいは拙作SS「夕美小説」の結末参照)からです。
☆三人組の行動について
隆道や夕美に対して、三人組はお気楽な奴等にしました。これは、遺族の友人はあくまで遺族を慰める側にならなければならないからです。極端な事を言えば、葬儀終了後にでも例の「四天王参上パフォーマンス」(笑)をやってもいいと思っています。僕が隆道の立場だったらぜひやってほしいと思いますし、そうしてくれる親友こそ貴重だと思います。
鹿島夕美が「嫌われキャラ」であることについて(1/28)↑
クソ真面目考察シリーズ第三弾です。「夕美が気に入らない」というプレイヤーにぜひ読んでもらいたいです(^^;
☆物語の時間的な流れ
当然知っていることだと思いますが、隆道の初恋の相手は夕美です。そして、一応確認ですが、
初恋→ラブレター事件→ハイキング→加奈に初めて優しくする→入院→退院して再び冷やかされる→気分直しに改めて加奈を見舞う
というのが、物語の時間的な流れです。つまり、全ての始まりは森での出来事ではなくラブレター事件であるということです。
これ以降、自分からだけではなく加奈からも夕美を遠ざけようとします。そして、加奈を異性として意識する高等期(加奈が高校卒業で来た時辺り)以降は、まさに自分の好きな加奈の為に加奈から夕美を遠ざけようとします。結局、ここで鹿島夕美という人物をどれだけ嫌いになることができるか(憎むことができるか)が、「加奈〜いもうと〜」における藤堂隆道になりきれるかどうかの決め手になると思います。
☆再会後夕美を抱いてしまうことについて
「ここでも(知的ルートの加奈同様)抱く・抱かないの選択肢が必要である」という意見もありますが、僕は絶対に必要無いと考えます。実際にビールを飲みながら「加奈〜いもうと〜」をプレイするとよくわかりますが、このときの隆道の状況では何かを選択しようとする気持ちが起こらないと思います。つまり、このとき隆道は、前後不覚になるまで酔っ払って、半裸の女性が覆い被さってきて、しかも隆道自身以前からそれなりに興味がある行為をしようとしているのですから、結局相手が嫌いな夕美であっても上手いこと言ってやってしまうのが実際のところだと思います。
逆に、知的ルートで加奈を抱くかどうかの選択肢は必要です。ここは加奈の兄として、よく考えて下さい。
☆選択肢「夕美に頼む」の真相
活発ルートでED1に行くためには「夕美に頼む」を選択しなければなりませんが、文章を読むと理由がわかると思います。
隆道に謝罪の言葉を求めに来た夕美は「謝罪の言葉も無いのね」と言い、「夕美に頼む」を選択すると隆道は夕美に「(好きでもない夕美を抱いたのは)夕美が加奈に似ていたからだ」と言います。ここで夕美は平手打ちをし、「言いたいことは鬼のようにあるけどね……、それで無かったことにしてあげるわよ」と言って去ります。そして、その後隆道は「(恋人に裏切られた夕美の心情についてではなく)夕美は(腎移植手術をしてくれるように夕美の父親に頼む)約束を守ってくれたのだ」ということしか考えていません。
つまり、最後まで隆道は夕美よりも加奈を大切に思っており、この時点で夕美は自分の意志で隆道を振ったということで、「夕美に頼む」を選択することにより初めて隆道は夕美と縁を切ることができ、強いて言えばこれ以降逆に夕美が隆道を避けるようになるということが言えると思います。
ついでに言うと、これ以降隆道が夕美に謝罪しようとしても、かえって(隆道との一連の出来事を忘れようとしている)夕美を傷つけることになるかもしれません。(このとき恐らく既に夕美に縒りを戻す気はなかったと思いますが)ベンチでの会話が最後の謝罪の機会だったはずですから。
「このとき隆道は危険な状態の加奈のことで必死になっていたから仕方が無い」という意見もあるかもしれませんが、それ以前に隆道は加奈のことを夕美に何も話していなかったのですから、それこそ「自分が裏切った夕美に冷たくされても仕方が無い」ですし、これ以降隆道が幸せになる道は加奈が助かることしかない……はずですが、ED2、3では何故か夕美が出てきてしまいますね(^^;僕としては実はこちらの方が不思議で、夕美の説得なるものを以前作りました。
☆だから(?)ED1の夕美を無理にフォローする必要はない
というわけで、小学校以来徹底的に憎み続けた夕美をうまく利用することにより、ED1では義妹の加奈とハッピーエンドを迎えるわけです。夕美にとっては本当に残酷な結末ですけど、隆道も加奈も承知しているように血の繋がりに関係無く妹を好きになるということ自体反倫理的行為ですから、周りの誰かが不幸になっても仕方が無いと思います。プレイヤーも最初からそれを承知でやってきたはずですから。
逆に、僕としては、加奈を最後まで自分の妹として扱ったED4のルートで夕美を出してほしかったですし(拙作特別夕美エンド「雪解け」のように)、ED6では夕美とは「命を見つめて」抜きに隆道の方から誠意を以って和解してほしかったです(拙作特別再会エンド「必然的偶然」のように)。
最後に蛇足ですが、夕美に優しくしても(夕美ちゃん人形せくしー版を貰っても)ED1には行きます(確認済)。このときのED1の隆道は夕美ちゃん人形をどうするのか……、ちょっと興味があります。
少女は何故倒れたか?(加奈と夕美の初対面の場面について一考察)(2/2)↑
「加奈〜いもうと〜」本編上、ヒロインである加奈と夕美が唯一直接対面する場面について、一考察してみました。夕美派推奨です。
……余談ですけど、こういう書き方すると、それこそ「某スペースオペラ」連想しますね(^^;
☆人見知りする加奈
加奈の性格として人見知りするというものがあります。親戚である須摩子のときでさえ「(なつくのは)珍しい」と隆道が思ったくらいですから、半端ではないと思います。
だから、この場面(すなわち初対面の場面)で加奈が夕美にいわゆる「警戒心」を持っても仕方が無いです。夕美以外の誰が訪ねてきても警戒心は持ったはずですから。
☆紛れも無く「知的ルート」だから……
で、知的ルートについてです。知的ルートで加奈は夕美と会見後倒れます(活発ルートでは倒れません)。それは、そうしなければ恐らく後が続かないからです。
「自立した女性」ということで考察したとおり、この時加奈は隆道のことを「兄さん」と呼び、(夕美に嘘を付かせたにも関わらず)隆道と夕美の仲を肯定しようとします。紛れも無く、自分が自立した後の兄隆道の身を案じてです。
で、推測ですが、もしこのまま加奈が夕美と対面し続けていたら、(隆道の思惑とは関係無く)恐らく加奈と夕美が(勇太程度に)仲良くなってしまうのではないかと思います。それで、ストーリーの都合上、加奈を無理矢理倒すことにより、唯一の会見を中断させてしまったのではないかと……。
☆恐らく、これでたいていのプレイヤーが誤解しているかも……?
ですから、「加奈は夕美を見たから気分が悪くなって倒れた」というのでは、夕美があまりにも可哀相です……というより、夕美を嫌っていたのはむしろ活発ルートの加奈ですから、「それで倒れなかったというのは、やはり別に理由があるのではないだろうか」という僕の推測です。……でも隆道、加奈が倒れてその後泣き出した理由を「加奈に夕美を会わせたから(夕美が存在するから)」ということにしましたね(^^;僕も隆道の立場であれば同じように考えます。やっぱり夕美には残酷ですけど、「加奈をこれ以上泣かせてはいけない」と考え出したら、他に方法は無いと思います。
長々と書きましたけど、結局のところ活発だから多少胸が痛くなっても倒れなかった……だけかもしれません(今回は僕の考えすぎ(^^;)。
その男、藤堂隆道(隆道の人物像についての一考察)(2/3)↑
全国数十人の『お兄ちゃん』お待たせしました!隆道派推奨です!!(笑)
考察シリーズも第五弾になり、ますますタイトルに凝るようになってしまいました。
☆無視し続けたにも関わらず八年間も慕われ続ける男
突然ですが、客観的に見て、四天王の中で一番モテそうな男子は船津育郎です。温厚な性格のスポーツマン(しかもバスケットボールのキャプテンやるくらいですから、身長もかなり高いはず)とくれば、一般的な女子学生ならたいてい少なくとも悪い印象は受けないと思います。
しかし、夕美の目にとまったのは隆道で、その後隆道に八年間無視され続けていたにも関わらず、そして、高校卒業で吹っ切ったにも関わらず、夕美は自分の意志で隆道に抱かれます(ホテルで夕美がシャワーを浴びたのは自分の酔いを覚ますためで、逆に隆道には酔いを覚まさせないようにした?)。
で、いろいろ理由を考えたのですが、一番わかりやすい理由として、隆道の外見が恐ろしく良い!(それこそ伊藤勇太など問題外なくらい)という結論に達しました。「隆道の内面に何となく惹かれた」という理由は、ちょっと間違っていると思います。後述しかし、隆道の「内面」は……で明らかにします。
☆複数の証言
隆道のナイスな外見を連想させる発言を、ちょっとピックアップしてみました(笑)
「な、なんか最近藤堂君ってさあ、ちょっと格好良くなって……」(夏祭りでの夕美)
「……今年は粒が揃ってないわねえ」「(隆道に目をとめて)……ん、まあまあかな」(コンパでの新人食いの美紀子お姉様)
「変わってないって」「十年近く経ってるのにか?」「たった十年なのに?」「たった十年か……そうかもな」「だから好きなんだけどね」(遊園地での夕美との会話)
「いいの、その方(隆道の顔が仏頂面な方)が」「お、おい……」「虫がつかないもんね!」(遊園地での夕美との会話)
「そうそう。四人(四天王)の中で、いつも最初に見てるのが藤堂君だって気づいたのね」「ふうん」「あとは、ずっと見てた」「ずっとって……」「ずっと」「……ずっと、か……」「人を好きになるのって、けっこう本能みたい。だから理由って言われてもよく説明できないんだけどね」「…………」「でも、藤堂君が世界に一人しかいないことはわかるから」(遊園地での夕美との会話・人形を貰った後)
「(『こういうデートでつまらないか?』と隆道に聞かれて)ううん、そんなことないよ。って言うか、藤堂君にもあんまり俗世間に染まって欲しくないと思うし」(遊園地での夕美・人形を貰った後)
昔は毛嫌いしていた合コンにも、誘われるようになった(ED5、6での独白)(違う言い方をすれば、今まで断り続けても誘われ続けていたということで、隆道は「えさ」としてかなり期待されていたようです(^^;合コンを途中で抜け出すようなノリの悪い男(しかもそれほど親しくはなさそうです)を普通はそんなに真剣に誘ってくれません(^^;)
ついでに、詳しくは書きませんが、ベッドテクニックもそれなりのものを持っていたようですし……、隆道、恐るべし!(^^;
☆しかし、隆道の「内面」は……
しかし、隆道の性格は暗いという印象が強いようです。しかも、これは小学校時代からそうだったようです(夕美の発言による)。さらに、加奈があと半年と知って、もっと酷くなります。……美紀子お姉様が呆れるくらい(^^;
ところで、鹿島夕美が「嫌われキャラ」であることについてで書きましたが、夕美が「藤堂君と私って、結構相性いいかもしんない!」と言い出したのは隆道が加奈を嫌っていた時期です。つまり、夕美は小学校当時の(妹の加奈を嫌っていたような)隆道が好きだったわけで、夕美は八年間隆道から避けられたおかげで、小学校当時の理想的なイメージのままで隆道を追うことができたと思います。だからもし「ラブレター事件」が無かったら、夕美の想像とは逆に、夕美が隆道の本性(実は妹の加奈に興味があるということ)を知ってもっと早く破局を迎えていたと思います。
☆だから(?)夕美は結局隆道のもとに戻ってくる
ちょっと書き忘れていましたが、夕美の初恋の相手は隆道です(「高校卒業」で第二ボタンをあげなかった時に夕美はそう言う)。
で、どんなに隆道にいじめられようが、そんな外見的にナイスな隆道がピンチになっていたり寂しがっていたりすれば、結局、夕美は隆道のもとに戻ってくるし、それが夕美にとって当然の行動だと思います(ED2、3、6)。隆道は夕美が本能で選んだ初恋の相手ですから(^^;
鹿島夕美が「嫌われキャラ」であることについての時の意見と少し変わってしまいました。
「ウメバチソウ」という植物(3/26)↑
久しぶりの考察シリーズです。実はあまり重要な話じゃないんですけど、僕的には重要な話だと思っています(笑)
何度も言うようですが、僕は医学(薬学)とはまるっきり無縁な人間なので、まだ勘違いしている部分もあると思いますが、まあ、「インターネット上の情報の信憑性」ということで、そこら辺はご容赦を。
☆作者(会員8921号)のウメバチソウへのこだわり
特別知的エンド「見果てぬ夢」を作って以来、僕はウメバチソウと「加奈〜いもうと〜」の関係を調べていました。実は、花言葉に「禁断の愛」とかあるんじゃないかと思ったこともありましたが(笑)、結局はっきりしたことはわかっていません。
で、とりあえず「見果てぬ夢」の妄想と現実のギャップをつつこうと思います(笑)
☆慢性腎不全の特効薬
結論から言えば、腎不全の特効薬を作ること、つまり「薬で腎不全を治すこと」は現時点では不可能だということです。これは「見果てぬ夢」を作る時に調べました。将来出来るようになるのかというと……、「遺伝子操作」みたいなもので治療出来るとか、そうなるんでしょうか?こればっかりは僕も全然わかりません。
☆藤堂助教授の死因
「藤堂助教授」の死因は腎不全でしたが、……これはどうなんでしょう?今考えると大いに疑問ありです(笑)だいたい加奈ちゃんは慢性腎不全だったんですから。「腎臓の機能が低下して、即、死に至る」という状況も現代医療では無いんじゃないかと思います。
☆結論「何故『ウメバチソウ』なのか?」
結局、ウメバチソウと「加奈〜いもうと〜」の医学的な接点は見つかりませんでしたが、実は、面白い解説を見つけたので紹介します。
ウメバチソウ(ゆきのした科)……多年草。根生葉は長柄があり円形または腎臓形。夏〜秋、高さが10〜40cmの数本の花茎を出し、1枚の葉と1個の白い花をつける。日当たりの良い湿地や山地にも生える。(「日本の植生図鑑」<2>人里・草原 保育社)
つまりウメバチソウの葉っぱの形が腎臓の形に似ているということです。これで僕の中では「加奈ちゃんを象徴する花はやはりウメバチソウである」と決定しました!(笑)
今回は以上です。それでは(^^;
透析・腎移植を理解するための参考書(4/14)↑
いや、不勉強というものは恐ろしいもので、今回本格的に専門書とかを読んで「今まで無茶苦茶なSS作ってたなあ」と実感し、正直言って恥かしいです。細かい講釈はやめます。自分で読んで自分で考えるのが一番良いと思います。
唯一つ確実に言えることは、「透析患者にとって透析とそれに伴う食事制限(特に水分の制限)は苦痛以外の何物でもない」ということです。これについては以下に挙げた本全てに書いてありました。僕としては、現実的なHLA型の一致性はともかく、フィクションとしてのED1の奇跡の素晴らしさを考えていこうと思います。
『腎臓移植・希望の選択 あるビジネスマンの闘病記録』、石渡英五、サイマル出版会、1995
アメリカでの腎臓移植に成功した人自身による闘病日記です。
『告発 人工透析死』、山崎敏子、現代書林、1998
腎臓移植のための海外渡航直前に「医療過誤」(現在民事訴訟の裁判手続き中)によって息子を亡くした76歳の女医の書いた体験談です。この本に出てくる病院は僕の目から見てもかなり「ずさんな」医療行為をしていますが、そういう現実もあるようです。
『透析生活を支えるQ&A』、監修・松下義樹、メディカ出版、1995
透析生活について詳しく書いてあります。ちなみに、ここでは「病は気から」と言う言葉が肯定的に使われています。
『臓器移植の現場から 移植免疫のしくみから脳死移植の実際まで』、太田和夫、羊土社、1999
臓器移植についての本ですが、特に「拒絶反応」について詳しく書いてあります。