

| 20数年も前のこと、南米のある国が軍事独裁の恐怖政治をしていたころ、現地でボランティア活動していた日本人女性が忽然と失踪したことがあった。実は秘密警察によって逮捕され、5日間にわたる拷問の末、どこともわからぬ路上に投げ出され、解放されたのだが、なぜかこの大事件は今日まで公にされていない。 彼女の名前は斎藤美香(仮名)、18歳。 車で勤務先から自宅に帰る途中、市道をそれたやや辺鄙な道で突然追い抜いてきた車に前を阻まれ、後ろも別の車ではさまれ、降りてきた男たちに当て身をくらわされて気を失った。 目隠しされたうえ後ろ手に縛られ、冷たい床に転がされていた。足も縛られていたので、立つこともできなかった。 とっさに考えたことは、レイプ犯にでもさらわれたのだろうということだったが、なぜかそうは考えられず、じわじわといい知れぬ不安感に襲われるようになった。 30分か、それ以上か、とにかくあまりの衝撃に時間感覚がなくなったので定かでないが、不意に複数の足音がして、それがちかづき、扉が開く重々しい音もした。 「気がついたようだな」 そういう男の声がして、誰かが美香を抱き起こした。 「俺たちは政府の仕事をしている者だ」 「それが、なぜこんな理不尽なことを」 美香は精一杯の抗議を込めて言った。拉致される理由は見あたらなかったし、反体制的な政治活動にも縁がなかったからだが、相手はそうは見ていなかった。 「テロリストの手先がなにを言うか」 「わたしはテロリストなんかじゃない。なにかのまちがいです。スラムの病院の手伝いをしてなぜテロリストの味方なんですか」 「テロリストをかくまっただろう」 「え?」 美香は必死に思いだそうと試みた。友人のホアナ・コンスタンチナをアパートに泊めたことがあるが、ホアナは料理とお酒と男性以外のことには興味がないし、カルロスおじさんも密告を恐れて政治の話はしたことがない。 「なんのことだかわかりません」 つっぱねるしかなかったのできっぱり答えたが、 「フェルナンデスという男を知ってるだろう」といきなり追求された。 フェルナンデス・グスマンは29歳の青年で、3日前、診療所で傷の手当をしてやった。工事場で杭に腕をひっかけたと言ったが、明らかに銃による負傷だった。反体制派の活動家かとも思ったが、けが人を治療するのが病院の役目だから、なんのとがめだてもせず手当しただけだった。 「あいにく先生が出はらっていて誰もいなかったので、わたしが手当したのです」 「フェルナンデスはテロリストだ。それを当局に報告せず、だまって手当したのだからテロリストの味方と見られるのは当然だろう」 「わたしは看護婦として……」 なおもそう言い張ったが、男たちは、 「こいつは素直じゃない。からだに訊くほかはなさそうだ」と言って乱暴に扱い出した。そして目隠しを取ろうとしたので、美香は「やめてっ」と強く懇願した。 「目隠しは取らないで」と頼んだのは、相手の顔を見たら殺されると思ったからだった。 時あたかも、軍政から民政への移管が行われようとしている矢先だった。いまは強気の軍事政権だが、もし政権交替ということにでもなれば、彼らは断罪される立場に逆転する。つごうの悪い証人をこれ以上生かしておくわけがない。 「いいんだよ」と、男たちは美香の願いを無視してやにわに目隠しをひっぺがした。 「俺たちの顔なんか、いくら見てもかまわないさ」 そううそぶいた男も、別の数人の男たちも、薄汚れた作業着のようなものを着た風体の悪い連中だった。ほんとうに政府機関の者だろうかという疑問が湧いた。しかし、秘密警察の手先のようなことをするにわか右翼グループもいるので、はたしてそんな輩かとも思った。 「裸になれ」と言われて、全裸になった。 「日本人の女は初めてだ」 「若いな」 「先にいただくものだけいただくか」 そんなことを言い合っているとき、中からそれまでの連中とはおよそ不似合いなかっこうの男があいだから割ってでてきた。こざっぱりした背広にサングラスをかけ、はっきりとは素顔はわからなかったが、美香は直感的にアメリカ人と思った。 「尋問が先だ。遊ぶのはそれからにしろ」 命令口調で言ったアメリカ英語には、キャサリンという友だちとしゃべるときに感じたテキサス訛りがあり、米人であることは明らかだった。 鉄製の簀の子の床に寝かされ、手と足を広げて縄で縛られ、縄の先は格子部分にきつく結びつけられ、美香はすっかり自由の利かないからだにされた。 男たちは、拷問の準備にかかった。 道具棚からトランクをひとつ出してコンクリートの床に置き、蓋を開けると中から金属製の小物やコード類を出してトランクの横に並べ、最後に四角い電気装置を取り出した。 軍事顧問だろうアメリカ人は道具をひとつひとつ点検しながら、美香に一瞥をくれた。 「拷問はつらいぞ」 そう言って少女の体を子細に観察した。実にいやらしい目つきだった。 男たちは隅のほうで準備に余念がないらしく、カチャッ、カチャッ……金属のこすれ合う音、キュッ、キュッ、と、ねじを回すような音も聞こえた。 その間、サングラスの米人の目は美香の裸体に吸い付けられ、とりわけ恥ずかしい部分をしつようにながめ回していた。 男たちがもどってきた。手に手に医療器具やコード類をつまんでおり、コード類の先からは電極である金属製のクリップが光って見えた。 絶望的な戦慄に襲われ、美香は心臓が飛び出すほどの動悸の高鳴りを覚えた。 「助けて。お願い」と涙声で哀願したが、責任者であるアメリカ人は鼻でせせら笑うだけだった。 ラビアがめくられた。尿道孔にひんやり、ぬめぬめした感触が伝わった。ローションようのものが念入りに塗り付けられ、滑りを増したうえから米人の指がなぶった。 金属製のカテーテルが小さな秘孔に挿入された。 「痛い、痛いーっ」 美香は耐えきれず身をよじったが、 「じっとしていろ。動くと尿道を傷つけるぞ」 そういわれて、張り付いたように体はおとなしくなった。 「なぜこんなことを?」 「拷問の最中に、苦し紛れに失禁などしないようにだ」 「……………?」 「肛門の奧は気を失っているときにカテーテルを突っ込んで調べた。きれいだったのは、ひょっとして昼飯抜きだったのではないか」 そんなことまで言われた。 「だから浣腸はせず、導尿だけにとどめる」 「いやっ、そんなこと、いやっ……いやあーっ」 美香はいっぱいに顔を歪めて許しを乞うたが、許してもらえるはずはない。 カテーテルがどんどん挿入され、膀胱にまで届いたとき、不意に尿意に襲われ、がまんすることもできず、尿が堰を切った。 管を通り、尿管を通じ、黄色い液体が勢い良くあふれ、簀の子のすき間から地下道にこぼれ、ぴちゃぴちゃと勢い良い音が響いた。 「ずいぶん我慢してたな」 アメリカ人は暗い笑い声をたてた。 小水をまだしたたらせているカテーテルの余って出た部分に、コードの先のクリップが一つはさみつけられた。尿道にまで電気を通そうという試みに、美香は目を見開いた。 あとは手慣れた動作だった。左右のラビアをつまんでそれぞれ一対の電極をはさみつけ、クリトリスをひねりあげて尿道に通じたのとは別の先をはさみつけた。 カテーテルを挿入された痛みに、敏感な部分を金属製の器具でつままれる痛みまで加わった。 南米人の男たちが手伝い、美香の腰を浮かすとアメリカ人はアヌスにも電極を挿入した。そのときにはかなりの痛みを感じて声をあげるほどだった。 だが、ほんとうの地獄はその直後にきた。 「ぎゃああああー……………っ!!」 激しい衝撃が股間を直撃し、からだの内部から突き上げる苦痛に腰がくだけるような錯覚を覚えた。 「うぎゃあああっ!……ぎゃああううーっ!!」 と、狂ったような絶叫をあげながら、のけぞり、のたうち回った。 その間アメリカ人はスイッチを入れたまま、泣き叫び、のたうちまわる美香の凄惨な表情をうっとりとして眺めいっていた。 「ぎゃああああーっ! ぎゃああっ、ぎゃあっ!!」 血を吐くような悲鳴と痙攣が簀の子の鉄床をがちゃがちゃと音をたてて震わせた。(この項つづく) |

| 「電気ショックを身体に受けたときの苦しみは、なんといっていいか……。あまりの衝撃と痛みで、内臓が弾け飛び、背骨や関節がはずれるのではないかと思いました。電撃を受けた部分は焼けるような痛みに襲われ、熱い錐で刺されるような苦しみでした」 ──どれくらいの時間つづけられましたか? 「はっきりとしたことはわかりません。30分くらいだったのか、それより短かったのか。でも、わたしにとっては3時間にも、5時間にも思える長い時間でした」 ──拷問は誰によっておこなわれましたか? 「局部に電極をつないだり、直接スイッチを操作するのは、労務者風の南米人たちでしたが、そばで指揮するのはパリッとした背広を着て、身なりも良い40歳代のアメリカ人でした。わたしが泣き叫び、許しを乞うているのを、あの男はただ黙って、面白そうににやにや笑っていたのです」 ──自分からは手をくださないのですね? 「ええ」 ──ほかになにかされましたか? 「レイプされました。男たちに代わる代わる何度も、乱暴に。そしてケダモノたちは性器だけでなく、肛門も犯したのです。そのときには縄を解かれましたが、アメリカ人は順番を待つほかの男といっしょに、わたしをしっかり押さえつける役にまわったのです」 ──アメリカ人が自分から行為にくわわることは、こんどもなかったのですね? 「ええ。ひたすら男たちが欲望を満たすのを手伝うだけで。ただ、その行為のすべてを実にいやらしい目で観察していました」 電気拷問と集団レイプでぐったりとした斎藤美香(事件当時18歳、仮名)に対し、「ここで白状しないと、もっと辛いことになるんだがな」とアメリカ人は再び詰問した。しかし、警察と軍が追っているテロリスト(と当局が言っている)、フェルナンデス=マヌエル・グスマンは、銃で撃たれて診療所に駆け込んだのを、不在の院長に代わって手当てしただけで、組織的つながりも個人的面識もあるわけではなかった。 「なにを言っても信じないなら、好きにするがいいわよっ」 なかばヤケになって言い放つと、アメリカ人は小さなアルミケースから注射器を取り出し、素早く注射を一本打った。鎮静剤らしく、薄れる意識のなかで、アメリカ人のことばが聞こえた。 「眠っているあいだに、いいところに連れて行ってやる……」 そう記憶している。 美香が移送されたのは、首都にある国家警察の拷問センターだった。 目を覚ますと、床も壁もタイル張りの手術室のような部屋で、全裸にされた美香は骨組みだけのベッドに、ベルトで手首、肘、腰、膝、足首を縛りつけられていた。 少したつと例のアメリカ人と、白衣を着た南米人の女2人が入ってきた。一人は若かったが、もう一人の40年配の方は、若いのよりはぐっと地位も貫禄も上に見えた。 年長の女こそ、“マダム・リハビリ”の異名を持つ拷問センターの主任、マリア・ガッゼンディだった。マリアのことは、おいおいくわしく触れるとして、ここでもう一人の証言者に登場してもらおう。マリアの助手として長年勤めた、イザベラ・ムニョスである。 「ミカがセンターに到着したのは、前夜遅くでした。 着いたときは、全身泥だらけのようなかっこうで、そのうえ局部は男たちのザーメンや血や汗でべとべとでしたから、まず、それらを洗い流すのがわたしの役目でした。主任は最初横で見ているだけでしたが、ホースで水をかけ、スポンジとシャボンで全体をきれいにし終わったころから、別の部分の洗浄には自分から率先してくわわりました」 ──別の部分? 「男たちに汚された肝心の部分です。あそこは自分でやるからと、わたしからホースやなにかを奪って放水をはじめたんです。 いつもそうなんです。拷問の前には、拷問する者を麻酔で眠らしておいて、“所見”と称して自分でヴァギナやアヌスにイタズラするんです。ミカの場合も例外ではありませんでした。ホースをヴァギナやアヌスに突っ込んで水をぶちまけたあと、指で掻き回したり、医具を挿入したりするんです。それはしつこいです。そしてその間、どんな拷問がふさわしいか頭のなかで想像してるんです」 ──食事などは与えなかったのですか? 「点滴注射をしました」 ──点滴とは。 「栄養注射です。 拷問中はいっさい食事させません。これも主任の特異な方法です。体力を消耗させるのと、体内に老廃物を溜めないためです。それによって、肛門に対してもいろいろな拷問、変態行為がしやすくなるからです。 しかし、まったくなにも食べさせないのでは身体が保たないので、最低限度の栄養を注射によって維持させるのです。体力・気力を消耗させつつ、意識・痛覚は保持しつづけさせる。一見矛盾してますが、自白を求めつつ拷問はできるだけ長く続けたい。趣味と実益の見事な両立だと思いませんか?」 マリアはベッド上の美香の全身をひとわたりながめわたした。 美香は目隠しされ、口にはボールギャグを噛まされた。そして両足の甲と内股にテープで電極が貼りつけられた。ふたたび拷問がはじまると思うと、美香は心臓が飛び出るほどの動悸の高鳴りを覚え、がたがた全身を震わせ、口元をわなわなさせた。 電撃はいきなりきた。耐え難い電撃痛が下半身を襲い、激しい筋肉痙攣のあと、関節にものすごい軋みが生じた。骨が折れるような痛みと衝撃に、狂ったような叫びを上げつづけた。 5秒か、それ以下、1秒か2秒だったかも知れない。電撃は止んで、痙攣もぴたりと止まった。しかし、マリアはとんでもない注文をしかけた。 「ダメよ、そんな大きな声で叫んでは。わたしは悲鳴をあげる子は嫌いよ。そういう子には思いっきり高い電圧を上げて、悲鳴以上の苦しみを与えたくなるの」 「うあーっ……」 「このウィルソン大佐がなにを訊いたか知らないけど、わたしにはなにも言わなくてもいいのよ。だって、わたしは拷問なんかしているつもりはないの。 ねえ、これはリハビリなの。あなたが正しい人間に還るためのリハビリ。そうしてテロリストの手からわたしたちの側に戻ってきてもらわなければ。 そうなったとき初めて仲良くできるのよ。いい思いもさせてあげるわ」 「わたしはテロリストなんかでは……」そう言いたかったのだが、猿ぐつわを噛まされてはもぐもぐといった声しかでず、それよりなによりまた腰から下に強烈電流が流され、美香は「ぎゃっ」とのけぞった。 「ほら、悲鳴はダメだと言ったでしょ。できるだけ耐えなさい。そうして、電圧にふさわしいうめき声で通しおおせたら、少しずつ楽なリハビリに変えていってあげるわ」 そう言って急に電圧を下げた。 つぎにスイッチを入れられたときは、腿と足先への強い痛みは去り、痛撃もびりびりといったものに変わり、さっきのような弾けるほど激しいものではなかった。しかし、それが……。 「さあ、少しずつ電圧を上げるわよ」 マリアのそのことばのあと、びりびりという刺激がばりばりという痛撃に高まり、それも強くなるとばちばちっという衝撃に変わり、同時に関節の軋みも強くなった。 「むうーっ!!」 背中が大きくのけぞりつつ、悲鳴は大きくなり、腰から下はいちじるしくひきつれていることが感覚でわかった。骨と骨の継ぎ目に凄い重圧がかかり、いまにも骨折するのではないかという恐怖心にさいなまれた。 「これはどうかしら」 と、こんどは痛みに熱さが加わった。電極を貼られた内腿と足の甲に、焼け火箸の先を押し当てられるような激痛がくわわったのだ。 「ぎゃあああーっ!!」という悲鳴を上げずにはいられない耐え難さだった。 「なにか言いたいなら聞いてあげるわ。握っている手を開きなさい」 そのことばに救われ、美香は固く握っていた手を大きく開いた。拷問は止んだ。そして口に噛まされたボールがはずされた。 「なあに」と言いながら、マリアの指は性器に触れていた。いやらしく這いまわり、ときおりなかへ入れてきた。 「いい答えを聞かせてくれたら、いい思いにさせてあげるわ。そうして何人もの少女たちが、わたしの指で慰められ、甘い声を上げさせられたのよ。あなたも、そうしよう」 美香は心が凍りついた。自分の甘さを恥じた。 絶望的な思いにおののきながら、しかし一縷の望みを託して、せいいっぱいすがる思いを表情に表し、すすり泣きのなかから、 「わ、わたしは、テ……テロリスト、なんかじゃ……あ、ありません……もう、もう拷問はしないで!」 途切れ途切れに言ったとき、またボールが噛まされた。直後、すざまじい電流に焼かれる自分を感じた。腰から下が激しく痙攣し、両脚の先と付け根に真っ赤に焼けた錐を刺し貫かれたような激痛を感じた。泣き叫び、のたうちまわりながら、ぷーんと肉を焼く異臭すら感じていた。 ふたたびイザベラ・ムニョスの証言。 「左右にまっすぐのばした細い脚に、激しい痙攣が走りました。そのとき、ミカを縛ったベッドはかたかたと音を立て、小刻みに跳ねていました。 悲鳴は耳をつんざくほどでした。 痙攣は間もなく小さくなりましたが、つぎには腰から下の筋という筋がはっきりと浮き立ち、足の先が奇妙な形にひしゃげ、ひきつれました。 その間、主任の手はトランスの電流計を操作しており、悲鳴はさらに激しくなり、ミカは狂ったように髪を振り乱し、頭を振り続けていました。彼女の両脚から黒い煙がただよったのはそのときです。 電気ショックを下半身に限定したのは、もちろん心臓に負担をかけないためでした。あれが乳房だったら、点滴だけで体力の弱っていたミカは死んでいたと思います」 ──拷問はどれくらい続きましたか? 「脚の付け根と先にヤケドをあたえながらの電気拷問は、1回10分から15分程度、それを通算5度くらいおこないました。 5度目の電気ショックが止んだとき、彼女は小水を漏らしていました。それを見て主任は言ったんです。 『あら、いけない。導尿するのを忘れていたわ』と……」 2日目最初の拷問は、合計2時間にわたってつづけられ、精も根もつき果てた感じの美香は、汗びっしょりになっていた。 身体を縛っていたベルトが解かれた。テープで貼り付けられたワイヤーもはずされたが、電極を当てられた部分は醜く爛れていた。そこに軟膏が塗られ、包帯が巻かれた。 美香の体力は限界を超えていた。これ以上の拷問は確実な死を意味していた。しかし、マリアにまだ拷問をやめる意思はなかった。 それはアメリカ人の軍事顧問、ウィルソン大佐とておなじだった。目隠しをはずされた美香が見た彼は、椅子にふんぞりかえって腕組みしている姿だった。 その部屋には出産台も用意されていた。それが中央にだされ、ぐったりした美香は、骨組みだけのベッドから出産台に移された。そして手と脚にまたベルトが締めつけられた。 イザベラ・ムニョスの証言。 「主任はぐったりとしたミカをやさしそうになで回し、『治療に耐えたご褒美に、キャンデーをしゃぶらせてあげる』と言いました。お得意のセックス・リハビリがはじまるときの決まり文句です。 手術用の手袋をはめた主任の手が、いきなりミカのヴァギナに突き入れられました。ほとんど一気に突っ込まれ、ミカの泣き叫ぶ声が激しく、痛々しく起こりました。 これにはウィルソン大佐も初めて手を貸しました。腰の下に手を当てて尻を浮かせ、自分はミカのアヌスをほじりだしたのです。 ほんとうに可哀想でしたよ。 それとは正反対に、抵抗できない少女の下半身に食らいつき、セックスでない別の行為によりデリケートな部分をずたずたに引き裂く──つまり、残虐なフィストファックに及ぼうとする2匹のケダモノの姿は、いま想像しても凄いものがあります」 |