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ナンバージャック
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ナンバージャック 2-3 引き金を6回引いた。 砂漠が喉を潤すように、噴出した血を吸収していった。 敵は3人だった。2人は頭を撃ったので即死だろう。 車のタイヤは2つ撃ち抜いた。 詳しい話を聞くために一人だけ生かしておいた。 右肩と、急所を外して脇腹を撃った。 苦しそうに地面に座り込み、のた打ち回っている。 ゆっくりと、愛銃に弾を詰めつつ接近する。 よく見ると女だった。黒スーツの女。 短い黒髪と長身のため、遠めではわからなかったが、 胸のふくらみが確認できる。 それに体格も華奢だし、顔立ちにしても女のものだ。 俺のデータ領域が目の前にいる人物を女だと判定した。 頭を蹴りつけると、面白いように地面に倒れた。 血の溢れ出る脇腹を踏みつけてやると、擦れたうめき声が漏れた。 「誰に頼まれた?」 「……」 沈黙。 俺は眉間に皺をよせ、ケルベロスの銃口を女の額に押し付けた。 グリップの部分にとりつけた髑髏のキーホルダーが揺れて、 太陽光を反射してキラキラと輝く。 「答えないなら撃つぜ。5……4……3……2……」 喋らない人間は生かしておく価値も無い。 俺を殺そうとした相手だ。遠慮する必要もないだろう。 「助けて……許して……」 震えた声で哀願する。 怯えているのだろうか、女の体は小刻みに震えていた。 「誰に頼まれた。答えれば命くらいは助けてやるぜ」 「お、男だったわ……40半ば……くらいの。名前は……ニッキー」 女はゆっくりと口を動かし始めた。 to be continue |
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