老人介護についての個人的HP:雑記帖(7)新潟日報連載コラムB
内容的にbk1さんへのコラムネタとHPの最近アップネタを両方取り上げまとめた内容ですが…。あくまで一般の方々や普通?の介護・看護職さんの方々にアピールする内容でしょうか?
前回に引き続き「車椅子があっていない」そして「それを工夫調整」した場合で理解しやすいケースを写真でご紹介しましょう。写真左のおばあさん、車椅子の上で「ずっこけて」しまっていますね。これで長時間座っていては難儀そうですし、この姿勢で腕を動かして食事を摂ったりするのも大変です。ずっとこのままでは身体の変形の原因にもなりかねません。「それでは…」とばかりにこの方は、背もたれが後ろに倒れる「リクライニング式車椅子」を使われていました。「どうにかなりませんか?」と相談を受けましたが、この姿勢の崩れの原因は、実は簡単なことでした。既成品の車椅子がご本人さまに比べて大きすぎ、お尻を座面の奥に座らせると、座面の前端が下腿後面のふくらはぎの部分を押してしまうのです。また、足置き板も前過ぎて、足を投げ出すようにしないと板の上に足がのせられません。それで写真のようにずっこけてしまっていたのです。そこで写真中央のように座面の前端を少し折り上げて足置き板も後方につけたしました。それだけで写真右のように、座った姿勢が随分とすっきりしました。そのままこの車椅子を使ってもらっていますが、特に問題はありません。(まだ側板が高すぎて腕を動かしにくい、足置き板が小さすぎてモゾモゾできない、などの問題も残ってはいますが…それから全てのケースで、同様の調整にて解決するというわけではありません。)
いかがでしょうか?介護に従事している職業者の皆さんにとっても、車椅子は前回ご紹介した車椅子の4つの機能のうち、@単なる搬送道具、という発想に留まっていませんか?あるいは、A自力駆動・B安楽椅子・C作業椅子のような機能を果たすために、どのような車椅子の形や部品の種類があって、どのように調整されるべきか、ご存知ですか?そして車椅子が、その使用者さんにあっているかどうか?を判断できるでしょうか?もしかしたら、その判断や調整は難しいこともあるかもしれません。そんな時はご遠慮なく、ぜひ身近な理学療法士や作業療法士さん、車椅子業者さんに相談してみてください。きっと有益なアドバイスがいただけるものと思います。

大き過ぎる車椅子で崩れる姿勢も、座面と足置き板などのちょっとした調整ですっきりする。
新潟日報平成12年11月26日