加奈に歌を聴かせよう

♪香港の、映画の、マウンテンざる。モンキーです、モンキーで、ええでっか?
紅組が負けたのは
KANAさんが出場しなかったせい……?
「加奈に歌を聴かせよう」
「加奈マジック」
「透析なんかこわくない」
「すたー誕生!」より、
「加奈マジック」を歌う加奈
加奈を見舞いにいくと、ベッドの横にラジカセが置いてあった。

隆道:「あれ?珍しいな。いつも本しか読まないのに。」
加奈:「あ、美樹さんが……。」
隆道:「……貸してくれたのか。」
加奈:「うん。」

美樹さんは気が利く。やっぱり長期入院患者には歌も聴かせないと。
俺は一息入れるため、お茶を飲んだ。

隆道:「へえ。で、何貸してくれたんだ?」
加奈:「テレサテン・ベスト」

ぶーっ!
み、美樹さん。何ちゅうものを……!?

加奈:「『愛人』とか『つぐない』とか『別れの予感』とかいう歌なんだけど。」
隆道:「…………。」
加奈:「ねえ、お兄ちゃん。愛人って何?愛を償えば別れになるってどういう意味?」

い、いかん。このままでは……。

隆道:「か……、加奈、違う歌も聴きたいだろ?明日、持ってきてやるよ。」
加奈:「あ、うん、ありがとう。」

翌日、俺はゴダイゴ・ベストを持っていった。我ながらいい選曲だと思う。
少なくとも、美樹さん(と作者(自爆!))の趣味よりは……。

数日後……。
加奈はゴダイゴを聴いていた。やはりテレサテンでは歌の内容が難しいのだろう。
しかし、加奈の一番のお気に入りの歌は……。

加奈:「♪あぢゃーっ!」
隆道:「…………。」
加奈:「♪香港の、映画の、マウンテンざる。
    モンキーです、モンキーで、ええでっか?……。」

……しかも歌詞は無茶苦茶。

加奈:「……お兄ちゃん、どうかしたの?あ、二番。♪悪ガキ、刺すガキ、……。」

俺は加奈の頭を撫でて、……こう言うしかなかった。

隆道:「加奈……、強くなったな。」

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