老人介護についての個人的HP-特別コーナー『食事大作戦-A』

A車椅子延長バックレスト(による頭の位置の調節)

 写真2を見ると、車椅子の背中から「板」が伸びて、枕と一緒にモトさんの頭を前に押し支えているのが分かります。写真4の健常者の食事姿勢では、口はやや下向きになっていますが、写真1の当たり前の車椅子に座ったモトさんは、頭がむしろ、やや上向きになっていることが分かります。

  

写真2           写真4               写真1   

 モトさんのような「パーキンソン」の方や、「アルツハイマー」が進行している方、あるいは寝たきり状態の期間が長くなっている方などの場合、車椅子に座らせてあげても頸部が後方へ倒れてしまう(過伸展してしまう)のを、よく見かけます。そういう方々のために、既成品の車椅子でも「差しこみ式」の「延長バックレスト」があります。ところがこれ、なぜか「フルリクライニング車椅子」(背中が後ろに倒れ足部が上がり、ストレッチャーのようになる車椅子)にしかついていません。

 モトさんはじめ、車椅子姿勢で頸部が過伸展してしまう方々でも、必ずしもフルリクライニング機能が必要な訳ではありません。フルリクライニング車椅子はその構造上、むやみに大きく操作もしにくいものです。また、使っている車椅子がフルリクライニング車椅子ではないけれど頸部が過伸展してしまう、という方に対して、ダンボール箱をつぶして板状にし、車椅子の背中に差しこんでいる姿も見かけることがあります。(見た目はちょっと・・ですよね(^_^; )そこで私どもは、車椅子メーカさんに頼んで、写真5のような「スタンダード車椅子に差しこんで使う延長背もたれ」を作ってもらいました。(2万5千円(^_^; )

 写真5

 この「差込式延長背もたれ」、大変便利に使えています。車椅子離床時に使う他、モトさんはいつもの安静離床時には必要ありませんが、食事の際だけ使って「@食事自力摂取のための姿勢」で説明した食事自力摂取に望ましいヘッドポジンショニングを導いています。

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