MINHAS INCLINACOES MUSICAIS
No.24 合衆国もの
BBSでアメリカ合衆国産ブラジル音楽の90%以上が(個人的趣味の部分で)ダメと書いてしまったので、逆にこれは良い!と思う合衆国産の作品を紹介致します。(あくまでも個人的趣味なのであまりつっこまないでね。)大統領も代わった事だし、お祝いの意味も込めていってみましょう!
BOBBY HACKETT,BILLY BUTTERFIELD/BOBBY BILLY BRASIL/VERVE V6 8723/

ヴァーヴといえば、「ゲッツ&ジルベルト」を筆頭に合衆国内でブラジル音楽を大々的に紹介してくれた偉大なレーベル。この作品はその中でもあまり知られてない一枚。リードを取るのはコルネット&トランペット。ルイス・エンリケ(歌とヴィオラォン)とシヴーカ(サンフォーナで結構頑張ってる!)も参加。どの曲もイントロ部分にスキャットやってて渋い!バップ・ナンバー「チェロキー」も見事にボサ化!
PAUL DESMOND/FROM THE HOT AFTERNOON/CTI SP 3024/1969

A&Mの弟分、CTIにもブラジル色強いアルバムが多くあります。このポール・デスモンドの作品は、ミルトン・ナシメントとエドゥ・ロボのレパートリーを中心に演奏。エドゥ本人はもちろんワンダ・サーも参加、歌ってます。昨年クレモンティーヌが歌って話題になった「カタヴェント」も収録。
SERGIO MENDES/QUIET NIGHTS/PHILIPS PHS 600 263/

リーダーがブラジル人の作品紹介してちゃ元も子もないけど、セルメンに関しては一枚位いいかなと。未だ再発されないこの作品、ジャケットにはパーソネルが記載されてないのですが、某W氏からの情報によればヴィブラフォンはデイヴ・パイク、そしてヴィオラォンはマルコス・ヴァーリらしいとの事。真相はいかに?
THE WINTER CONSORT(PAUL WINTER)/THE WINTER CONSORT/A&M SP4170/

今やクジラとも会話できるポール・ウインター。このアルバムではハンガリーや日本、イアtリア等、世界のメロディを題材にアコースティックな音造りで仕上げてくれてます。ブラジルからはヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ第2番」を。あとジョビン=ヴィニシウスのナンバーも。
GUITARS UNLIMITED/QUIET NIGHTS & BRAZILIAN GUITARS/CAPITOL ST 2451/

ギタリスト必聴!ボサノヴァのスタンダードをなんとギタリスト7人がかりで演奏してます。セルメンと共に合衆国に渡ったホジーニャ・ヂ・ヴァレンサも弾いてます。(でもどのパート弾いてるの?)
JOE PASS/TUDO BEM!/PABLO MTF 1103/1978

パブロにも幾つかいいのありますが、個人的に好きなのはこれ。ブラジル人リズム・セクションの上を軽やかにアドリブ取っててくれます。バタ臭くなくていい。アップ・テンポの「バリケーニョ」の解釈がおもしろいです。
KENNY BURRELL/BOTH FEET ON THE GROUND/FANTASY 9427/1973

これは@MACAOさんに教えてもらったやつ。モアシール・サントスの「ナナン」をジャズ・ファンク風にプレイ。モアシール本人も参加。コンガ叩いてます。
NELSON RIDDLE/CHANGING COLORS/MPS NCP 7001 MP/1972

かつてトム・ジョビンの全米デビューをバックアップしてくれたネルソン・リドル。これは彼がヨーロッパに渡って現地のオーケストラを使って制作した作品。ジョビンの影響を受けた彼は「ラメント」のカヴァーに加え、フルートが旋律を取るドリーミーな「サン・パウロ」、ジョン・バリー楽団とか演ってそうなボサ「ナオミ」、そしてマイナー・ボサ「チェンジング・カラーズ」等、素敵なボサノヴァ・テイストのオリジナル曲を披露。プロデュースはこれまたジョビン絡みのクラウス・オガーマン。ジャケット・デザインもどこかで見たような?
DOC SEVERINSEN & STRINGS/SAME/COMMAND RS 937 SD/

コマンド・レーベルはどちらかというとブラジルというよりラテン色が強いのですが、このアルバムではジョビンの「波」、ルイス・ボンファの「オルフェのサンバ」といった定番どころに加え、何と!エドゥ・ロボの「ウパ・ネギーニョ」をカヴァー。フル・オーケストラによるダイナミックな演奏です。(決してダサくないとこがいい。)
THE HOWARD ROBERTS CHORUS AND ORCHESTRA/DREAM A LITTLE DREAM OF ME/KAPP KS 3578/

これも白タートルにジャケットですね。イージー・リスニング、もしくはホーム・ミュージック。これ以上踏み出したらディスカウント・ストアのB.G.M.。(踏み出してる曲も中にはありますが。)「サン・ホセの道」、「恋の面影」等を男女混声で歌ってて、こういうの今流行してるんじゃないのかなあ?
PERCY FAITH/PLAYS LATIN THEMES FOR YOUNG LOVERS/CBS SONX 60112/

選曲は結構いいんだけど、演奏が弱い。インパクトが無い。これこそスーパーのB.G.M.?と思いきや「オ・パト」のマヌケなコーラスで逆転。この1曲で買いか?
OSCAR PETERSON TRIO AND THE SINGERS UNLIMITED/IN TUNE/MPS ULS 1732 P/1971

コーラスといえば、このアルバムに収録の「薔薇に降る雨」相当良いです!ピアノとコーラスの絡みで泣けます。やっぱり原曲が良いと違いますね!他にも、故ルイス・ボンファの「ジェントル・レイン」とか演ってます。(このユニット、カナダ人ピアニスト+ドイツ人のコーラス・グループだけど、英語で歌ってるから見逃して!)
ANDY WILLIAMS/THE SHADOW OF YOUR SMILE/COLOMBIA CL 2499/

合衆国の若大将(?)、アンディ・ウイリアムス。なんと御大トム・ジョビンをゲストに迎え、「メディテーション」、「ハウ・インセンシティヴ」を歌ってます。(ジョビン伝記のおまけのディスコグラフィーにはこの作品も漏れてますねー。あれ、結構いい加減。)アンディの作品には他にもマルコス・ヴァーリの「フェイス・オブ・ラブ」を歌ったやつとか有ります。
MICHAEL FRANKS/TIGER IN THE RAIN/WARNER BSK 3294/1979

「アントニオの唄」が入ってるのより、こっちのほうが個人的には好きだなあ。フローラ・プリムもひっそり参加。でもこんな軟弱なアルバム、アメリカ人のどんなやつが聴くの?
LENA HORNE & GABOR SZABO/WATCH WHAT HAPPENS/BUDDAH RECORDS BDS 18 SK/1970

なんとなく気になって買ったのですが、意外に良い!エリスも歌ったミッシェル・ルグランのタイトル曲をはじめ、「フール・オン・ザ・ヒル」、そして鬼門「サムシング」も。(ここでの解釈は結構いい。)「エブリバディズ・トーキン」はエレクトリックなボサノヴァ。暖房の効いている部屋でホット・ココアでも飲みながら聴きたい気分。
SARAH VAUGHAN/SONGS OF THE BEATLES/ATLANTIC P 10987/1981

これはねえ〜。そう、「サムシング」だけ聴いてください。2コーラス目だけでもいいです。ちなみにマルコス・ヴァーリが参加、歌ってます。アストラッドの「イパネマ」みたいに誰かテープ編集してシングル切って!
NANCY WILSON/HOW GLAD I AM/CAPITOL ST 2155/

なんかアメリカ人の女性ヴォーカルって結構みんなバタ臭くて必要以上に豪快に歌ってる印象あるけど、この人はちょっと弱めじゃない?「コルコバード」や「イパネマの娘」歌ってます。オケのアレンジもそんなにくどくないし。あと「コール・ミー」歌ってる「ア・タッチ・オブ・トゥディ」というアルバムも捨てがたい。
PAT THOMAS/DESAFINADO/MGM SE 4103/

この辺がギリギリのラインか?(笑)。「オトラ・ヴェス」はまあいいかも。ラロ・シフリンのオーケストレーションって、なんかこう、カクカクしてませんか?
HARRIS SIMON GROUP/SWSH/OVERSEAS RECORDS KUX 150 V/1980

キーボード奏者がリーダーのフュージョン。アライヴとかメイド・イン・ブラジルがすっかり有名になってしまった今、こんなのはどうでしょう?マイケル・ブレッカーをフィーチャーしたウーゴ・ファットルーソのナンバー「ウィンド・チャント」(ブリッジにバトゥカダ演ってる!)や、セザール・マリアーノのスペイシーなサンバ「ファクトリイ」等。
THE TIM WEISBERG BAND/ROTATIONS/UNITED ARTISTS UA LA857 H/1978

一見300円フュージョンと思いきや、意外に骨のあるジャズ・ファンク。エレピのモントゥーノも心地良い「SUDDEN SAMBA」はサンバというよりマンボかな?まあ、これはこれでいいかも。
CHICK COREA/TAP STEP/WARNER P 10815W/1980

コスプレ大賞。1曲目の「サンバL.A.」は有名だけど、チックのフェンダー・ローズが炸裂する「ザ・スライド」もいいよ!アイルトのアゴゴも変でおもしろい!
DAVE MATTHEWS' BIG BAND/NIGHT FLIGHT/MUSE MR 5098/1977

今や大御所デヴィッド・マシューズの若かりし頃の作品。ミルトンの「ヴェラ・クルズ」をナイス・カヴァー。管楽器のアンサンブルを上手く使って怪しさを醸し出してます。
STANLEY TURRENTINE/PIECES OF DREAMS/FANTASY F 9465/1974

中学生位の頃に見た深夜のTV番組「別府・城島ジャズフェスティバル」。ビデオ持ってなかったのでカセットに落として聴きまくったのがスタンレイが吹いていたエレクトリック・ボサ。何の曲かタイトルも分からなくて、ずーと探していたのですが、10年ぐらいかかってこのアルバムに収録されていると判明しました。タイトルにもなっている「ピーシス・オブ・ザ・ドリーム」という曲がそう。今改めて聴いたら「あれ?」という感じなんですが(笑)。まあ思い出の曲という事で。そうそう、スタンレイといえばアストラッドとの共演盤もいいですね。
PETER SPRAGUE/DANCE OF THE UNIVERSE/XANADU 176/1979

これ何者?結構良い感じのオリジナル曲書いてます。「SAMBA SATCHIDANANDA」は朝の珈琲と共に聴きたいアコースチコなさわやかな演奏。「CARNIVAL DREAMS」は本人曰くジプシーのカーニバルというものの伴奏はブラジル風味です。
THE CHARLIE ROUSE BAND/CINNAMON FLOWER/DOUGLAS NBLP 7044/1977

サックス奏者がリーダーですが、裏で仕切ってるのはドン・サルバドール。他にも何人かのブラジル人ミュージシャンが参加。バーナード・パーティとポルティーニョの共演なんて思いつかないですよねえ。
LEE EVANS/CINNAMON & CLOVE/MGM SE 4497/

こちらはジャズ・サンバ・ミーツ・コーラス隊(曲によってはストリングスも入る)、場合により60年代風ポップスといった感じ。こういうのって曲単位でしか良いの無かったりするのですが、これは通して聴けますよ。ミルトンのタイトル曲をはじめ、エドゥの「ヘーザ」等。
JOAN BAEZ/3/VANGUARD SH180/1965

う〜ん。このあたりは全くもって疎いです。フォーク・ロックの人ですよね?何故かヴィラ・ロボスをカヴァー。「オ・カンガセイロ」という曲をポル語で歌ってたりもしてます。意外にブラジル音楽通?
STAR SHIP ORCHESTRA/CELESTIAL SKY/COLUMBIA NJC 36456/1980

例これは双村さんに教えてもらった一枚。B級ソウル・グループ(?)。女性コーラスをフィーチャーし、何故かトニーニョ・オルタの「AQUILLAS COISAS TADAS」をカヴァー。メロメロにメロウです。技術指導はオスカル・カストロ・ネヴェス。
THE IPANEMA POP ORCHESTRA/BOSSA NOVA MEETS USA/LONDON LLB 1002/1965

ボサノヴァ・ミーツ・USA!「酒バラ」、「トゥナイト」、「シャレード」に、「ムーン・リバー」、そして「ハロー・ドーリー」等々。実はブラジル国内企画盤。超大物がアレンジ書いてます。アメリカ万歳!