第17話 星が輝く時
脚本 荒木芳久
絵コンテ 斧谷稔
演出 行田進
菊池一仁
作画 グリーンBOX
落合正宗
美術 メカマン
背景 マスコット
仕上 ディーン
満江敬雄
山本幸男
特殊効果 土井通明
編集 鶴渕友彰
整音 中戸川次男
撮影 旭プロダクション
坂東昭雄
制作進行 由井正俊
メカ・ブースト ヒラヤンガー 他
ゲスト・キャラクター 健太 水島裕
浜本 戸谷公次
井上和彦
次回予告 バンドックの中に香月君は恐怖の人間爆弾を見る。再会の喜びに湧くアキちゃんの背中に隠された死神の印とは?戦いの虚しさが勝平の頬を濡らす。
次回ザンボット3『アキと勝平』。
さて、どう戦い抜くかな?
ストーリー キング・ビアルに香月組の健太がガイゾックの難民キャンプの情報を齎す。キャンプに潜入した勝平は林と浜本の背中に星型の痣、人間爆弾の印を発見する。キャンプの人々を救出するザンボット3にメカ・ブースト、ヒラヤンガーが襲い掛かる。辛くも一部の人々は救出できたものの、人間爆弾になってしまった人を元に戻す術はなかった。他人を巻き添えにするのを避けるため去ってゆく人間爆弾の人々。やがて彼方にあがる爆炎に、悲しみと怒りの涙を流す神ファミリーだった。
コメント 人間爆弾となった人々の悲哀と自らの無力さに打ちひしがれる神ファミリーを描いた、重く、暗いエピソードです。それは香月組の1人、浜本の死によって演出されます。知る人も無く、1人で死んでゆくことの恐怖に耐え切れず「恐い、助けて」と叫びつつ爆発する浜本。勝平達の下を去る際には「最後ぐらいカッコ良くさせてくれよ」と、わかった風な口をききながらも、生への執着と死への恐怖を捨てきれない「人間」というものが生々しく、心を打たれます。『不思議の海のナディア』(1990 GAINAX)におけるフェイトさんの最期もこれに通ずるものがあります。恐怖を理性で抑えていても、一旦スイッチが入ってしまうと歯止めがきかなくなってしまう、人間の精神の脆さをまざまざと見せつけられると悲しみも倍増するというものです。
また、余程コストをケチったのか、今回はザンブルとザンベースに倒されるメカ・ブーストが登場します(名称不明)。基本的に、ザンボット3は毎回「辛うじて」メカ・ブーストを倒しています(余裕が見られたのは偵察用と宣戦布告用のメカ・ブーストくらい)ので、合体せずに倒せるメカ・ブーストは相当弱いということになります。勝平の分身としてのザンボ・エースに対して力の象徴とも言うべきザンボット3を非力にすることで「巨大ロボットは万能ではない」という、幾多のロボットアニメへのアンチテーゼのようなものを感じます。
尚、冒頭で健太はキング・ビアルに収容されますが、この時点ではまだ3隻のビアルは合体していないはずですので、作画のミスかと思われます。