
|
ルナ様の指先で、鋭い針の先端が、鈍い銀色に光っています。 二人のドミナが短い針を手に、彼女の乳首をそれぞれに引っ張り上げています。笑みを浮かべたお二人は、慣れた手つきで乳首に針を突き立てられました。 誰もが無言の中、彼女の呻きとも喘ぎともつかない声だけが響いていました。私はようやくの思いで針を一本摘み出すと、全員の突き刺さるような強い視線を背中に感じながら、彼女の胸元へ足を運びました。針は手にしてみたものの、私の中ではまだ、葛藤が続いていました。 想像していた以上にスムーズに、針先は彼女の乳首を貫いていきました。そして私は、針を貫通させたあと、その場に座り込んでしまっていたのです。 |
|
失神から強制的に目覚めさせられ、まだ朦朧としている彼女の状態を確認すると、ルナ様は冷酷に責めの再開を宣言なさいました。 ヴァギナを鞭打たれながら、彼女は何度も絶頂を繰り返しました。 ヴァギナへの鞭打ちのあとも、さらに性器責め……性器への罰は続きました。ラビアは太い針で串刺しにされたまま、錘をいくつもぶら下げられました。クリトリスはペンチで責め立てられたあと、何度も針を突き刺されました。アナルは太いディルドウで、引き裂かれるように掻き回されました。新しい苦痛が与えられるたびに、彼女は絶叫と絶頂を繰り返しました。 |
|
「あぁ……あっ、あっ、あっ……!」 「さぁ……存分に犯してやって」 (犯してるんだ……私の手が! 犯してる!) |
| ――公開調教以降、大きな変化はありましたか? 「変化は……はい。翌日から何度も夢を見たんです。そのときの場面でした。でも……夢の中では、私が私を責めているんです。それまでにも、恥ずかしい妄想に浸りきっていたときとか……そういう小説やコミックなんかを見たりしたときには……夢に見ることも、たまにあったんですけど。あそこまで淫靡で……リアルな夢は初めてでした。それが毎晩のように続いたんです。早めに華蓮様にご相談すれば良かったのに……なんだか……後ろめたさもあって……。寝不足になるし、仕事には遅刻するし、吹き出物は出るし……(苦笑)。結局、全部お話しして。それでやっと夢を見ることも止まりました」 ――夢に見るほど願望が強い、といいますが。 「少なくとも、私に関していえば……当たっていると思います。さっき、サディズムなんていいましたけど、実際はそうじゃなかったんです。私がそうなることを、求めていたんです。……私、公開調教に参加させてもらって……驚くことばかりだったんですけど……本当はずっと自分がそうなりたいって、いつのまにか強く求めていたんです。彼女が……あそこまで激しい責めを……拷問のような責めを受けて、それでも! ……それでもその先の快楽を求めていた彼女のことが、心のどこかで羨ましかったんです。そんな自分に気付いたとき、正直、驚きました。それまでの私は、単にミストレスに従属することで、喜びを感じていたんですから。でもそれだけじゃなかった……それだけじゃもう、満足することなんて、できなくなっていた……ただ私が気付いてなかっただけで……本当の私は、そのずっとずっと先にいたんです。…………浅ましい女だと思います……私って」 |
|
公開調教に参加してからの私は、ほとんど毎晩のように、同じ夢に悩まされました。開脚台に拘束され、乳房にたくさんの針を刺されて喘ぐ女性、その女性の乳首を摘み、冷酷な笑みを浮かべて針を突き刺すのは……私。そして開脚台で喘いでいるのも……私。 このままでは、自分を抑えることさえできなくなってしまう……私が華蓮様にすべてをご報告したのは、夢を見始めて十日ほどが過ぎた、ある日のことでした。本来ならば、もっと早くにご報告するべきだったのでしょう。でもなぜか私は、それをためらってしまったのです。毎朝夢と現実の区別も付かないまま、欲望の赴くまま自慰に溺れてしまっていた後ろめたさもありました。 |
|
華蓮様が連れて行ってくださったのは、郊外に建つリゾートタイプのホテルでした。すべての部屋はロッジのように独立して、広い中庭まで付いています。室内は、リビングと二つのベッドルームに分かれ、バスルームもそれぞれのベッドルームに用意されていました。華蓮様が奥のベッドルームに、私は入り口近くのベッドルームに荷物を置くことになりました。 部屋に戻った私は、まずシャワーを浴びました。全身を丹念に磨きあげるように洗い流していきます。自分の意志で、排泄は朝食後に自宅で済ませていました。万が一粗相があっては、ご迷惑を掛けることになるだけだと思ったのです。自宅でひとり浣腸液を注入するのは、とても惨めで、同時に倒錯的で……妄想の世界にずっと閉じこもっていたころの自分に戻ったようでした。 黒のコルセットとガーター、黒いブーツの華蓮様は、ベッドサイドのソファに腰掛けられていました。クィーンサイズのベッドは、ビニールシートのようなもので覆われ、サイドテーブルには、見慣れない小さなバッグが置かれていました。 「そうね……今日はまず、あなたの喉を潤してあげる」 |
|
ヴァギナに吸い付くようにして、華蓮様のお掃除を終えると、私は口を塞がれました。ボールギャグや開口器ではなく、太いバーのようなものを噛まされたのです。後頭部のベルトは、いつも以上にしっかりと締まっているような気がしました。 「ルナちゃんなんてね……ヴァギナの中をね……」 |

|
|