老人介護についての個人的HP-3 施設家屋- (4) 日光浴のできる施設構造
ここしばらく、写真入りの大きなテーマを続けてまとめてきたので、小ネタを一つ・・・・。
施設内ケアの場面で、いつもしてあげたいと思いながらなかなかできないこと、そんなことが幾つかあります。「日光浴」もそんなものの一つです。
何年か前、国立精神心理研究所とかいうところの先生が「光療法」なる療法を発表されたことがあります。何でも不眠症の方や痴呆で昼夜逆転のある方に、日中2時間ほどまぶしい蛍光灯の前に座って光を浴びてもらったら、不眠や昼夜逆転が治った、というものでした。まぁ丸々2時間も顔に蛍光灯をつき付ける「非人間性」はさておいて(^_^; 、その効果には納得できるところがあります。また、必ずしも視覚的に光を感じなくても、体の皮膚表面に光が当たるだけでも身体状況を活性化し、夜間良眠を導く効果がある、という説明も一般向けテレビ番組(「情報リサーチナントカ」)でされているのを見たことがあります。
ケアの場面でもなるべく昼夜の区別のついた生活を送ってもらいたい、そのために日中のプログラムを色々組んだりしますが、これらの「研究」を待つまでもなく、上記のような人の体の基本的な生理機能として日中はきちんと太陽の光を浴びてもらうこと、それには私達の想像以上に大きな意味と意義があるようです。考えてみれば、施設生活を送っていらっしゃる方の生活場面では、職員側が意識しない限り太陽の光を浴びる機会の大変少ないことに気づきます。私達は痴呆のある方に蛍光灯をつき付けたりするつもりはありませんが、天気のよい日にはなるべく「お散歩」に出たいと考えています。
ところがこの「お散歩」、なかなか多くの方にまとまってしていただくのが難しいのです。お散歩と言えば屋外、屋外となれば「外出」ですから。ある程度の痴呆のある方だと一人の職員が2・3人誘導するのが精一杯でしょう。介助できる車椅子の数にも限界があります。
そこで、お散歩とは別に、もっと手軽に当たり前に太陽の光を浴びられる施設構造はどのようなものか、夢想することがあります。いわば「日光浴のための理想的な施設構造」です。例えば・・
いかがでしょうか?特に2項目目の「ディルームの続きで日光も浴びられる」という構造ならば、お散歩のように特別に「人選」することもなく、日々の当たり前の場面としてお茶やおやつやちょっとしたレクリエーションなどの時間をみんなで日を浴びながら、なんて手軽にできそうです。
もしかしたらもう既に、そんな構造を取り入れている施設さんもあるかもしれませんね。もしもそんな施設さんをご存知でしたら、写真つきでご紹介願えませんか?このいページに付け足して紹介したいと思います。
・・で、実際の様子をご紹介します。まずは最近、新築なった「ディサービスせいわ」さんの『デッキテラス』です。(写真1)

写真1 ディサービスせいわさんの「サンデッキ・テラス」
『サン・デッキのことですが、本当に単なる木製のデッキです。テラスと言ったほうがよろしいでしょうか?
居室でも、食堂でも、デイルームでもありません。食堂から外に出て、くつろげる屋外の屋根つきの空間です。
屋根の下には、「よしず(漢字を忘れましたが)」が取り付けられています。屋根を意図的に透明にして、
「よしず」の隙間から日が差しこむようになっています。
まさしく、「気軽に外気にふれ、日光浴をできる構造を!」のとおりではないかと自負をしています。』
とのこと!あぁ実際にお邪魔してみたい!(^_^;
もう一つ、「特養サンフラワーさん」の『中庭』です。(写真2・写真3)

写真2 サンフラワーさんの「中庭」
『中庭も職員と利用者の共同作品です。レンガの花壇は左官経験ありの利用者さん指導のもと、作りました。』

写真3 移動式プランター
『晴れた日は外で、雨の日は中で。車椅子の方もお世話できます。』
利用者さんが能動的に関わって作り、能動的に利用できる点はさすが!ですね。私の以前の職場も含め、単なる「採光構造のための中庭」、「せめて観賞用中庭」が多い中、大変に参考になりますね!もっとも利用者さんが能動的に・・と言えるのは、職員さんがアクティブだから、というのは当然のことです。写真の撮られたのが雨の日?で、晴れ晴れしい印象でないのがちょっと残念?!でも、入所さんの生活の様子や職員さんの姿勢がよく伝わってきます。(^o^)v
さて、とうとう私自身もサンフラワーさんに直接お邪魔してきました!何とも生活臭の強い、わやわやした雰囲気の施設さんでした。(^_^; その時に撮らせてもらった写真を、もう少し以下に紹介します。

写真4
これは、写真2の奥の方で写っている『車椅子対応レンガ花壇』ですね。ごらんのように、車椅子でも近くに寄れるようになっています。

写真5
これは写真全体に写っている、サンフラワー中庭の「緑の地面」の詳細です。ご覧のように丸いナイロン紐が折り丸めながら立ててある状態です。車椅子ではちょっと重くなるかもしれませんが、乾いていれば裸足や靴下だけで歩いても、痛くないしむしろ気持ちが良い感じです。
ついでに、中庭以外の写真も少々…

正面玄関前にて、右がまこちゃん・左は今回私を長崎に呼んでくれたOTさんです。お出迎えの犬くんに、玄関前ではヤギが草食べてます。(^_^;

これは雑記帖のページでも紹介している、「サンフラワー喫茶室メニュー」です。焼酎100円!(^_^;