老人介護についての個人的HP- 介護基本原則(2)
「動作介助の基本」としてどのような介助が望ましいのでしょうか?介護介助方法に“絶対”はない、とトップページで書きましたが、それでも「ある基準・視点」を持てばやはり「良い介助・悪い介助」ということが言えるように思います。以下にその「基準・視点」を整理しあげておきます。
安全であること。これは当然最優先されるべき事項です。これ以上の説明は不要なくらい、はっきりしています。
効率的であること。特に施設処遇の場面においては深刻な「課題」となりますね。いくら「良い介助」でも、必要としている方々全てに提供できなければ何にもなりません。従って、効率が悪いよりは効率が良いこと、そちらの方が「良い介助」と言えます。
本人さんの能力を活かした介助であり、廃用性症候群を予防し脱却させる介助であること。これは前ページで触れたとおり、介助方法の如何によって、本人さんの身体的・精神的な状態が大きく左右されていくことに間違いないのですから、やはり見逃すわけにはいかない「基準」です。
この中でAとBがえてして「相反する」基準となっていまいがちです。要するに本人に部分的に任せたりしないで全介助でパッパとやった方が効率が良い、または本人さんの能力を活かしつつ本人さんのペースを尊重すれば効率は悪い、ということです。
施設内処遇では職員さんがよほど意識を持って仕事に当たらないと、段々と「効率」の方が優先されてしまうものです。そんなことのないようにしていきたいですね。ではご家庭内ではBの方が優先されることが一般的なのかというと、必ずしもそうではありません。その通りの介助状況で、ご家族に対して頭の下がるような思いをすることもありますし、Bが実現されていないどころか、@もAもダメ、という状況も珍しくはありません。つまり、効率も悪く、本人さんのためにもならず、危険な介助状況である、ということですね。もちろん多くの場合、それはご家族の経験と知識技術の足りなさに起因するものであって、悪意に基づいたものではない、ということは言うまでもありません。ご家庭での療養生活の実態はそれほどに様々であるということです。
さて、私がご提案申し上げたいのはもちろん、@ABを全てクリアするような介助方法であり介護です。「そんなことは無理!」でしょうか?でも、この本全体を通して、少しでも介護・介助の実態がそれに近づくことを願っています。そしてそれでも最後に優先させたいのは、やはりBの方です。効率は、放っておいても勝手に向上していきがちなのは上に書いた通りですから・・。