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3話







 旧式のエアコンの温風を吹き出す音がうるさい。
 深夜――
 静香は一糸まとわぬ姿で、バスタオルの敷かれたテーブルの上に仰向けにされていた。
 大の字に開かれた手足。無毛の脇も股間も余すところなく晒していた。
 その寝顔はどこまでも穏やか。まるで微笑みを浮かべているようだ。
 洋次はがしゃがしゃと袋を鳴らしながら居間に戻った。
 静香の息遣いを確かめ、目蓋を開く。
 だが静香の寝息は変わらない。
 よく効いている。寝しなにこっそりと飲ませた睡眠薬。
 洋次は静香の乳首を捻り潰しながら引っ張る。それでも静香は目を覚まさない。
「姉さん……」
 洋次はもう片方の乳首に唇をよせ、歯をたてる。前歯で姉の乳首を強く噛む。
「ううーん」
 静香の眉が寄り、かすかにうめく。
 口を離すと無残に乳首がひしゃげていた。内出血ぎりぎりで静香の乳首を、痩せた乳房を甘噛みしていたぶる。
 洋次は姉の無毛の股間に指を滑り込ませた。
 陰核を爪の先で「こりっ」とつねる。
「う……」
 再び静香はうめく。
 くつろげた陰唇は、しっとり濡れはじめていた。
 乳首と同じ様に洋次は静香の陰核に歯をたてる。
 ゆっくりと力を入れ、引き千切るように顔をそらし、姉の陰核を引き出す。
 膣口からは、トロトロと液が溢れる。
 洋次は二本の指を姉の膣に深くさしいれ、たっぷりとかき回す。膣口の入り口上のざらざらした部分をこすると「びくん」と全身が動いた。
 引き出した指の色を匂いを確かめ、口に含んで味わう。
(やはり生理間近だ)
 今夜……
 今夜、俺は姉さんを凌辱する!
 洋次は決心していた。
(でないと、俺は姉さんを犯してしまうから)
 矛盾した理屈。だが、洋次なりに考え抜いた哀しい妥協。
 洋次は袋から二対の太い棒状のものを取り出す。
 男根を型どった、まがまがしいもの。
 すやすやと眠る静香の頬をなでながら、洋次は姉の陰裂を指で解きほぐす。
 ぴちゃぴちゃと、卑猥な音がたち始める。
「あぁ」
 唇から甘い呻きを漏らし、静香は身をくねらす。
 抜いた指が銀の糸を引く。
 洋次はほぐした姉の秘所にゆっくりとバイブを埋めていく。
 円を描く様に出し入れしながら奥を突き、スイッチをいれる。
 静香の中で「ウィーン」と唸る音に水の音が混じり始める。
「あぁ、あぅ……」
 器具に犯されながら静香は高まっていく。
 青白い肌に朱がさす。
 片手でバイブを出し入れしながら、もう一本を静香の口にねじ込む。
 無意識に口をすぼめ、舌を使う静香。
 頃合いを見計らって抜き、たっぷりと唾液がまつわりついたバイブを静香の肛門にあてがい、ゆっくりと押し込む。
 毎日ストッパーを入れているため、するりと抵抗なく根元まで入る。
 洋次は片手で二本のバイブを操り、静香の股間をえぐり続ける。
 静香の息が荒くなっていく。
 ロールさせながらの出し入れに静香の二穴は歪む。こぼれる淫水と腸液で静香の股間がぬめっていく。
 性臭と微かな便の匂い。
 空いている片手で膨らんだ陰核をつまみ捻りながら引き出す。
「あぁあぁあぁ」
 静香は眠りながら身も世もない声をたて続け、抜き差しを逃さず楽しむかのようにリズミカルに腰を使う。
 顎をのけぞらせながら「イヤイヤ」と小さく首を振り、握られた手に力が入る。内側に丸まる足の裏が丸みを増す。
“絶頂間近”のサイン。
「あぁいっ……」
 静香の口がそう動いた瞬間、洋次は放り捨てるように責めるのをやめた。
「姉さん、まだいかせないよ」
 洋次は無慈悲に言うと、肛門のバイブをガムテープで抜け落ちないように止める。
 膣からバイブを抜き去り、孔の開き具合、緩み具合を確かめる。
 再び袋を引き寄せ、金属の器具を取り出す。
 産婦人科の内診に用いるアヒルの觜状のクスコ。
「姉さんのオマンコの中を見せてもらうよ」
 割れ目に沿うように縦に差し込み、根元まで入れると90度ひねりネジを回す。
 觜が上下に開くにつれて膣がこじあけられていく。
 肉色の襞が輪のように走る膣壁が、薄桃の白濁の糸を引きながら露わになっていく。生理前の干物の魚のようなきつい匂いが鼻をつく。
 ネジをいっぱいにまわすと、開き切った奥にぽっこり丸く膨らんだ肉の固まりが見えた。
「これが姉さんのおまんこの中、これが姉さんの子宮……」
 懐中電灯で静香の最奥を照らし、洋次は生唾を飲む。
 姉への欲情――
 静香を責めたいとの暗い情念は遂に洋次の自制を振り切った。だが、それは静香が最も望む事。
 求めればかえって嬉々として静香は身体を開くだろう。だが、その先にあるのは近親相姦の無間地獄。
(地獄に堕ちるのは俺だけでいい。姉さんは何も知らないでいいんだ。これは俺一人の歪んだ欲望を成就するだけなのだ……)
 病の姉を介護するフリをしながら最低の行為をする自分。
 洋次はぞくぞくする興奮のままに、姉の女の心臓を覗きみる。
 バイブで突きまくられ、充血した肉の膨らみの中央に開いた小さな孔から血がにじんでいる。
 洋次は細長い器具の先に消毒した脱脂綿を巻き、その孔に差し入れた。力を込めて奥まで突き、子宮がひしゃげるくらいかき回す。
(俺は姉さんの子宮をオモチャにしてるんだ……)
 孔から暗褐色のどろりとした汚血が流れだす。
「痛い……」
 眠りながら漏れる静香の悲鳴にも容赦しない。小さなハサミで子宮をつかみ、捻りながら引っ張る。
(姉さんの子宮をいじめてやる)
 極細の針で子宮の肉球や膣壁のあちこちを突き刺す。
 だが、眠りながら拷問されつづける静香の性器は、責める程に愛液を溢れさせる。
 性器をこじ開けたまま、洋次は膨らみきった静香の陰核を指でこする。
「あぁ」
 静香が悩ましげな声をあげるたびに、開かれた膣の中、血まみれの淫肉が妖しく蠢く。
 洋次はクスコを開いたまま、ねじる。
 重い抵抗感とともに静香の膣がひしゃげ、中の肉が蹂躙される様が生々しく、エロティックだ。
 子宮孔から汚血が流れ出して静香の内腿を伝う。
 膣が左右に裂けていく。
 延び切った粘膜は、今にも「ぷつん」と切れそうだ。
 洋次はさらに器具全体を何度も回転させる。
 静香の膣壁のどこかが裂けたのか鮮血が流れだす。
 洋次は頃合いを見計らい、開いたままの器具を引き抜き始めた。
 さらに激しい抵抗感を気にせず、力任せに抜いていくと、静香の膣の展開が更に拡がっていく。
 回転により、まんべんなく拡げられた壁の皺が伸び切る。
 直径7センチ程に開かれたままの器具をズルリと抜き出す。
 静香の血まみれの性器。
 眠る静香の息遣いは荒く、胸が激しく上下する。
 洋次はオイルを左手に塗り、さらに口を開いた膣に溢れ出るまで注ぎ込む。左手五本の指を觜の形にすると、ゆっくりと姉の膣に沈める。
「きついな」
 回転させながら体重をかけ、ねじ込む。
 第一関節、第二関節……ナックルは上下左右に揺すりながら、括約筋の抵抗をかいくぐり、「ずぶり」と手首までねじ込む。
 まるで性器から腕が生えているように、まるで性器に飲み込まれたように。
 洋次は埋没した指を静香の子宮に這わせる。
(姉さんの女の心臓が俺の手の中にある……姉さんの女そのものに俺は触れている)
 少しだけ力を入れ、子宮を弛ませる指を固く拳固の形にし、ゆっくりと回す。拳の甲で静香の膣や子宮を万遍無くこそぐように。
 静香の下腹部がポコンと出っ張り、膨らみが動く。
 洋次は静香の子宮を押し潰すように拳の抜き差し始めた。次第に激しく、ついには子宮を殴っていた。
 抜くたびにドロリと腐ったような血が手首との隙間から流れ出る。
 静香は苦痛に眉をしかめる。だが、陰核ははち切れんばかりに肥大し、淫水が溢れ出ていた。
 洋次は抜き差しを止め、静香の膣の中で拳を広げて指で子宮を挾んだ。力を込めて子宮を潰すイメージでひねりながら絞る。
 汚血が「ドビュッ」と吹き出す。
 実の姉の性器を、子宮を壊していく異常興奮。洋次は静香の子宮をひっぱりだす妄想に夢中だった。
「洋ちゃん、痛いよ」
 姉の声に、我にかえる。朦朧とした眼差しで静香が見つめていた。
「姉さん?」
 だが、すぐに目を閉じ眠りに落ちる。
 洋次は指を開いたまま、静香から手を抜く。性器も手も血まみれだった。
(オマンコは、今日はこのくらいにしておいてやろう)
 洋次はガムテープを剥がし、静香の肛門からバイブを抜く。
 ぽっかりとだらしなく緩み開いた静香の肛門。洋次は膣から引き抜いた、血と淫水がべったりと付いたクスコをそのまま根元まで差し込み、乱暴にネジをまわす。
 アナル用ではない膣用のクスコで静香の肛門は開き切る。
 明かりを近付け、肛門の奥を覗き込む。
 血管が走るピンクの粘膜には、一欠片の汚れもない。
 膣と同じようにクスコを開いたまま回転させながら抜き出し、静香の肛門をさらに拡げる。
 洋次は仰向けのままの静香の腰を抱え揚げると、ズボンを下ろし、先走りで「ぐちゃぐちゃ」の自分の陰茎をしごく。
 猛り立つそれを更に固く太く猛らせ、中まで見せる静香の肛門にゆっくり埋めていく。
(姉の尻を犯す! 肛門ごしに膣を、子宮を犯す!)
 洋次が出した答だった
 腰を打ちつけ肛門の中から性器を責める度に、静香は呻き、やがて息が荒くなっていく。
(俺は今、姉さんの肛門を犯している。姉さんは肛門で感じている)
 薬で眠らせた姉の性器に凌辱の限りを尽くし、肛門を犯す。
 血まみれの性器は肛門を突く度に、ひしゃげて汚血と淫水を吹き出す。
 眠る静香は唇をなめ、身悶えし、乳首も陰核も膨らみきって……
「はぁはぁ……姉さん、愛しているよ。好きだよ、姉さん。いくよ。いくよ。いくよ……」
 呼び掛けに呼応するように、静香が洋次の名を呼ぶ。
「洋ちゃん、気持ちいい。もっともっともっと……洋ちゃん、好きよ。好きよ。あぁ大好き! あぁいってもいい? ねぇ、いってもいい? もういってもいい?」
 それは寝言ではあったが、静香の本心の叫び声。
 洋次は腰を激しく撃ちつけ、
「いいよ。いいよ。一緒にいくよ。一緒にいこう。一緒に……はっはっはっ! あー!」
 姉の尻の中に欲望の白汁を解き放つ。
 尻の中で脈打つものに呼応し、静香は眠りながら絶頂を迎えた。
 両腕が洋次を掻き抱くように宙を舞い、両足が洋次の腰を挾む。
 洋次はそのまま姉の中に放尿した。
「お尻の中、暖かい……」
 静香の寝言は満ち足りたように安らかだった。

 翌朝――
 静香はあちこちの痛みやだるさと不思議な充実感に包まれて目覚めた。
 頭も「ぼーっ」とすっきりしないのだが、嫌な感じではない。性器の痛みは生理のせいだと思うのだが、それにしてはいつものひどい生理痛はない。「じーん」と痛いのだが、それでいて充実した感覚。
「洋ちゃん? 寝不足? 疲れ残ってるの?」
 珍しく「ぼーっ」としている洋次を気遣う。
「んー? ああ、少しね」
 大きな欠伸をしながら答える。
「姉さんは、ご機嫌だね」
「うん、よく覚えてないんだけれど、何かいい夢を見たみたい」
「そりゃよかったね」
「うん、これも洋ちゃんが面倒を見てくれるお陰ね」
「よせやい」
「ううん、本当にいつも感謝してる。洋ちゃん、ありがとう」
 静香の無邪気な笑顔に、洋次は困ったような苦笑いを返す。
「さて、ご飯終わったら支度しようか」
「うん!」
 静香はいつもの朝の儀式に胸躍らせ、元気よく答えた。

―姉弟〈4〉につづく―





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