須美、出生の秘密(ED4,5,6ネタバレ・ちょっと……(^^;)

ディーオーさんのヒントによると(実際に試したことがないのですみませんが(^^;)
加奈を抱いてED4にいくルートがあるらしいので、こういうのを作ってみました。

 

加奈の肝臓の摘出手術が行われることになったが、
それに先立ち、少々問題が持ち上がっていた。
もし当事者が知っていれば『少々』では済まなかったが……。

そのとき、夕美は病院内を所在無くうろついていた。
「やり直したい」という夕美の願いも聞き入れられず、
逆に「加奈を抱いた」と隆道から聞かされたことによって、半ば放心状態になっていた。

鹿島先生:「……何!?」
医師:「間違いありません。」

鹿島先生、つまり夕美の父の部屋から声が聞こえていた。
いつもならこんなことはしないのに、夕美はそのときに限って盗み聞きをしてしまった。

鹿島先生:「な、何ということだ……。」
医師:「先生、……どうしましょうか?」
鹿島先生:「しかし、よりによって、加奈くんの子宮に受精卵があったとは……。」

バタン!!

夕美:「父さん!その話、本当なの!?」
鹿島先生:「夕美……、そこにいたのか……?」
夕美:「……ごめんなさい。」
鹿島先生:「どこまで聞いていた?」
夕美:「『加奈ちゃんの子宮に受精卵があった』って……。」
鹿島先生:「そうか、それなら仕方が無い。」

鹿島先生は話しはじめた。

鹿島先生:「看護婦の近藤君から聞いた話だが、
最後の退院の日以来、加奈くんの月経が無かったというのだ。」
夕美:「!!」
鹿島先生:「私も最初は信じられなかった。しかし、加奈くんが危篤状態になる直前に
『念のために』調べさせておいた結果が今ごろ来たのだ。
それにしても、こんなことを考えるのは不謹慎だが、誰が『父親』なのか……。」

夕美にはわかっていた。間違いなく、その父親は隆道……。
「加奈を抱いた」という隆道の言葉は本当だったのだ。

夕美:「父さん、その『子』、私が産むわ。」
鹿島先生:「何!?な、何を馬鹿なことを……!」
夕美:「ごめんなさい、父さん。……でも、そうさせて。
まだ受精卵の段階とはいえ、立派な一つの命。
『医師』として考えるのであれば……。」
鹿島先生:「う……、うむ……。」

……そして、手術は行われた。

夕美:(藤堂君、これが私からの最後のプレゼントよ。
もし奇跡が起こって将来この子と巡り会うことができたのなら、
今度こそ大切にしてあげなさい。
死んでしまっては何もならないのだから。
……さよなら、私の大好きな藤堂君。)

その受精卵は無事成長を遂げ、夕美は女の子を出産した。
そして、その赤ん坊は数年後、ある高校教師の家に引き取られた。
その高校教師とは……。

そのときの事情は「夕美が不特定多数の男性と性交渉したゆえの過ち」と処理されたが、
無論、真実は鹿島先生と医師と夕美しか知らない。
そして、『本当の』真実は、夕美だけが知っている。

それから長い年月が経ち……。

夕美は婿養子を取り、院長夫人に納まっていた。
鹿島先生と医師は既にこの世にいず、婿のほうも院長と言っても名ばかりで、
実質、医療センター内の決定権は全て夕美が握っていると言ってよかった。

そして、自治医大医療センターに『藤堂助教授』が運びこまれた。

勇太:「院長夫人。先輩……いえ、藤堂という患者のことで少し……。」
夕美:「何ですか?」
勇太:「山西須美という女性から、ドナーになりたいと申し入れがあったのですが、いかがしましょうか?」
夕美:「血液型の検査の結果は?」
勇太:「ミスマッチワンです。……奇跡的に。」
夕美:「そうね、……まさに『奇跡』ね。」

移植手術に踏み切るにも時間が差し迫っていたこともあり、
勇太はこのときの夕美の言葉の抑揚の変化に気が付かない。

勇太:「ですが、血縁関係も戸籍上の関係もありませんし、こう言ってはなんですが、
ドナー希望者は女性ですのでもし失敗した時のことを考えると……。」
夕美:「許可します。」
勇太:「……は?」

勇太はあっけにとられた。人命に関わることだというのに、あまりにも即決すぎる。しかし……。

夕美:「院長夫人の命令です。すぐに移植手術をしてさしあげなさい。」
勇太:「は、はい!」

勇太は急いで行った。緊急の移植手術を行うために。
『院長夫人』の命令なら逆らうことはできないし、
もともと勇太も移植には賛成で、許可を得るために院長夫人のもとに行ったのだ。

そして、移植は成功した。
数週間後、隆道は須美に付き添われて退院した。

病み上がりでまだ少々ふらついている隆道と、彼を支えている……というより、
彼女自身も疲れやすくなって彼に寄りかかっていると言っていい状態の須美。
そんな二人の様子を、夕美は院長室の窓からブラインド越しに眺めていた。

夕美:(……このままいけば、間違いなく藤堂君とあの子は結ばれる。
知らずに近親相姦の禁を犯すのだとしても、私は『本当の』真実を話す気はない。
何故なら、それが藤堂君とあの子の『幸福』なのだし、
そもそも、藤堂君は過去、すでに近親相姦の禁を犯す覚悟をしていたのだから……。)

 

コメント:加奈を抱かずにED4にいった場合はこの限りではありませんので、ご安心を……(^^;
というか、「受精卵を胎盤から切り取って他の女性の胎盤に植え付ける」なんてこと、実際にできるのか……?(^^;

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