MAGMA的漫画作成方法 MAKING「剪定 2」 その2


A−1 ネーム&キャラデザが楽しいよね

  前回のMAKINGで粗筋を考えました。これをさらに精錬していく段階、かつ
  漫画の形に落としていきます。

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。(「夜」のターン)
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
      B夜のシーン。
   承:読者になにか起きそうという雰囲気を(「朝」のターン)
      @朝がくる。起きると「朝」に変わっている。
      A食事係が食事を運んでくる。「朝」は一目ぼれ。
      B恋をした結果、日記には食事係のことばかり。それに食事もろくに食べられないくらいに恋をしている。
   転:お話をひっくり返す。(「夜」のターン)
      @「夜」は日記の内容とお腹が空きすぎて「朝」に対して仕返しをする。
      A食事係りといい仲だと日記にうそを書く。
      B「朝」は「夜」が食事をもらっていないことを知らないので食事係との仲を信じ込む。
      C「朝」は食事係とは悲恋だと知り、「夜」に対して復習心から毒薬を頼む。
        (食事の時に手紙を忍ばして・・・呪われているのでもう死にたいと。)
      D「朝」は毒薬を「夜」になるころ効くように飲む。
   結:お話の結末
      @「夜」は毒薬が効いてきて苦しむ。
      A日記から「朝」の殺意を知り、朝まで死ぬものかと抵抗する。
      B食事係が毒薬を運んだので、どうなったか気になり祠に行く。
      Cそして「夜」と食事係が出会い・・・・「夜」も恋をする(死ぬ間際だが・・・)
      D「夜」は「朝」をゆるして自分が死ぬことで「朝」に譲る(切り替わる)。
      E食事係の胸の中で幸せそうに死んでいる「朝」

  今回はCLIP STUDIOで作成していきます。

  まずは簡単な環境から。


A−2 紙媒体で印刷することを考えて描く

  印刷所で印刷することも考えておいたほうがいいと思います。印刷しなくてもです。
  というのはデジタルで描く上で用紙のサイズとか、タチキリだとか考えずに描いている人も
  いますが、漫画を描くということはやはりそういう基本的なところは押さえておいたほうが
  いろいろと勉強にもなるし、基準になるのでブレずに描くことができます。

  まずは画像解像度。B5モノクロで描きます。印刷所で少々異なると思いますのでお気をつけください。
  私はポプルスさんを利用させてもらっているので、ポプルスさんサイズで。
  

  まぁアレです。多少の誤差等は出ても気にしない。私はこのサイズ(設定)でいつも描いています。
  デジタル公開する時はかなり縮小しますけども。

  次に用紙の下準備。ポプルスさんのサイトからB5モノクロのサンプルを入手してレイヤーとして
  貼り付けます。こんな感じ。
  

  うっすらと表示させて(20%程度)おきます。これでコマ割りだとかセリフ位置だとか決めていきます。

  最後にペン。ネーム(漫画では下書きという意味です)では好きなペンを使っていいと思いますが、
  私はネームからペン入れまで線はGペン一本で描きます。
  

  画像サイズに対してブラシサイズ8なので結構細いほうかと思います。
  ちなみにベタはマーカーのベタ塗りペン。基本的にこの2本だけで問題ありません。
  Gペンのほうはサイズは8のまま変えません。マーカーは塗るサイズで変えていきます。


A−3 ネームを描く

  起承転結の起を描いていきます。1ページ目。すっごい大事。
  読者を引き込むためには何を描くべきか。これを考えていないと最後まで読んで
  もらえません。短編でもです。
  実際私がそうです。WEB漫画を読むのが楽しみですが、1ページ目で引き込まれる
  何かがないものが多いです。
  では、この起で何を1ページ目にもってくるか。

   起:設定のお話を読者に知ってもらう。(「夜」のターン)
      @山の上の祠がある。村人はそこには近寄ってはだめという掟がある。
      A祠の中には一人の女性が鎖に繋がれている。
      B夜のシーン。

  @とBを最初に持ってくる。夜の山の上の祠。まずはこれ。
  長い階段が続く先に見える祠。上には月が。
  そしてメインの鎖に繋がれた女性を見せる。
  ここでセリフはいらない。説明文で呪いと近寄ってはならないことを読者に伝える。
  こんな感じで描いてみることに。

  おもむろにコマ割。ここら辺の順番は個人のアレなのでご自由に。

  日本の漫画というのは大抵は表紙を開いて左ページから始まります。
  だから右側につめて描いてしまうと製本したときに見えなくなってしまうんですね。
  右側は空けて描きます(見開きはこれに従いません)

  私はポプルスさんのサンプルに四コマ用のコマがすでに描かれているので
  ここを基準としています。(本当はもっとつめてもいいけど)
  ツールはこれ。
  

  

  長方形コマをつかってえいやっ!
  

  こんな感じで左上から右下にペンをぐいっともってきて四コマ枠右線にあわせて離します。
  続いて夜&長い階段を表したいのでさらにコマを割る。
  使うのはこれ。
  

  コマフォルダー分割ツールで、さっきでっかくとったコマを分割していきます。
  

  1コマ目:夜と月。
  2コマ目:長い階段。頂上に祠。鳥居とかあっても雰囲気いいんじゃない?
  3コマ目:祠の扉。頑丈に鍵がかけられた扉。
  4コマ目:祠の中には鎖に繋がれた少女。

  こんな感じでネームを描いていきます。
  粗筋から少しだけ演出追加して。ざざっと。
  
  なんのこっちゃって感じですね(笑)こんなもんです。
  でもこれじゃ引き込まれませんね。
  ここからネーム第二段階に移ります。キャラデザと演出。
  ペン入れ手前のレベルまでネームを描いていきます。

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