LLC交換
| LLC=ロングライフクーラントは、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成され、エンジンで熱せられたオイルを冷却する役割を果たしているのですが、常に熱せられた状態になっているので、このLLCもまた劣化します。 LLCにはさまざまな化合物が含まれています。その代表的なものを記すと・・・ ・水・・・熱容量が大きく、物を冷ましやすい性質を有する。 ・エチレングリコール・・・LLCの沸点を上昇させるとともに、凝固点を降下させる。その結果、凍りにくく、沸騰しにくくなる。 ・酸化防止剤・・・ラジエーターやエンジンブロックで使用される「鉄」がさびないようにする。 ・消泡剤・・・LLCが流動してるときに気泡が発生するのをふせぐ。気泡=気体の発生は冷却効率を著しく損なう。 ・防カビ剤・・・カビや藻といったものの生成を抑える など、さまざまです(^^;(σ(^^)も素人なんで、あまり詳しくないですが・・・) したがって、LLCを長期にわたって使用すると、上述のような化合物も劣化・変性し、本来の機能がだんだんと少なくなってしまうことになります。その結果冷却効率などが大幅に減少したり、大量のサビなどを発生させたりするわけです。くわえてサーキットなどで全開走行を繰り返した場合、その劣化速度は通常用途よりも速くなることは容易に想像できると思います。ですからサーキットを走る人は、年に1回はかならず交換したいものです。 といっても、LLCの交換工賃って、結構馬鹿にできないんですよね(^^;;; ここではLLCの交換について、即効性洗浄剤の使用とあわせて紹介したいと思います。 ちなみに、LLCの交換は、結構地道な作業が必要ですし、いいかげんな作業では、冷却水漏れ、オーバーヒートなどを引き起こす可能性があります。また十分に冷却しないうちに作業するとやけどを負う可能性もあります。その点によく留意した上で、作業を行ってください。 |
| ここでは、LLC交換をする前に即効性の洗浄剤を使用してみました。 この洗浄剤、主成分は硫酸です。この硫酸によってラジエーター内部に発生した鉄さびなどを溶かし落とすわけですが、この硫酸そのものは健康な状態にあるラジエーターについても溶かそうとする働きがあります。 ですから、これを添加した場合、速やかに抜き出して十分に洗浄してやらなくてはいけません。長時間入れっぱなしにするとラジエーターの健康な部分までも溶かしてしまい、結果ラジエーターに穴をあけることになります。 効き目はでかいですが、その分リスキーですので、自信のない人は使うのはやめましょう(^^; LLCの抜き方そのものは、洗浄剤のあるなしにかかわらず同じです。 では、まずLLCを抜いてみましょう。 |
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| まず十分に温度が冷えていることを確認します。熱いようでしたら30〜60分ほど放置して冷ましてから作業しましょう。無理に作業するとやけどを負う可能性が高いので注意してください。 まずはラジエーターキャップを外します。このとき熱いのにくわえ、内圧がかかっているので、そのままあけると一気に噴出す可能性もあります。ですのでタオルや雑巾でキャップを覆って、ゆっくりと様子を見ながら開けましょう。 その後、ラジエーターの端(運転席側)にある白いコックを緩めます。そうすると下側から勢い欲LLCが流れてゆきます。 このコックは、結構堅い場合もあるので、そんなときはプライヤーではさんでまわすと良いでしょう。 |
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| そぉ〜すれば、アンダーカバーに空いている穴からじゃぁ〜っとLLCが流れてゆきます。 しばらくはこのまま待ちましょう。またこの間にリザーバータンクを外してよく洗っておくのもいいですね。今回は洗浄剤を使っているので、とにかく念入りに出しておきます。 |
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| ラジエーターのコックからだけでは、全部のLLCが出るわけではありません。LLCはエンジン内にも潤滑しているのですが、この分はラジエーターからはあまり出ません。 ですのでエンジンブロックについているドレインボルトを外して、そこからエンジンブロック内のLLCを抜くことにします。 ドレインボルトは、写真ではちょうど影になってしまっているのですが、EXマニの1番シリンダー出口下、ちょうど矢印の先あたりにあります。サイズはφ14mmです。 |
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| 別の角度からみた写真です。このドレインボルトは長めのエクステンションロッドが必要になります。また緩める際、非常に強い力で締められているので、鉄パイプなどを用意しておいたほうが無難ですね。 ドレインボルトを緩めると、ブロック内のLLCが一気に出てきます。 |
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| ラジエーターコック、エンジンブロックのドレインボルト、双方からある程度LLCがでたら、このようにラジエーターに水を流して、じゃんじゃんと洗い流してゆきましょう。そうするとだんだんと出てくる水の色がLLCの色から透明になってくるはずです。 今回は更に洗浄剤成分を完全に除去するため、一度コック、ドレインボルトを締め、水を入れて、エンジンをかけて水を巡回させています。そのうえで同様に排水、洗浄しています。ですが、単なるLLC交換であれば、そこまでの作業は必要ないでしょうね(^^; |
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| じゃんじゃんとエンジンブロックのドレインボルトの場所から水が流れています。 | |||||||||
| 水を完全に出し切ったら、あとはドレインボルトを締め、ラジエーターコックを締めておきます。そしてあらかじめ希釈して作成したLLCをラジエータキャップの場所から入れてゆきます。このときリザーバータンクの方にもしっかり入れておきましょう。 その後アイドリングを30分ほど行い、冷却水がもれてないことを確認します。さらに冷却してラジエーターキャップをあけ、LLCが十分にあるかどうか確認します。もしなかったら補充しておきましょう。 LLCの交換当初はどうしても流路内に気泡が含まれてしまいます。そのため十分に規定量のLLCが入らないことがあるのですが、流路内の気泡は運転するにしたがって徐々に抜けてゆきますので、そのときに改めてLLCを追加するようにしてください。 すなわち、しばらくはLLCの残量に気をつける必要があるわけですね(^^)b ちなみに左の写真は使った工具です。ソケットは14mmだけです。 |
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最後に、LLCの規定値を記しておきます。
これはあくまで水で希釈したLLCの量です。希釈の度合いは、地域によってさまざまですが、たとえば凍結保障濃度は30%で-12℃、50%で-35℃(純正LLC使用)になります。仮にLLCを3倍に希釈して使用する場合、4A-GEでは6L/3=2LのLLCを購入すればよいわけですね。 |
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