老人介護についての個人的HP:雑記帖(6)新潟日報連載コラムA

新潟日報隔週連載コラム『介護現場に学ぶ!』:第2回「車椅子について:上」

 bk1さんへのコラムネタと重なる内容でもあり、同時に拙HPをご覧の皆さんには当たり前過ぎるような内容ですが…。あくまで「一般向け」の文章ということで、それなりの雰囲気になっているかと思いますが…。

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 先日、娘の七五三参りで弥彦神社に参拝しました。おりから菊祭りも開催されており、大変な人出で賑わっておりました。そこで少し驚いたのが、拝殿の付近で車椅子を3台ほど見かけたことでした。このように最近は車椅子を見かける機会も大変に増え、一般の方々にとっても珍しいものではなくなってきているのではないでしょうか?

 実は車椅子には、その全体の形や部品に、実に沢山の種類があります。それは車椅子が以下のような機能・役割を持っているためです。@荷物を運ぶ荷車のように人を運ぶ道具、A身体に障害のある方が自力で移動するための道具、B腰かけてゆっくりくつろぐための椅子(ソファーのように)、C腰かけて何か作業をするための椅子(食事用の椅子のように)もちろん、車椅子を使う本人さまやご家族によって、以上果たすべき4つの機能の割合は様々です。また、同じ機能の実現のためにも体格や障
害の様子は人によりけりですから車椅子には沢山の種類や部品があるのですし、本来ならば車椅子は「使う人ごとに形やサイズを考慮して準備するもの」なのです。それはあたかも健常な方々が、自分の履く靴を足のサイズや目的にあわせて様々に選ぶことに似ています。その沢山の種類や部品を一つ一つ、この連載で取り上げることはできませんが、「車椅子は、それを使う“人”と“目的”によって選び、準備するもの」であることをご理解いただけると思います。

 ところが特に高齢者介護の現場においては、介護保険制度となってから「個人ごとにあわせて車椅子を準備する」ということが、大変に難しくなってしまいました。(介護保険制度についてもそのうち取り上げます)ですから、場合によっては「車椅子があっていない」ということが起こり得ます。あっていない車椅子は、例えばすぐに姿勢が崩れてしまったり、食事などの動作が行いにくかったりします。それが「すぐにベッドに寝てしまう」「自立性が下がってしまう」などの原因になりかねません。次回には、そんな場合に私たちが行なっている工夫の例をご紹介しましょう。

 それにしても車椅子で弥彦神社の拝殿まで登るのは、大変だったのではないでしょうか?そういえば拝殿への参道の石段にも、手すりもありませんね。弥彦神社さんではちょうど「平成の大修繕」が行なわれていますが、そういった面も改善されれば…なんて思いませんか?

 代表的な車椅子の種類、左から「標準型」介助者が押す専用の「介護型」背もたれが寝る姿勢に倒れる「リクライニング型」。他にも色々ある。

新潟日報平成12年11月12日


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