MAGMA的漫画作成方法 MAKING「選定 2」 ネタバレあり


@ストーリーを考える

  ショートショート「剪定」は双子のお話でした。今回「剪定 2」も2名の主役が出てきます。
  この「剪定」シリーズとして描いていく漫画はタイトル通り、なにかを切り捨てていくお話です。

  今回の「剪定 2」も2人の主役が出てきますが、二重人格という設定で考えてみます。

   ・二重人格だが、お互いの記憶は引き継がない。
   ・朝と夜で人格が切り替わる。

  ここで「剪定」としてのダークな設定を加えていきます。

   ・村人からは呪われた存在として扱われている。
    (呪われているという証拠として朝と夜で容姿が変わる)
   ・呪われているため、山の祠に閉じ込められている。

  少しダークなお話っぽくなってきました。
  ここまでの設定で起承転結「起」のお話を組み上げていきます。

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
   承:
   転:
   結:

  このままではお話が進まないので、もうちょっと考える。
  二重人格で閉じ込められている、お互いの記憶は引き継がない。
  さらに設定を足します。
  「朝」と「夜」で切り替わる。単純に名前を「朝」と「夜」とする。なるべく単純なほうが好き。
  お互いの存在は知っているとして、どうやって絡ませるか・・・交換日記的なものは?
  一応人の形として生きているので、村人からの配慮としてノートとペンは置いてある。
  どうやって生きている?   夜は呪われるため祠に近づいてはならない。・・・一日一回、昼に村人が食事を持ってくる。
  「朝」が食事をしているので「夜」は食べなくても平気。

  「夜」だけでお話を進めていきます。

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
      B夜のシーン。
   承:読者になにか起きそうという雰囲気を
      @「夜」が日記を読む。
      A「夜」はお腹がすかない。「朝」が食事をしているから。
      B日記にはなにかが書かれていた。それは「夜」にとってあまり好ましくない内容。
   転:
   結:


  ここで「転」。お話をひっくり返します。
  日記の内容から「夜」は「朝」に嫉妬します。嫉妬→日記でなにか「朝」にうそをつく。
  そのうそが原因でどちらかが死ぬ。(結局は同じ体なのでお互い死ぬんですが・・・)

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
      B夜のシーン。
   承:読者になにか起きそうという雰囲気を
      @「夜」が日記を読む。
      A「夜」はお腹がすかない。「朝」が食事をしているから。
      B日記にはなにかが書かれていた。それは「夜」にとってあまり好ましくない内容。
   転:お話をひっくり返す。
      @「夜」は日記に「朝」に対してなにかを書く。
      A「朝」はそれを読んで「夜」に殺意を抱く。
      B「朝」は自暴自棄になり毒薬を飲む。
        →「夜」に変わったときに効くように、狙って飲む。
      C毒はどうやって?食事の時に手紙を忍ばして・・・呪われているのでもう死にたいと。
   結:


  さて、結末ですが、普通に死んでも面白くないので「夜」と「朝」に最後の最後で関係を持たせます。
  どうやって?「朝」が毒薬を飲んで「夜」は苦しむ。日記を読んで「夜」は「朝」に抵抗しようとする。
  食事係を使う。「朝」は食事係に恋をした。「夜」は食事係とは会っていない。→会う。
  最後は元に戻す。
  どういうことかというと、よくわからないかもしれませんが
     1.「朝」、食事係・・・「朝」が恋をする。
     2.「夜」、食事係・・・「夜」と初めて会い恋をする。
     3.「夜」+「朝」・・・・「夜」は「朝」を許す
     4.食事係+「朝」・・「夜」は自分がひくことで最後は「朝」に
  みたいな感じ。

  いままでのお話に「朝」を絡めていきます。

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。(「夜」のターン)
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
      B夜のシーン。
   承:読者になにか起きそうという雰囲気を(「朝」のターン)
      @朝がくる。起きると「朝」に変わっている。
      A食事係が食事を運んでくる。「朝」は一目ぼれ。
      B恋をした結果、日記には食事係のことばかり。それに食事もろくに食べられないくらいに恋をしている。
   転:お話をひっくり返す。(「夜」のターン)
      @「夜」は日記の内容とお腹が空きすぎて「朝」に対して仕返しをする。
      A食事係りといい仲だと日記にうそを書く。
      B「朝」は「夜」が食事をもらっていないことを知らないので食事係との仲を信じ込む。
      C「朝」は食事係とは悲恋だと知り、「夜」に対して復習心から毒薬を頼む。
        (食事の時に手紙を忍ばして・・・呪われているのでもう死にたいと。)
      D「朝」は毒薬を「夜」になるころ効くように飲む。
   結:お話の結末
      @「夜」は毒薬が効いてきて苦しむ。
      A日記から「朝」の殺意を知り、朝まで死ぬものかと抵抗する。
      B食事係が毒薬を運んだので、どうなったか気になり祠に行く。
      Cそして「夜」と食事係が出会い・・・・「夜」も恋をする(死ぬ間際だが・・・)
      D「夜」は「朝」をゆるして自分が死ぬことで「朝」に譲る(切り替わる)。
      E食事係の胸の中で幸せそうに死んでいる「朝」

  雰囲気的に和風を強くだして、衣装も和服とか、そんな感じがいいなぁ。
  おわり。

次は漫画の形に落とし込む作業(ネーム&キャラデザ)をアップしていきます。

次ページ