私は 源流派 だ。
それも浮かせて掛ける釣り。
釣り上がるは、終わりのない螺旋階段。
殺気を隠したつもりでも、待てば待つほど、不利になる。
速やかに、鱒の背後から、水面ぎりぎりに毛鉤を飛行させ、開き放つ。
振りは、一投で素早く静かに終わらせたい。
狩りはシンプルに。
もう一度言う。私は源流派だ。
竹竿はまず、作り手の為に作られなければならない。
それは、作り手自身の釣りの透写に他ならない。
誰かの物になる運命だとしても、それは生涯、作り手の掌の中を脱しない。
魚は大きさや数よりも、その日、価値ある一匹が欲しい。
掛けた魚には、竿を曲げてもらいたい。
曲げてもらえなければ、魚でなく、竿 が合っていない。
