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ナンバージャック 2-10

 逃げ道は窓だろう。念のため銃弾を放つと、簡単にはガラスは割れなかった。
 小さくヒビが入った程度だ。防弾ガラスってやつか。

 何度が追っ手が着たが、ことごとく撃退してやった。
 運命共同体であるレイチェルも死なれては困るのだ。

 首に仕掛けられた爆弾を左手の人差し指でそっと撫でた。
 忌々しい、呪いだ。

「レイチェル、もう7分36秒だぜ、早くしろよ」

 ケルベロスの弾倉にノーマル弾を詰め込む。
 弾倉に詰めた弾をあわせて残り11発。
 その他はM16弾が3発に、M5弾が1つ。

 左手をゆっくりと開閉する。
 オイルが切れた状態で徐々に動きは鈍り始めている。

 警告がうるさかったので切ったが、
 今でもオイル切れの警告は発せられているのだろう。

「出来た!」

 ニッキー(アンドロイド)の後頭部からディスクを抜き出した。

「逃げ道は二つ。窓と入り口」

『ターゲットロック完了・命中率99.8%』

 窓に接近し、先ほど放った弾丸にさらに弾丸を放つ。
 1つ、2つ、3つ。

 徐々にヒビは広がり、限界強度も近づいてきたようだ。
 左手で殴ると簡単に割れた。

 パチパチパチ。乾いた拍手が部屋に響いた。
 音の主はレイチェルではない。ドアの壁に男が立っている。

「ジャック!?」

 レイチェルが、俺と、男を交互に見比べている。
 ドアに立つ男は、黒い髪をした、俺そっくりの男だった。

to be continue

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