最終兵器『金・・・』?

首都ノンポリの総統大官邸地下にある、ノトリ帝国軍秘密ドッグで最終兵器『金』が建造中であるとの情報を入手したレナは、単独潜入することに成功した。ドッグヤード内の探索を始めるや否やレナの眼に、突然巨大な像が屹立しているのが飛び込んできた。「・・・・金色!!・・こ、これが最終兵器?!」一瞬呆然として、立ちつくすレナ。

と、突然冷え切っていた空気のドッグ内に、アナウンスがこだまする。『総員傾注!!これより、コードネーム『黄金魔神像』試作27号機の稼働試験を開始する。各自持ち場へ!繰り返す、各自持ち場へ!!』照明がつきはじめ、空気が熱くなってくる。わらわらと作業員らしき連中も、ブースから飛び出してくる。レナはあわてて物陰に身を隠す。

「ようやくだな」「ああ。この試験さえ成功すれば、すぐ量産型の生産に取りかかれるんだが・・・そうすればデス共の連中なんか・・・」「それにしても、いつ見てもデザイン的に納得がいかんよ・・・どっかのゲームのボスキャラみたいなデザインだぜ」「バカ、なにいってんだ。我らが暗黒卿御自ら筆を執られたデザインだぜ。空も飛べるし、原子熱線砲も完備だ!」「いや、そうはいってもな・・・おまけに足がないように見えるし」「足なんて飾りだぜ!偉い連中には、それがわかんないんだ!」

(・・・そうか、まだ最後の技術的ネックはクリアされていないのか・・・それにしても、こんなセンスのないデザイン、量産されたらたまんないわ・・・)レナはすこしだけホッとすると、そっとマイクロデジタルカメラのシャッターを切り、ドッグを後にした。