老人介護についての個人的HP-2 介護福祉機器-(17) 便座穴“中”

便座穴“中”が欲しい・・

 既に「使いやすいポータブルトイレ」のページでサラッと触れたことなのですが、改めて皆さん!便座の穴って、高齢者には大きすぎると思いませんか?特に痩せ気味の小柄な方で、少し起立能力が落ちてきているような人にとって。

 分かりやすく言うと「穴の中に痩せたお尻が落ち込んで膝がつきあがり、排便座位も安楽じゃないし、立ちにくい」んじゃないか?ということです。高齢者ケアの世界に入って、便座に腰かけずに“中腰”でお疾呼する方がいらっしゃるのに気づきました。「これが昔の排尿姿勢?それとも便座が高すぎる?」と考えた時期もあり、それはそれで理由なのかもしれませんが、それよりも「穴が大きすぎるのだ」ということに気づくまで、そんなに時間はかかりませんでした。

 写真1をご覧ください。これは我が家の「便座」を上から撮ったところです。ここに痩せ気味の小柄な方が座るとどうなるか?その写真は次の更新の時に載せます。(企画室勤務になって写真に苦労する(^_^; )穴が大きすぎてお尻が落ち込んでいるのと便座の回りの「丸みのボリューム」がありすぎて、膝がつきあげられると同時にがに股になってしまいます。自分でやってみると分かりますが、これじゃ排尿便のための腹圧がかけにくいです。

写真1 普通の便座 ここに痩せ気味の小柄な高齢者が座るとどうなるかは次回。

 そこで思いついたのが、我が家の4歳の娘用の「なっちゃん用便座」です。(写真2)う〜ん、でもこれじゃぁかえって小さすぎるし何より「なっちゃん便座」は上に乗っているだけなので安定が悪い・・。

写真2 我が家の「なっちゃん用便座」

 そこで欲しいのが、表題の「便座穴“中”」です。乏しいテクで画像を作ってみたのが写真3です。普通の便座となっちゃん便座の中間くらいにしてあります。もっとも最初に書いた通り、便座全体の丸みもこれほど必要ではないですね。それから、最近の便座には既成品でありますが、横から見た時に後ろがややせりあがった形になっていること。(図1)こればっかりは「手作り」というわけにもいかずに、これらの条件を満たす便座があったらいいなぁ・・とつくづく思う今日この頃です。造り付けのトイレもポータブルトイレの便座もそんなふうにとことん高齢者の体格にこだわってくれたら、快適に排泄ライフ?を永らえさせていける方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?iさんtさん(のT・Kさん)、「高齢男性対応小便器」に続いて作ってみませんか?

     

写真3 欲しいな、便座穴“中”  図1 横から見た望ましい便座の形

 と、思っていましたら、リンクのコーナーでご紹介しているHP「身体に障害が出た時の住環境」の植田さんから「こんなの発売されましたよ!」とご紹介いただきました。写真4がそれで、便器などで有名なT社さんから発売された「あと乗せ便座」です。クッション性を持たせている他、穴の縦が25.6cm、横が17cmです。ちなみに写真1の自宅のトイレでは28cm×20cm、写真2のなっちゃん便座が20cm×15cm程度ですから、まぁ中間サイズとなっていることが分かります。写真では分かりにくいですが、図1のように前方よりも後方が高くなっていて形も機能的なようです。メーカーさんも、ニーズには気づいていらっしゃるんですね。で、実物も手に入れました。ウチのトイレにセットしたところが写真5です。

 ただ、既についている便座に「あと乗せ」ですから、小柄な方では踵が床につかないような既に便座が高すぎている場合には、かえって高くなりすぎることが考えられます。実測すると、3cmばかり高くなってしまいます。ただ、固定性については材質の関係で滑りにくく、乗せるだけでも大きな問題にはならないようです。高齢者用としてだけでなく、柔かいので私のようなオヤジが使っても大変座りごこちが良いです。(^_^;

 施設さんの中にはこの「あと乗せ便座」のために座面が高くなってしまう分、足もとにスノコ板を敷いてでもこの便座を使っているところもあるそうです。こんな製品が出たというのは確かな進歩なのですから、次いでぜひともこういう便座が初めからついている便器を製品化していただきたいものです。

 

       写真4 右があと乗せ便座            写真5

 

コーナートップへ ◆HPトップへ ▲総目次へ