MINHA INCLINACOES MUSICAIS

 

No.1 ナナ・カイミの魅力

最近、ななちゃんに夢中なのです。と言ってもいい年したオバサンなのですが。そう、巨匠ドリバル・カイミの長女であるナナ・カイミの事です。ドリとダニーロの弟達はそれぞれ各方面で活動してるようですが、そんな二人と比べてみてもナナは日本では人気無いみたいであまり活動の情報が伝わってこないのが残念ですね。

という筆者もつい最近までピンとこなかったのです。それがなんとなく、あまり聴き込んでなかったナナのアルバムを棚から引っ張り出してターンテーブルに載せると、なんと!こんなに良かったとは!なんで今まで気付かなかったんだろう?ナナの作品のクオリティにやっと耳が追いついてきたのかな?という訳で最近はもっぱらナナ・カイミばかり聴いている日が続いています。今回はそんなナナ・カイミの素晴らしき作品の数々から幾つかピック・アップして御紹介します。

 

V.A./CAYMMI VISITA TOM/ELENCO ME-17/1963

このエレンコの名盤が、ナナ・カイミの実質的デビューです。3曲歌ってます。さすがに声が若い。この「ジョビンがバイーアのカイミ一家を訪ねる」という名企画はアロイジオ・ヂ・オリベイラの発案だそう。一家に1枚。

 

NANA CAYMMI/NANA CAYMMI/CID 8007/1975

最高の曲に最高のアーティスト、そして最高の歌と演奏。何故この作品の日本盤が出ないのか?作曲者ミルトン・ナシメント本人をゲストに「砂の岬」でアルバムの幕が開き、トニーニョ・オルタの「BEIJO PARTIDO」、御大トム・ジョビンも自作曲「CANCAO EM MODO MENOR」で参加、偉大なる父、ドリヴァル・カイミの「SAUDADE」で締めるという選曲の妙。伴奏はイヴァン・リンス(ピアノで参加!)や、ネルソン・アンジェロ、ノヴェリ、ロベルチーニョとこれまた最強のリズム・セクションが務めるという、もはやこれ以上は望めない最高の作品。名著「ブラジリアン・ミュージック」にも「ESPECIAL」(このアルバムとアルゼンチンのTROVAレーベルから発売された「ARTAS DA PORTA」からのセレクション作)がオススメに載ってました。是非聴いてみて下さい。

 

NANA CAYMMI/NANA/RCA 103.0224/1977

筆者がハマるきっかけとなったアルバム。父ドリヴァルとのデュエット「MIRAGLE」で感涙。他も名曲揃い。はじめて聴くならこの作品を強く推薦します。このエレピ気持ちいいな〜って思ってたらジョアン・ドナートでした。トニーニョ・オルタも参加。

 

NANA CAYMMI E CESAR CAMARGO MARIANO/VOZ E SUOR/EMI-ODEON 31C 064 422 932/1983

これは珍しい組み合わせ。妻エリスを失ったセザル・カマルゴ・マリアーノはその悲しみを忘れ去るかのようにガル・コスタ、そしてナナ・カイミと続けざまにアルバムを共同制作しました。このナナの作品では歌とエレピのデュオというスタイルをとっており、2人の優しさに満ち溢れたエリスへのレクイエム作です。エリス・ファンを自認するアナタなら聴いておきたい作品。

 

FAMILIA CAYMMI/DORI,NANA,DANILO E DORIVAL CAYMMI/EMI-ODEON 064 74788 1/1987

SCALA2という会場で開催されたショーの実況録音盤。エレンコ盤の録音から既に四半世紀経っているのですが、家族愛は全く変わっていません。ちなみに1992年にも家族名義でモントルーライブに出演、ライブ作を発表してます。

 

NANA CAYMMI E WAGNER TISO/SO LOUCO/EMI-ODEON 364793403 2/1989

89年モントルー・ジャズ・フェスティバルの実況録音です。ワグネル・チソは好き嫌いが分かれるアーティストではありますが、ここではナナの魅力を十二分に引き出す事に成功しています。ライヴとあって収録曲のどれもがナナの愛唱曲ばかりです。

 

NANA CAYMMI/A NOITE DO MEU BEM/EMI-ODEON 064 830776 1/1994

そうそう、こういったのを聴きたかったんですよ。ちかごろ再評価の兆しが高い早世の作曲家&歌手のドロリス・ドゥラン。きっと誰もが彼女の作品をナナに歌って欲しいと思っていた事でしょう。ドロリスと深い交流があった御大トム・ジョビンも参加してます。(このテイク、ジョビン本から漏れてるようです。)

 

NANA CAYMMI/NO CORACAO DO RIO/EMI 362 821989 2/1997

1997年、”RIVAL”というレストラン・ホール(サバスみたいな所か?)でのライヴ作。ピアノとヴィオラォンだけのアコースチコな伴奏で、これまでのレパートリーとちょっと古めのサンバやショーロを歌ってます。ラストはチャップリンの「SMILE」。味わい深い大人のアルバム。このセット、サバスで観たいなあ。

 

NANA CAYMMI/RESPOSTA AO TEMPO/EMI 496462 2/1998

98年発売の目下最新作(かな?)。ゲストにエラズモ・カルロス、シコ・ブアルキ、エミリオ・サンチアゴと3人の伊達男を迎え、ストリングス入りのボレロや、都会的なサンバ、ノルデスチ風味のポップス、そのどれもがナナの色に染まります。円熟した歌声はまるで母のよう。そう、一瞬「メルセデス・ソーサ」を思い浮かべてしまいました。

 

 

 

No.00 MINHA INCLINACOESS MUSICAIS No.02

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