老人介護についての個人的HP-1介護 How to -(12) 四つ這い
実はもう一つ、和式生活に特有の移動方法があります。それは四つ這いですね。四つ這いは移動方法であると同時に、床からの起立動作の準備動作でもあります。意識して注意しなければいけない事項がありますので、以下にまとめます。
基本的な動きは写真1のようになります。写真2のように長座位から横座りになり、正座になってそこから四つ這いになる方法もありますが、膝の負担も大きく写真1よりも難しい動きになります。あまりお勧めできません。
写真1 後ろ向きに四つ這いへ(容易)
写真2 前向きに四つ這いへ(難しい)
写真1のように四つ這いになると、長座位をとっていた時と比べて身体が後ろ向きになっていることが分かります。これがポイントでもありコツでもあります。長座位の時と同じ向きに四つ這いになりたければ、写真2のように行なうしかありませんが難しい動きであることは説明した通りです。長座位から思いきり後ろを向くくらいの勢いで身体を捻り、四つ這いになる方が容易です。
となると、長座位やあぐら座りを「安静肢位」として四つ這いを「移動手段」とするためには、その姿勢変換動作を行なうために、結構広いスペースが必要となります。例えば、コタツと壁の間を本人さんの場所として壁にもたれられるくらいのスペースしかないとすると、自力で身体を捻りながら四つ這いになるのは難しくなります。(図1の左)そのような時は図1の右のように、一旦長座位のままで身体の向きを変え、それから四つ這いへの動作を行なう必要があります。たったこれだけの「コツ」が、看護介護職員さんも含め、あまり一般には知られていないようです。

図1 四つ這いの前に長座位で向き変え
そして床から起立する際には、片麻痺者以外の場合はこの四つ這い姿勢から起立するのが一番容易となります。それを次に説明します。