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 20数年前、軍事政権下にある南米の某国で、日本から医療ボランティアとして派遣されていた斎藤美香(仮名)という女性が、秘密警察に拉致され、5日間にわたって監禁される事件が起きた。
 拉致された1日目は、地下の倉庫のような部屋に連れ込まれ、何人もの男にレイプされたあげく、電気拷問を受けた。労務者風の現地人を指揮していたのは、アメリカからきた軍事顧問だった。
 2日目は首都の秘密警察情報部に移された。そこは別名“地獄の館”と呼ばれる拷問センターにもなっており、ここでは好色で残忍な女性主任によって執拗な凌辱を受け、前日にも増す激しい電気拷問を受けた。
 この女性主任は、日本人である若い同性者に対して異常な執着をもち、3日目はさらにしつようで、陰湿な凌辱の数々が、耐えがたい恥辱をともなって拷問以上に美香を苦しめることになった。
 4日目――。思いがけず、拷問センターは政府職員の抜き打ち査察を受けた。しかし査察は名目、めぼしい囚人を生け贄にしての“性的慰安”で、美香はマリアにとってかっこうの餌になった。査察メンバーのなかに、かねて栄転を懇請している陸軍大臣つき武官がいたからである。またこの男は、残忍・淫蕩な夫人を連れており、美香はあらたなピンチに立たされた。
 そして4日目のさらなる“地獄”とは――。




拷問4日目−その3
最期の時迫る!


 拷問4日目の第2章は、マリアの忠実なしもべでもあるイザベラ・ムニョスの視点に立ってみてみよう。その日の美香の地獄は、まだ終わってはいなかった。

 午後8時。食事に行っていた“客”たちがもどってきた。この場合の「食事」は、口に運ぶ通常の意味の食事だが、生け贄を意味する「食餌=しょくじ」もある。
 もどった人数は半分の4人に減っていた。あとの4人は「食餌」目的もあったことになる。陸軍武官夫人、グロリア・ロドリゲスもそっちにいて、もどらない1人だった。
「奥様は?」
「満足してるよ」
「では、栄転の件を是非よろしくに……」
 他の客をさしおき、拷問室の隅でマリアは、ロドリゲス相手に自分の売り込みに余念がなかった。
「どこが希望かな」
「大統領府近くの、情報局あたりに……」
 その間、自殺防止のギャグを噛まされた美香は、白いシーツを敷いたベッドに、あおむけに寝かされていた。もちろん全裸で、ベルトで手足と腹を拘束された状態だ。
「それにしても、いい身体をしておる」
「もう一発やりたいものだが……」
「だめですよ。ここからはセックス抜きということですから」
 セックス抜きの趣向のひとつは、すでに準備ずみだった。下半身にはところどころテープで電線が貼られ、傍らには別の電線から枝分かれさせた10本のコードと、それぞれの先端に結ばれた虫ピンである。
「さて、あれをどこに刺すか」
「ラビアなんかでは手ぬるい」
「やはりクリトリスですかな」
「1本はケツの穴に刺したい」
 下卑た口調でさまざま憶測や思案をめぐらせている客たちの前に、マリアがもどってきた。
「なかなかに、しぶとい娘ですよ。この娘をオモチャに、みなさんには、これからとっておきのショーを愉しんでいただきます」
 そう言って電線を結んだ虫ピンの1つをつまんだが、あわてたイザベラが耳打ちする。
 ロドリゲスの顔を見るマリア。と、ロドリゲスは「すまん」というように軽く会釈する。この場にいない夫人を気づかっての相談だ。
「ですが、とっておきのショーの前に……」
 マリアが苦しい前置きをし、虫ピンとはまったく太さも長さもちがう金属棒を手に取った。ここからのコードは1本に伸びている。
「この娘の強情さを証明してみせます」
 拷問の再現だった。
 電圧が、ほぼ目一杯強くされた。そうしておいてマリアは、頭の上で結ばれた美香の手を取った。
「さあ、しっかりと握って、また強情を決めこむのね。ふんっ、もう慣れっこのことだろうけど、今夜はすこしいつもよりは強烈だわよ」
 そう言って金属棒のすべてを膣に挿入した。あとはコードが出て変圧器に通じている。
 スイッチが入れられた。と、美香の顔がいっぱいにひきつり、コードを這わされた下半身が激しいけいれんを繰り返した。
「ぎぃっ、ひえーっ」
 絶叫、そして美香の全身がおおきくのけぞった。
「くう、うげぇーっ!」
 苦痛のあまり、顔をいっぱいにゆがめた美香の地獄を、男たちは固唾を呑んで見守った。どれも、口元に残忍な笑みすら浮かべている。
「うぎゃあああーっ!」
 けだものじみた悲鳴を発し、のたうちまわる美香の苦しみようを愉しみながら、マリアの手が変圧器のダイヤルをなおもゆっくりと回していく。
「ぎゃああーっ!」
 汗で光る上半身が右に左にのたうちまわる。
「さあ、なにかしゃべる気になったら、握っている手をはっきりと開くのよ」
 すざまじい絶叫を縫って、マリアが尋問する。もちろん、尋問が目的でないのはわかってる。あくまでも客たちに見せるための“拷問ショー”の一環なのだ。その気まぐれな娯楽のために、美香は下半身に強烈な電流を流され、悶え狂わされているのである。
「ぐええーっ!」
 ごくっ、ごくっ……
 激しい断末魔のなかに男たちの生唾を呑む音までがまじっているのを、こういう場には慣れているイザベラの耳にははっきりわかった。
 スイッチが切られた。
 絶叫が止み、美香の全身ががっくりと力を落とした。ただ、シーツに沈んだあとでも、ふくらはぎや太腿の筋は、まだぴくぴくと小刻みなけいれんを繰り返している。
 ふーっ、というため息。そしてまた、ごくり、という生唾を呑む音。興奮のあまりズボンの股間を膨らませている者、脂汗で額をてからせている御仁もいる。
「もう一度やりますが、こんどはどなたか……」と、マリアが通電スイッチを押す志願者をつのっているとき、拷問室の扉が開いてルイーザという若い黒人看守が入ってきて、イザベラに耳打ちした。
「ロドリゲス夫人が手伝いを頼んでるわ」
「え?」
 イザベラは期待に頬を染め、ルイーザのあとについて拷問室を出たが、出るとき、ひときわ大きな美香の絶叫が背後から響いた。



拷問4日目−その4
少女哀憐


 慰安室では、2カ月前までホームレスの身だった12歳のティナという少女が、グロリア・ロドリゲスのしつような毒牙にかかっていた。ベッドに押し倒し、観音開きした少女の中心を、指や器具でなぶっているのだ。
「くっくくく……いい色だよ」
 むき玉子のような秘丘の中心の割れ目を押しひろげ、じくじくと愛液を沸き出させている蜜壺に指を入れてかき回す。そのたびに、ぴちゃぴちゃ、ぬちゃぬちゃといやらしい音が繰り返される。
「う、うう……おねがい、やめてぇ」
 涙を散らしながら許しを乞う少女に、ロドリゲス夫人はなんの同情も感じていなかった。それどころか、ティナがもがけばもがくほど興奮して、秘所をほじくる指の動きをますます荒々しくしている。
「いやっ、痛い……痛い痛い痛いーっ」
「イザベラ、来たのなら手伝いなさい」
 背後に気配を察した夫人が、先から古い部下のように命令した。
「ほら、手袋をつけて」
 手術用の革手袋をほうって、自分はあらたな責め道具を求めていったんその場を離れる。
 内視鏡を2つ持ってきた。
「さあ、手をうしろに回して」
 乱暴に言い放ち、たちまちティナに後ろ手錠をかけた。
 そのあと、イザベラがティナの脚を取ってオムツ替えポーズを取らせる。
 目と鼻の先に少女の性器を見ながら、イザベラは不思議な気がした。12歳といえば、小便臭い年ごろだ。それなのに、ティナはふつうの12歳とはちがう。もう何人もの男たちに犯され、女たちにも器具や指でレイプされつくした。12歳といいながら、大人以上の地獄を経験しているのである。
「きゃあああーっ!」
 観音開きにされた足先をぶるぶる震わせて叫んだ。夫人が、少女の割れ目を押し割って、内視鏡の挿入に及んでいるのである。すこし手こずったものの、なぶりになぶられ無理に溢れさせられた少女の愛液に助けられ、大人にさえ痛々しい医具はすこしずつピンクの秘壺に没した。
 くわぁーっと、医具が開かれ、「いた、痛いーっ」とティナが叫んだ。
 懐中電灯の明かりが医具で開かれたなかに当てられた。ぬめぬめと愛液に光る少女のボトム。複雑な皺をきざむ粘膜質の天井にあたる秘道が、苦痛をうったえるたびにひくっ、ひくっと、別の生き物のような動きを見せている。
「子どもとは思えない反応ぶりだわね」
「くぅあーっ、あ、ああっ……」
 また、激しく身をそらした。見ると医具を差し込んだまま、それから放した夫人の手が、ティナのアヌスを探っている。そしてはやくも指が挿入されて、ぐりぐりとかき回している。
 と、医具で開かれた粘膜質の天井のひくつきが、ひときわ目立つ反応を示した。そして、あらたな愛液がじんわりとにじみ出している。どちらかといえば熱烈な少女志向でなかったイザベラも、このときばかりは生唾を呑んだ。
「うう……いやぁっ……」
「だいじょうぶよ、怖がらなくても……さ、もっと脚をあげて。こんどはうしろも見たいから」
「いやいや、いやあーっ」
 夫人の手が、もうひとつの内視鏡をアヌスに押し込むところだった。だが、これはなかなか入らない。入らないどころか、「やめてっ、やめてえーっ」と少女があらがうたび、すごい勢いで押し返してくる。
「こいつぅ」
 嗜虐心に取り憑かれた夫人の手は、かえって強く突き入れようとする。
「ぎゃあっ」
 悲鳴とともに、アヌスが切れた。シーツが血に染まった。すると夫人は、ますます興奮の度を高めた。なおも内視鏡を押し進めようとしたとき、
「助けてっ、姉さん、助けてっ」
 思わず叫んだことばを夫人が気に留めた。
「姉さん? この子に姉がいるの?」
 ティナにはレティシアという2つ年上の姉がいた。両親は反体制派の活動家で、最近グループ内でも行方がわからなくなり、生死が不明となった。政府はティナの家を証拠保存と称して没収。そのため住む場をなくした姉妹はホームレスとなった。姉妹は物乞いしたりして命をつなぎ、ときには姉が身を売って金を稼ぐこともあった。
 だが、2カ月、警察の浮浪者狩りに遭って姉妹は逮捕、マリアの目に止まってこの拷問センターに連れてこられた。
「姉妹ドンブリでいいようにいたぶられたのね。で、姉はいまどこにいるの?」
「それが……」
 マリアの残虐志向は、姉妹に塗炭の地獄を味わわせた。姉妹思いの真情を利用して、とんでもないゲームを思いついたのだ。
 2人を裸にして、それぞれ電気椅子に縛りつける。そして、たがいの椅子に一定の強さの電気が流れるスイッチを用意し、姉は妹に、妹は姉に電気を流すよう命令する。そむけばもっと強い電気を自分の身体に流される。
 この残酷なゲームで、姉は一度もスイッチを押さなかった。だが、そのことで、妹ははげしく自分を責める。マリアはそれをおもしろがり、何度でもこのゲームを繰り返した。それによって妹の精神状態がおかしくなり、姉は妹をすこしでも楽にしようと思い……。
 夫人が手を打った。
「よし、レティシアとやらを連れてきて」
「しかし、それではまた……」
「妹は姉と引き離せばいいわ」
 おそろしい女だと思った。イザベラにそう思わせるくらいだから、グロリア・ロドリゲスは確かに恐るべき女だった。



拷問4日目−その5
姉妹地獄


 粗末な囚人服を着たきりのティナの姉が連れてこられた。14歳の割に大人っぽく見えるのは、年の割に上背があるせいか、悲惨な体験が大人の顔を強くしたのか。
 夫人は無造作に囚人服をはぎ取った。下はなにもつけてないので、ぴちぴちとした素肌の全身に淫蕩な夫人の目が吸い寄せられた。
「ベッドに横になりなさい」
 言われるまま、レティシアは白いシーツの上に横たわった。ぴったりと足を閉じ、両手が本能的に下と胸を隠すが、夫人はすかさず少女の脚を広げさせ、性的な部分を隠している手もどけさせる。
 乳房は12歳の妹のほうが豊かに発育している。姉の胸は平板で、性器が見えなければ美少女顔をした少年のようだ。だがむしろ、その中性的な魅力が夫人の嗜虐心にさらなる火をつけたようだ。
「お気に召しましたか?」
「朝まで愉しみたいわ。だから、くれぐれもあっちのお楽しみはあとに取っておくように言っといてね」
(わがまま女め)と、イザベラは心の内で舌打ちし、ののしった。
 少女の茂みを通って、夫人の2本の指はレティシアの割れ目をまさぐり、敏感な核を刺激しながら蜜壺を責め立てる。
「うっ、くっ……」
 腰の横に置かされたレティシアの手がぶるぶると震えながら、シーツを握りしめる。
 5分ほどしつようになぶり、抜き出された夫人の2本の指はぐっしょりと濡れていた。その指の先をシーツでしっかりとぬぐう。
「それじゃ、あっちをよろしく」
 グロリア夫人の意に、めずらしくイザベラが不満顔をした。
「わたしも立ち会ってはダメですか?」
「じゃあティナはどうするの?」
「それならちゃんと……」
 そう言って廊下に出て、ルイーザをともなった。イザベラよりは数段まともなこの黒人の看守は、あきらかにこんどの役目をいやがっている風に見えた。だが、
「ちゃんとやるのよ。いいわね」
 きつく念を押して、廊下へ押しやる。
 イザベラときたら、これで、愉しみに加われるとわくわくした。
 夫人はレティシアを、これ以上ないくらい恥ずかしいかっこうにさらした。全裸の身体はあおむけのまま、両足を肩の上でバンザイさせて、性器も肛門も丸見えの姿勢でベッドに縛りつけたのである。
 テレビのスイッチをひねった。全裸で肘掛け椅子に拘束されたティナの姿が映った。
「姉さん……姉さん……」
 12歳にしては発達した乳房に電極をいくつもテープで貼りつけられ、泣きじゃくりながら懸命に助けを求めている。
 レティシアの顔が驚愕する。
「なにをするのっ! 約束がちがうじゃないっ」
「うるさいっ、お黙んなさい」
と、こちらでは一時レティシアとロドリゲス夫人との言い争いが起きた。
「いいかい。お前がすこしでも悲鳴じみた声をあげたら、向こうの部屋のあの子の身体にかなりな電流が流れることになるんだからね」
 レティシアの顔がこわばる。そしてそれがさらにこわばり、覚悟の形相になったのを見さだめて夫人は釘を差した。
「お前の魂胆はわかっているよ。前にもそうして自分で自分の命を絶とうとしたそうね。だったら、この場でも舌を噛み切っていいのよ。
 でも、わたしがそのタイミングを見逃すと思う? お前の自殺を食い止めたうえで、わたしが合図する。するとあの黒人女がカミソリを使って妹の身体をずたずたに引き裂く手はずになっているのよ」
 それこそおもしろい趣向だとばかり、にたにた笑いになってモニターに向かったとき、緊張した顔のルイーザが、ティナの乳房にカミソリを当てた。
 レティシアが思わず「やめてっ」と叫ぶ。
 夫人はなお、ことばをつづける。
「うっかり自殺を留めそこねたとしよう。でも、すぐには死ねないわね。1分? 2分? 意識のあるあいだ、おまえはやはり妹がずたずたにされ、苦しみ悶えるのを見ながら死ぬことになるのよ。どうする?」
 レティシアががっくりと首を落とした。
「そういう運命なのよ、お前たちは」
 両脚をバンザイさせられた腰の横に座り、左手が片方のラビアをつまみあげた。右手にはかなり大きめの安全ピンがつかまれている。
「少し痛いわよ」
 なんと、無造作にラビアに針の先を貫通させ、貫いたあとはむこうからこっちに刺し返し、大陰唇と小陰唇を縫い合わせてしまった。
「うううーっ!」
 必死に声を殺して上半身をくなくなさせるレティシア。刺された箇所から、じわーっと血がにじみ出てくる。
「いいわよ、いまのところは悲鳴をあげても」
「ああーっ!」
 さらには別のラビアにも安全ピンを貫通させ、それぞれのラビアからにじみ出た血が、筋となってシーツに流れ落ちた。
 肉を縫いつけたピンを持って、「開くわよ」「閉じるわよ」と言ってぱくぱくさせ、膣孔やクリトリスや尿道孔をのぞかせて遊んだりもした。そのたびに、
「痛いっ、痛いーっ!」
 レティシアは上半身をくねらせ、身悶える。シーツに広がる血の染みが、ゆっくりと大きくなっていく。
「メイドを拷問するとき釣り針を使ったのよ。刺した針をあっちこっちへひねり回すたび、血を流すプッシーがさまざまに形を変えておもしろかったけど、こんな方法もあったのよね」
 いよいよとっておきの趣向となる。
「この子の腰をしっかり押さえつけて」
 言われた通り全体重をかけて押さえつけると、夫人は長く伸ばした釣り糸の先の、それぞれ1本はバンザイさせた足の上を通らせ、あと1本はシーツの上を通して、ベッドの下に向けて力いっぱい引っぱった。
「ぎゃあああっ!」
 レティシアの口から激痛の絶叫が発せられ、安全ピンを刺したラビアがぐわっとめくれた。
 2本の釣り糸が別方向に引っ張られているから、安全ピンが一方に片寄ることなく、ラビアを伸ばした形で剥きあげる。これ以上効果的な引っ張り方はないだろう。
 それを確かめ、釣り糸の先をマットの下に当たるベッドの鉄枠部分に縛りつけた。
「ぎゃあっ!」。
 少女の苦悶を愉しみ、もう一方は反対側のベッドの鉄枠に。
 敏感な部分を太い針で縫われ、それをちぎれる寸前まで全開させられているのだ。苦痛に身悶えるレティシアの額に、たちまち脂汗が光りだした
「ぎゃっ、ぎゃああっ!」
 串刺しされて引き伸ばされる。生まれて初めて恥ずかしい部分に加えられる激痛に、レティシアは声を限りに叫びまくった。そこへ、いよいよ冷酷な制約がかけられる。
「さあ、悲鳴はそこまで。これからはうめき声以外の大きな声は禁止よ。もしすこしでも悲鳴を発したら――」
 テレビ画面に目を向けると、ルイーザが変圧器に手をかけているところだった。
 レティシアの肛門に、裸に剥かれた電線が挿入された。そして、つぎにロドリゲス夫人の手には、電線のつながった鉄の重りが紐でぶらさげられていた。
 それぞれのコードが結ばれた変圧器をベッドに上げて、そのベッドに夫人は靴を脱いで上がった。そして、無惨にさらされた股間の前に立って、下をのぞき込んだ。
「何ボルトからいこうかな」
 そう言って、重りをぶらんぶらんさせながら、安全ピンで割り開かれた性器に近づける。
「ひ……ひぃ……」
 レティシアがのど笛を鳴らすようなちいさな声をあげて、目を見開く。しっかりと噛み合わせる歯ががちがち音を立てた。
 夫人の足が、電圧計のダイヤルをいじる。
 そして、重りがゆっくりと揺れてレティシアの割れ目に触れた。
「ぎゃっ……うーっ!」
 レティシアの上体が雷に打たれたようにびくつき、一瞬悲鳴を発したが、すぐまたこらえて呻きに変えた。だが、夫人の手はテレビ画面に向けて大きく手を上げた。
「ぎゃああああっ!!」
 モニター画面のなかのティナが耳をつんざく悲鳴をあげて、椅子ごと跳ね上がるようにはげしく反応した。「ぎゃああーっ」という悲鳴は止まらない。
 上がったままの夫人の手を見ながら、「やめて、やめてちょうだい……」、レティシアが泣きながら許し乞いを繰り返す。
 夫人の手が下りた。ティナの悲鳴も止んだ
 イザベラは怖いくらいドキドキする思いでじっと見とれていた。
 夫人が、スーツのポケットからハンケチを取り出し、それを幾重にも固く折り畳むと、その固まりをレティシアの口に噛ませた。
「自殺防止というより、まちがって舌を噛みかねないくらいキツイものだから……」
「う、ふぐうっ……」
 また、重りが性器に触れられた。
「ううっ、うううーっ!!」
 レティシアは、こんどはしっかりと悲鳴をこらえた。しかし、耐え抜いた顔はすごい形相だった。張り付いたようになった全身を小刻みにふるわせ、顔を真っ赤にさせ、目は飛び出すくらい大きく見開かれていたからだ。
 夫人の揺する重りが、ゆっくりとまた性器に触れようとしていた。



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─美香・とびら─