老人介護についての個人的HP-2 介護福祉機器-(32) こたつ用起立手すり

こんなの作ってみました〜こたつ用起立手すり〜

 保健婦さんに連れていかれたOさんのお宅、Oさんはごく軽い左片麻痺も関節は固くなりかけているし起立・歩行にもなかなか難儀をしています。まずは、こたつの前に椅子を起き、いつもそこに腰かけ過ごしているのですが、トイレに行くのにも立つのに手間取って、ちびってしまいます。すでに椅子の座面には座布団を何枚も重ねて高くしてあるのですが…。写真1の右側の状態から、なかなか腰が伸びてくれません。(重心が前に移動しない状況) How to - (9) 端座位からの起立〜自力起立のコツで説明している通り、「膝よりも前方につかまる」ところがあれば良いのですが…どうしましょうか?ちなみに、夏もふとんだけを外して同じ状況で過ごしていらっしゃいます。

写真1

 そこで、写真2のようなものを作ってみました。椅子からこたつ全体を床フレームで囲み、椅子の下には板もつけて椅子の重さと本人の体重で固定を図ってあります。そしてそのフレームから、手すりを立ててみました。

写真2

 さてと、これで立てるかな〜?えいやっ!と、写真3のように立てました。右の写真では自力で立てて、本人さん大喜びです。
本当は、立つための手すりの位置はもう少し低い方がよいのですが、そのままこたつの横に歩いていくのにもつかまれるよう、少し高めにしてあります。

写真3

 さてさて、何とか上手くいって一休みの一服です。(写真4)この表情、雰囲気!それから、写真1・2・3の後方に「一升瓶」が写っているのに気づきましたか?何て言うのでしょう?筋力でも体力でもなく(それらは確かに低下気味ですが…)、『生活臭さ』『生活力?』みたいなものが感じられて、「この方はまだまだ大丈夫!」と思えます。

 また、ご家庭の現場に、ご本人さん・ご家族さん・担当ケアマネさん(写真5後右)、市町村保健婦さん(後左)、それにPTが一堂に会して、「担当者会議?」を行なうことのメリットには計り知れないものがあります。でも、こういう形態って、本当に少ないようですね。

 ちなみに、この「手すりもどき」、材料費で5千円ほどかかり、とりあえずご本人ご家族さまが払ってくださいました。でも、ケアマネさんが、このデジカメ写真をもとに市の介護保険担当事務方さんとかけあって、「改修費」だか「福祉用具」だか、とにかく何でも適応させて、「一割負担にするんだ!」と息巻かれ、それを保健婦さんが、「私も役所の中で事務方さんに…」とブツブツ言ってました。(^_^; こういう「現場生まれの連携」が、何より心強いんですよね!

 それから、一見したところ奇妙?な形に見えるこの手作り機器も、引用している動作介助のページで説明している「人の自然な立ちから」から見れば、「合理的」であることがご理解いただけますよね?介護の現場では、既成品や決まりきった方法では、必ずしも対応しきれないものです。要は正しく広範な知識と、それを現場ごとに具体化する柔軟な発想が必要なんだと思います。私も、もっともっと知識と柔軟性とを身につけたいです。

写真4                           写真5

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