パワーステアリングフルードの交換
| パワステフルードは、特に普段のメンテでは気を使わないところです。まぁ、実際オイルの量を気をつけていれば、すぐに何かしらトラブルが生じるっということはないですし、交換についても、特に頻繁に行う必要はなく、車検のついでに交換するであるとか、50000km↑ぐらいで交換するであるとかでも全然構わないとは思います。 ちなみにパワステフルードを交換したほうが良い場合を列記しますと、 1)運転後パワステフルードタンクを観察したとき、泡が発生している。 2)ステアリングをきるときに、異音(ギュルギュリとか)が発生する。 3)ハンドリング時の重さがわずかに変化する。 4)以前に比べハンドリングが重くなった。等 あたりでしょうか。私の場合はどの症状も特に起きてなかったのですが、まあ、前の交換から9万km近くにもなっていたのでこの際交換することとしました。 以下、AE101での作業を例として記載します。必要なものは車種によっても異なりますので注意してください。 ちなみに必要なものとしては以下の通りです。 @パワステフルード・・1〜2L必要です。 A10mmメガネレンチx2 Bラジオペンチ CPETボトル(廃液貯め用) Dビニールホース(内径18mm、外径23mm)x30cm程度、又は内径10mm程度のホース(フルードを排出する場所によって変わります) Eホースバンドx1 F農作業用ピペット Gフロアジャッキ又はジャッキ+ウマ2台 まず準備です。前もってホースとペットボトルを用いて、廃油貯めを作ります。 今回ペットボトルは500mlのものを使用しました。大概のペットボトルは口のサイズが同じなので問題ないと思います。これにビニールホースを突っ込みます。突っ込む時は、うまくホースを潰して押し込むように挿入してやりましょう。そうすると丁度ぴったりはまるはずです。その後は、PETボトルの口の部分をビニールテープで補強すればOKです。 またPETボトルのほうには、必ず上部に穴を開けておきます。穴がないと、オイルの排出時に圧力の逃げ場が無くなってしまい、破裂する危険があるので注意してください。 次にパワステフルードをタンクから抜き出します。抜き出すにはホームセンターで売っているでっかいスポイト(長さ20cm程度)が便利です。 スポイトでまず抜けるだけ古いフルードを抜いておきます。 抜けたら、タンクの穴から中を覗いて様子を見て見ましょう。 中には薄いステンレスの網があります。これはフルードのフィルターです。もしこの網の上に金属の破片みたいなものがあったら、パワステポンプ(ベーンポンプ)本体に何かトラブルがある可能性があります。そのときは近くの修理工場で改めて見てもらいましょう。 ある程度抜いたら、次にタンクへ繋がるホースを外します。今回はタンク側を抜いて、ここから廃液することにしました。 まずホースとボディを固定しているボルトを外します(写真ではマスターシリンダーストッパーに固定してあります)。ここを外しておかないと、おそらくホースは抜けません。その後、ホースバンドをずらしてホースを引っこ抜きます。この際、ホースバンドは目一杯ずらしておきましょう。 どうしても外れない場合は、一つ手前側のホースバンドを外し、ホースを引っこ抜いて、それから改めてタンク側を抜くのもいいかもしれません(私は抜けなかったのでこの方法をとりました) やったあとで思うに、最初から奥側のホースを抜いて、内径10mm程度のホースを使ってPETボトル側へ廃液するほうが楽だったかもしれませんが・・(^^;まぁ、参考に・・・。 そしたらさっき作成した廃液貯めと繋ぎます。抜けないようにホースバンドで固定しておきましょう。 そしたらいよいよ排出します。 前輪が地面から離れるまでジャッキアップします。その後は運転席に座り、ステアリングをひたすらロックトゥロックで回転させます。するとオイルがどんどん排出されていきます。大体、最初のタンクから抜き出した分とあわせて、400ml近くが抜けるはずです。 ある程度排出したら、新しいパワステフルードを一杯いれて、また再度ステアリングをひたすらロックトゥロックで回転させます。すると、先ほど入れたオイルがタンクからなくなり、そして廃液貯めのほうに排出されるでしょう。 この作業を2回ほど繰り返します。排出されたパワステオイルの色が変わってきたら排出終了です。この作業をどれだけやるか(=どの程度綺麗にするか)によって、必要とされるパワステフルードの量が変わってきます。 あとはホース類を元に戻します。 総て元通りにしたら、いよいよパワステフルードを充填します。 目一杯いれたらまたステアリングをロックトゥロックで何度も回しましょう。すると、すぐにタンクが空になるはずです。空になったら再度フルードを追加します。大体400ml近くは入るはずです。ステアリングを何度回してもオイルが基準量になるようになったら終了です。このとき、ステアリングをロックまで回したらら、すぐに逆回転するのではなく、数秒ほどロック状態にしてから戻すのが、効率よくフルード交換するポイントです。このことはポンプ内の気泡を抜く際にも同様です。 ※ポイント パワステフルードの総容量は約800mlです。それに対し、上述方法で抜くことのできるフルード量は約400mlです。したがって、上述のように新しいフルードを入れても、暫くは古いフルードが混ざり合いながら出てきます。ですのでフルード量が1L程度では、完全に新品状態の色まで置換しきれません。 1L程度を用いれば、フルードの性能的には、十分改善できるかと思いますが、例えば間違ったフルードを入れてしまった等により完全に置換しておきたい場合などは、2Lほどフルードを準備しておくことを推奨します。 最後にエンジンをかけた状態でステアリングをロックトゥロックで何度か回します。で、エンジンをかけたままでパワステフルードのタンクを確認したときに、泡が発生していなかったらOKです。泡が発生していたら、まだライン中(ポンプ)に気泡が含まれている証拠なので、そのときはまたエンジンを切り、ステアリングをグルグルまわしましょう。 パワステオイルを交換した後に走行する際は、ステアリングの感覚に注意してください。気泡が入っていると突然ステアリングの重さがかわったりするので注意が必要です。 パワステフルードを排出する際、エンジンをかけてステアリングを回せば、一気に排出できますが、オイルのない状態でパワステポンプを回し続けると磨耗したり焼き付きする恐れもあるのに加え、勢い良く排出されるのでホースが外れてオイルまみれになる可能性もあります。ですので出来る限りエンジンをかけてステアリングを回すのはやめてください。やりたい場合は、ごくごく短い時間(数秒)だけにとどめるようにしましょう。 |