老人介護についての個人的HP-2 介護福祉機器-(38) 段ボール箱紙よる簡易シーティング
久しぶりに、新しい、安価で効果的な方法を見つけました。名付けて『段ボール箱紙よる簡易シーティング』です。これは、車椅子上で横方向に姿勢が崩れてしまう方が適応になります。写真1が実物単体の様子、写真2が車椅子にセットしたところです。

写真1 写真2
詳しい説明を加えるまでもありませんね。実に簡単ですが、大きな効果が得られました。車椅子で左右どちらかに身体が傾いてしまう方、脊柱に軽度の側弯がある方などに効果的です。

写真3 写真4
写真3・4で、身体とこの道具の位置関係が分かります。ポイントは、『体幹を支持しつつも、腕の動きは邪魔しないこと』です。さらに、写真3と4では、車椅子と身体に対するこの支持装置のサイズの違っていることが分かると思います。写真3=本人の右側の方が、より前方まで長く、高さも高めに支持を効かせていることが分かりますね?この方は、どちらかというと右に傾くのでそのような形にしたんです。つまり、「前方への飛び出させ距離」と「高さ」のデザインによって、効果の按配を調整できます。出来上がった段階で自分でも座ってみたのですが、腰から背中が実にすっぽり包み込まれるような感じで同時に腕を動かすのには何ら邪魔にならず、思わず快哉を叫んでしまいました。(^_^;
一応、以下に作り方をまとめておきます。
箱の高さが車椅子の背シートと同程度+α(40cm〜50cm)くらいの空き段ボール箱を用意します。
上ふたと底になる四角い部分も全部内側に折り込み、箱を対角線に潰して平らにします。
それを車椅子の座面上で立てかけ、背シートに向かって丸め押し込みます。何せ紙が分厚く重なっていますから、曲線には丸まりません。細かく縦折り線を入れていくようなつもりで、形を作ります。
ここで一旦、ご本人さんに座ってみてもらいます。この段階では、両肩をすぼめるようにして座ることになります。その状態で、本人さんの肩の位置を確認しつつ箱の外側に、カットする曲線をペンでデザインします。このデザイン具合は重要!!
車椅子をおりてもらって、カッターでデザイン通りに切り出します。紙が分厚く重なっているので、一枚ずつ切っていくようなつもりで。その際、ご本人さんが座っていたときの形がもとに戻ってしまわないよう、座っていたときの丸みのままで切ることが大切です。
カットが終わったら、同じく形が崩れないようにしつつ分厚く重なっているダンボール紙を、強力ガムテープ(布ガムテープ)で止めていきます。写真は最低限、できれば重なっている部分全体を止めてしまった方が強度がでます。
これで出来上がりです。重なったダンボール紙を立体に重ねた状態で止めてあるので、ビロ〜ンと真っ直ぐ平らになったりしません。反対に、段ボール箱紙でも、一枚では苦しいでしょうね。説明書きは長々しましたが、実際には10分ばかりで出来上がってしまいました。
さて、本HP無料更新お知らせメルマガのメンバーさんで、MMで私にカワハギの扱いを教えてくれた(^_^; 老健勤務のPT山本さんから、実践報告をいただきました。

写真5 写真6
山本さんによると、「亀背の先端が傷になったので、穴を開けた」とのことです。その結果、姿勢の改善が得られ、ご本人さんも「ええもの作ってもろうた〜」とのご感想だそうです。良かった良かった!穴あけの工夫は、このHPでも車椅子の背シート穴あけでご紹介していますね。個々バラバラのページではありますが、こんなふうに色々組み合わせていくこともできますね。山本さん、ありがとうございました!