MINHA INCLINACOES MUSICAIS
No.10 ミーニャ・ヒストリア
「何でそんなにブラジル音楽にハマっちゃったの?」とよく友人から言われてしまうのですが、どうしてでしょうね?自分でも良く分かりません。筆者はどのようにしてブラジル音楽に巡り合い、そして目覚めたのか?記念すべき第10回は、恥ずかしながらも筆者自身の過去の音楽の嗜好の移り変わりを辿ってみます。
・O.S.T./PONKIKKI SAMBA/CANYON CX124/1980

まだ物心もつかない幼少の頃、こんな音楽で踊ってました(嘘)。ちなみにB面は御存知「カンフー・レディ」。この番組、「ひらけ!ポンキッキ」から「ポンキッキーズ」にタイトルは変わっても、いつの時代も心に残る佳曲を聴かせてくれますね。近年では鈴木蘭々の「君とボク」がブラジリアン・テイストでヒットかな。
・SUGAR/WEDDING BELL/FORLIFE 7K-41/1981

小学校の頃、久米宏と黒柳徹子の「ザ・ベスト・テン」毎週欠かさず見てました。この曲、理由は分からなかったんだけど何故か好きだったんですよ。今改めて思うとエレピで演ってるフェイク・ボサ・スタイルだったんですね。
・OBRAS PRIMAS DA MUSICA BRASILEIRA EXPORTADA/BRAZLIAN HITS/ODEON MOCB3.042/

小学5年生の時、県が主催する「少年の船」というイベントに参加したのです。出航の時にマーチング・バンドが演奏してて、恐らく陸上自衛隊か消防署の音楽隊だとは思うのですが、その時の記憶が妙に残っているのです。随分後に判明したのですが、この時の演奏曲こそ、ディズニー映画にも取り上げられたというアリ・バホーゾの名曲「ブラジルの水彩画」だったのでした。本当は岩井直博withニュー・サウンズ・イン・ブラスのヴァージョンで御紹介したかったのですが発見出来なかった為、こちらのジャケットを御鑑賞下さい。
・IRUKA/WAGA KOKORO NO TOMO E/CROWN/1980

このアルバムに収録の「夢見るパワー」という曲、NHK「みんなのうた」で使用されていたのですが、初めて聴いた直後から彼女のとりこになってしまいました。ハービー・マンを連想されるイントロのフルート、エレクトリック・ベースが刻むボサ・フィーリング溢れる緩やかでありかつグルーヴのあるビート、そのトラックの上をエコロジカルな歌詞と共に彼女のややクセのある声質で歌い上げます。そこにはノヴォス・バイアーノスのヒッピーの精神性や、トム・ジョビンが提唱していた環境問題が既に含まれているのです!この曲には筆者の現在に繋がる音楽のルーツ全てが凝縮されていたのです。イルカってブラジル音楽に興味あったのかな?フォークもニューミュージックもパンクもテクノもアイドルにさえハマらなかったのに、彼女の音楽にはすっかり夢中になってしまいました。今だから白状しますが、小学5年生にしてファン・クラブにも入ってました。もちろんアルバムはコンプリートしてました(代表曲といわれる「なごり雪」はあまり好きではない。)。でも、もう、おばあちゃんになっちゃったんですよねえ。嗚呼...。
・HARUMI KAMO/TOKIMEKI TONIGHT/VICTOR KV3027/1982

女の子向けのアニメを見るのは子供心にも抵抗があったのですが、この番組はテーマ・ソングの素晴らしさについつい見てしまいました。サンバとサルサをミックスしたような良曲です。今改めて聴いてみるとスルドの入れ方がちょっとずれているのが非常に惜しい。
・O.S.T./LUPIN THE 3rd/COLUMBIA CQ7040/1980

アニメものをもうひとつ。こちらは最近リバイバル・ヒットしてますね。伊集加代子やソニア・ローザの名前をこの番組で知った人も多いのでは?ここで御紹介するのはPART1のサントラ。山下毅雄ヴァージョンです。「アフロ・ルパン'68」、「ギャロップ・サンバ」、「サンバ・クレイジー」等、タイトルからしてヒップです。ちなみにPART2の第1話はリオデジャネイロが舞台です。
・SHAKATAK/NIGHT BIRDS/POLYDOR 28MM 0186/1982

中学校に入り吹奏楽部に入部、サックスを吹く事になった筆者は、徐々にジャズやフュージョンに夢中になっていきました。最初の頃はサックスがメロ取っているのが好きだったのですが(マルタとかザ・スクエア、渡辺貞夫とかね。)、そのうちグルーヴ感だとか、メロディの美しさに引かれるようになったのです。皆さんも大ヒットしたこのグループ、タイトル曲は御存知だと思うのですが、他の楽曲も比較的クオリティが高く、「リオ・ナイツ」なんて正当なブラジル音楽ファンにもお勧めできるサンバ・ファンクに仕上げてくれてます。そういえば、当時「美・G・M」などというコピーがついていましたね。シャカタクと聞いて田中康夫を思い浮かべたなら通の人。
・YUMI ARAI/THE 14th MOON/EXPRESS ETP72221/1976

ユーミンを初めて聴いたのは、名字が「松任谷」に変わって随分経ってからでした。時代を溯るように過去の作品を聴き漁ったのですが、筆者の当時の気分に一番フィットしたのがこのアルバム。「中央フリーウェイ」は誰もが認める歴史的名曲。そういえばユーミンって以前「月刊カドカワ」誌上でナラ・レオンのファンである事を告白してました。
・SERGIO MENDES/SERGIO MENDES/A&M SP4937/1983

吹奏楽部で演奏するのはクラッシックやマーチだけではありません。定期演奏会などでは歌謡曲や映画音楽等も演奏します。あまり楽譜が売って無くて苦労するのですが、そんな時にはお馴染み「岩井直博とニュー・サウンズ・イン・ブラス」のシリーズが重宝します。毎年10曲程、その年に話題になった楽曲の譜面とその模範演奏が収録されているCDがリリースされるのです(まだ続いているのでしょうか?)。そして必ずラテン〜ブラジル系の曲も含まれているのです。セレジオ・メンデスやガル・コスタの名演でも知られるモライス・モレイラのこの曲は、「恋のカーニバル」と題され80年代前半に出版されました。当時はどこの学校も一度は演奏したのではないでしょうか?エレキ・ベースのソロをチューバで代用してるのがお茶目。ディズニー・ランドでも流れていた記憶があります。
・SEGA S.S.T./OUT RUN/PONY CANYON PCCB00081/1992(re-issue)

実は中学〜高校生の頃、ファミコン・マニアでした。ずっとナムコ・ファンだったのですが、セガが「スペース・ハリアー」と、この「アウト・ラン」をリリースした時はその発想の凄さにぶっ飛びましたね。体感ゲームなんてそれまで無かったし。好きなBGMを選べるというのも画期的な事でした。「PASSING BREEZE」は軽快なサンバ・フュージョンです。
・NAOYA MATSUOKA&WESING/LIVE AT MONTREX FESTIVAL/WARNER M6001~2W/1980

筆者が今まで最低でも10回以上ライヴを観た日本人アーティストといえば、オルケスタ・デル・ソル、東京スカ・パラダイス・オーケストラ、そしてこの松岡直也。彼の作り出す楽曲がきっかけになりラテン〜ブラジル音楽に目覚めたといっても過言ではありません。このライブは凄い!気合と根性でメンバー皆吠えまくってます。スイス人もビックリしたでしょう。松岡さんの長い芸歴のなかでも個人的にはこの頃のl「ウィシング」時代の作品群が一番好きです。60過ぎた現在でもまだまだ現役で頑張っておられ、近作「エメラルド」はオールド・ラテン・ファンも気に入ってくれる素晴らしい内容でした。
・ANTONIO CALROS JOBIM/LIVE IN JAPAN/LOB LVD531/1986(LASER DISC ONLY)

そしてこのコーナーで最後に紹介するこのライブが、筆者とブラジル音楽との最初の出会いとなったのです。1986年の夏、NHKで一週間放映された確か「ジャズ・ナイト」と題された夏の特別番組だったと思うのですが、この番組でアントニオ・カルロス・ジョビンの来日コンサートの回があったのです!!それは言葉に出来ない程の衝撃でした。「世の中にこんなにも美しい音楽があったとは!」。このTV放送をカセット・テープに落として、繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、聴いていました。以後、筆者はマトモな人生から足を踏み外してしまう事になるのでした。尚、NHKで放映されたヴァージョンとこのLDでは1曲差し替えになってます。