老人介護についての個人的HP-3 施設家屋-(13) 高床式家屋

高床式家屋の玄関アプローチについて

 写真1をご覧ください。これは私の血縁者のお宅で最近できたばかりの家なのですが、ご覧になって分かるとおり、玄関が2階の高さとなっており階段で玄関まで上り下りするようになっています。

 当地は「雪国」ですので、最近はこの形の住宅が大変に増えました。毎朝吹雪の中、玄関前の雪かきをしないですみ、しかも自動車も完全な車庫で雨風雪日照を防げますし、このお宅は車庫前も融雪舗装なので、雪国としては夢のような造りです。また、当地のような雪国でなくとも、土地をより有効に使うことになるため、全国的に高床式の家が増えているのではないでしょうか?

写真1

 ところが「玄関まで階段を上り下りする」こと、それは大変に大きな欠点と言わざるを得ません。例えば車椅子ではどうにもなりませんし、例え歩ける高齢者でも場合によっては大変に難儀なものでしょう。またお若い方でも怪我で骨折でもして、松葉杖をつかないといけない、ということになると、途端に困ってしまいます。写真のお宅は赤線で示したとおり、階段の勾配も普通の階段よりも緩めくらいにして、初めからしっかりした手すりもつけてありますが、敷地との関係でしょうか?時にビックリするくらい急な勾配となっている玄関階段を見かけることもあります。

 それでは既に立派なバリアとなってしまいます。現在既に、ディサービス・ディケアの送迎は屈強な男性があたることとして、写真のようなお宅から高齢者を「おんぶ」で上り下りする、というのも実際のお話となっています。同じことをご家族の立場でできないならば、「家屋玄関構造のために家の中に“閉じこもり”」ということが実際に起きてきます。

 写真のお宅のお婆さんは既に膝の変形が進んでおり、平地歩行は問題ありませんが階段昇降は結構辛そうです。そこで、写真1の青矢印の奥に写真2のような仕掛けがありました。

  

写真2            写真3

 1階車庫・作業場スペースの真ん中に2階居住スペースから階段が下りてきていて、電動昇降椅子が設置してあります。電動椅子で下りてきてもまだ「家屋内」で雨に濡れることもありません。階段を上りきったドアを開けると、写真3のようになっています。写真2と写真3のドアは、同じドアの同じ面を閉めた状態と開けた状態で別の場所から写しているわけです。階段を上った先は居住スペースのど真ん中、居間から廊下をはさんだ向こう側が「お婆ちゃん用玄関」ですね。これなら身体能力に不安があっても外出に困ることはありません。集落内婆ちゃんネットワークの中で「自慢のタネ」だそうです。(^_^;

 もっとももしかして将来的に「車椅子が必要」となった時、このままの形ではまだ対応しきれませんね。もしもそんな時には、親族代表で私の方で対応・アドバイスしたい、と考えております。

 そして、最初からこのような設備を造りつけるのは無理・あるいは必要性がないとしても、将来のために玄関階段の勾配はできる限り緩くするとか、玄関脇に「家庭用エレベータ設置スペース」を残しておくとか、そういうできる限りの配慮はしておいた方が良いのでは?と思えます。

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