プロローグ

俺には妹がいる。今年、十七歳になる。

こんこん。

隆道:「加奈ー、俺だけど。」
加奈:「…………。」

返事はないが、人の気配はする。

隆道:「入るぞー。」

がちゃ。

病室のドアを抜けると、視界に飛び込んでくる世界に、
一瞬目がチカチカする。

白いシーツ、天井にはミラーボール、流行のペインティングをした壁、
ピンクのカーテン(爆)……そして
ボディコンスーツをまとったワンレンの少女と女性が二人。

隆道:「美樹さん、それが美樹さんの趣味ですか?」
美樹:「人聞きの悪いこと言わないでよ。
加奈ちゃんに『現代の若者の世界』を見せてあげようと……。」

「だいたい『お立ち台ディスコ』が流行ったのは何年前だと思ってるんですか?」
というツッコミは、あえてしない。

加奈:「おにーちゃーん……。」

加奈はパニックを起こしていた。

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