老人介護についての個人的HP-4 知識 - (21) 冬場の室内空気の湿度
「室内空気の乾燥に注意!」の理由
高齢者にとって脱水が大変に恐いものであることは、既に『知識のコーナー(15)「脱水」の理解と対応と予防』で説明した通りです。では脱水は汗を沢山かく夏場に多いのかというと、必ずしもそうではありません。最近は冬場の暖房環境も大変に良いものになっていますし、それに加えて空気が乾燥しがちですから、やはり身体から水分が抜けてしまいやすく脱水に陥ることがあります。
特に空気が乾燥していると、身体から出ていく空気は汗としてではなくて、身体から直接目に見えない水蒸気としてよりどんどん抜けていきますから、気づいた時には脱水がひどくなってしまっている、ということになりかねません。ですから、冬場の室内空気の乾燥には注意したいものです。
また、インフルエンザウィルスなど冬場に多い感染症では、空気が乾燥しているほど感染力が強くなることはよくご存知のことと思います。湿度計で空気中湿度が50%以下になると、インフルエンザ流行の恐れ大、などと言われているようです。そんなことからも、室内空気の乾燥には注意しなければいけません。
さらに、空気が乾燥していると、痰が出にくくなります。粘度が高まって気道にへばりつきになります。それも乾燥しすぎに注意!の一つの理由です。
一般にありがちな誤解:窓ガラスの結露について
ところがこんなお話をさせていただくと、「でもさぁ、窓ガラスに水滴が流れているよ〜。かえって“除湿機”が必要なんじゃないの?」と言われることがあります。皆さんはそれに対して明快なお答え・説明ができますか?答えは簡単ですね、「窓ガラス内側への“結露”は、低い外気温と暖かい室内気温の温度差によって生じるもので、結露してしまう分、なおさら室内空気は乾燥してしまうんですよ。冷たい空気と暖かい空気が直接触れない“2重窓”なら結露しないでしょう?」というのが、答えです。
望ましい冬場の室内空気湿度と対応法
冬場の室内空気の湿度は、上記の通りウィルス感染予防には湿度50%が一つの目安となり、ウィルスの感染力が弱まる60%くらいを目標にしたいものです。(乾燥すると、30%台になっていることもありますね。)では具体的にどうやって空気中に湿度を与えるか?加湿機があれば一番よい訳ですがない場合には?一番簡単なのは、効果のほどは断言できませんが洗濯物を室内に干しておくこと、ですね。しかしそれではそのうちに、本当によく乾いてしまいますから、写真1のようにして、バケツの中に水を入れて下げたバスタオルの下端が絶えず水を吸い上げるようにしておけばよいでしょう。その他、大きな水槽が室内にあるだけでも違うと、この間テレビ番組でいっていました。(^_^;

写真1
何にせよ、室内にはある程度信頼できる温度計と湿度計のセットになったようなものを、ちょうどよい位置(高さなどの点で人が実際に暮らしている室内空間の近く)に置いておきたいものです。