MINHAS INCLINACOES MUSICAIS
No.26 Livro
約9ヶ月振りの更新です。すみません、これからちょこちょこやっていきます。さて最近ブラジル音楽関連の書籍について尋ねられる事が多いです。ある程度ブラジル音楽を聴きこんでいくともっと情報が欲しくなったり、自分なりに体系的に整理してみたりブラジルという国をもっと理解してみたくなるものですね。BBSのほうでも話題に出ていたように絶版になっている書籍も多いのです。なんとか復刻されるのを願いつつ、ここではあまり紹介されていない見逃しがちな書籍を紹介していきます!
・ブラジル音楽のすばらしい世界〜民謡から現代サンバまで/クラウス・シュライナー著、中村とうよう監修/ニューミュージック・マガジン社/1979

BBSで話題になっていた名著。ドイツ人ジャーナリストによる徹底的なブラジル音楽ガイド。インディオやアフロ・ブラジリアン音楽辺りからモヂーニャ、ショーロ、サンバ、そしてボサノヴァからトロピカリズモ周辺まで、日本語で出版されているブラジル音楽関連本としては超一級の内容です。この25年分を追加して復刻希望!!。ここをクリックすると投票所へ行けます。
・ブラジル音楽なんでも百科/中村とうよう編集兼発行/ニューミュージック・マガジン社/1981

こちらは「素晴らしき〜」の姉妹本(?)。故大島守氏のボサノヴァ論は今読んでもその内容の正確さ、緻密さに驚かされるばかりです。高場将美氏によるカーニバルとエスコーラの解説も素晴らしい。113枚のアルバム選&400名の人名辞典は圧巻です。こちらも復刻して!
・ブラジル音楽のすべて/いまのきくを・高場将美共著/中央アート出版/1979

ブラジル音楽の歴史を綴る名曲解説(全30曲!)や、カーニヴァルの歴史(サンバ・エンヘードの列の構成や審査基準なども!!)だとか、譜面を使った様々なリズム講座等々、演奏者も満足する内容です。有名アーティストのバイオグラフィも充実。
・事典ラテン・アメリカの音楽/arc出版・企画/冬樹社/1984

ブラジルをはじめ中南米全域の音楽を取り上げた総合ガイド。他の地域とブラジルの係わり合いや、お互いの影響なども分かり易くまとめてあります。イラストで紹介する民族楽器事典はなかなか為になります。
・Montreux Jazz Festival/illustre/1986

「ブラジル・ナイト」も用意してある世界最大級のジャズ・フェスティバル。これはその出演者のポートレイト集。エリスやカエターノ、ジャヴァン等が載っています。モントルーの演奏は全て記録されているそうで、まだ眠っている数多くの音源は何とか世に出して欲しいですね。
・ブラジルを知るための55章/アンジェロ・イシ著/明石書店/2001

「たけしのここが変だよ日本人」に出演していたという著者によるブラジル人気質を紹介したありそうで無かった本。多種多様なブラジル音楽がどのような土壌で生まれたのか、この本を読むとある意味納得出来るような気がします。音楽に限らずブラジルに興味ある人なら是非読んで欲しいです。
・パラレル・ワールド/深沢正雪著/潮出版社/1999

日系ブラジル人社会について書かれている本は何冊か出ていますが、この本はサンパウロで新聞社に勤務していた著者が帰国後実際に群馬県に実在する日系ブラジル人コミュニティで生活し、そこで起きる様々な出来事や問題を赤裸々に綴ったノンフィクションです。石川さゆりを聴きながらシュハスコを食べたり、仕事の後にサンバ・パレードの練習をしたりとか、生活に音楽が密着しているのが分かります。ちなみに「デカセギ」はポルトガル語として通用しているそうです。
・新編世界の旅16 ラテン・アメリカ/座右宝刊行会、三友社編集/小学館/1972

これはちょっと古い本ですが、写真家の篠山紀信氏が若かりし頃、突然インスピレーションを受けてブラジルのリオに旅立ちリオのカーニヴァルを体験した時のエッセイが載っています。この時に撮った写真集も当時出版しています。
・ブラジル研究入門/晃洋書房/2000

ブラジルという国を地理的、歴史的に捉えてみた教科書的内容の本です。基本的資料としておさえておきたい。
・世界の教科書 歴史 ブラジル/A.ソウト・マイオール著/ほるぷ出版/1984

こちらは正真正銘、ブラジル国内の中学校で使用されている歴史の教科書を日本語訳したもの。上のものよりかなり踏み込んでいます。
・ノルデステ〜ブラジル北東部の風土と土地利用/大明堂/1999

ノルデスチの自然環境や土地開発、サトウキビ栽培や灌漑プロジェクトなどに焦点をあてた学術書。企業が進出する時に事前に調べておきたい内容を一纏めにしてあり、将来役に立つ人もいるのでは?リゾートの項もあります。、
・ブラジルの混沌〜自然と都市の間(はざま)で−ブラジルの今日/フジタヴァンテ/アルク/1993

こちらは食文化やファッション、現代アートなど、ブラジルのポップ・カルチャーを紹介しています。元々展覧会にあわせて出版された本のようです。
・アンデス遥かなり〜外交官22年・高野ひろし見聞録/高野ひろし著/総合行政出版/1995

外務省に勤める筆者がアルゼンチンやメキシコ、コロンビアの大使館で働いていた時のエピソードをもとに書いた中南米諸国についてのエッセイ。ブラジルは童話やコーヒー豆、アマゾン川などに触れています。
・南米・インカの旅/長谷部平吉著/長谷部グループ/1987

建設視察団の一員としてペルー、アルゼンチン、ブラジルをまわった筆者の旅行記。ブラジルは約60ページも使い日系人とその生活様式や、コパカバーナ、ポン・ヂ・アスーカルなどの観光地、そしてサンバ・ショーやカーニバルについて観光客的視点で語っている。
・ラテンアメリカ今日は<幻のインカと中南米の旅>/湯沢光行著/広済堂出版/1972

こちらは観光事業に携わる筆者が紹介する中南米のゴールデン・コース(筆者談)。ブラジルの章ではサンパウロとリオを中心に宝石店から宗教団体まで現地で体験したリアルなエピソードを紹介。
・イパネマ海岸寄りを捜せ〜ブラジルの光と影/慈道由郎著/渓声出版/1986

某銀行のサンパウロ支店に勤務していた著者が書き下ろしたミステリー小説?。ストーリーは???ですが、街の描写や登場人物の行動はさすがに上手い。サンバ歌手も登場します。
・サンバの故郷 緑の大地/中野義雄著/明窓出版/1999

大学を出て普通に会社生活を送っていた著者が夢を求めてブラジルに移住、サンパウロのナイト・クラブ「成田」のサックス奏者としても活躍した思い出を語る半生記。かなりプライベートな事に踏み込んでいて関係者以外には訳が分からない箇所も多いが飾り気の無い現地での生活ぶりがおもしろい。
・サンバ・ピンガ・モレーナ〜情熱の歌・酒・女/坂尾英矩著/珊瑚書房/1966?

ボサノヴァ隆盛期に現地でリアルタイムで体験した数少ない日本人であり自身もピアニストとして活躍した著者が、ブラジル音楽の流れでも非常に重要な時期だった60年代後期に記した貴重な文献。音楽そのものよりその周辺の話題が多いのはご愛嬌だが、当時の空気がリアルに文章の端々からにじみ出ている。ちなみに上記の著者とは「成田」で共演した仲らしい。
・アントニオ猪木自伝/猪木寛至/新潮社/2000

アントニオ猪木はずっと日系ブラジル人だと思っていたのですが、実は中学校の時に移民したそうです。ブラジル時代の「フェジョアーダという豚の干し肉と豆を煮た不味い料理を食べると〜」というくだりには泣かされます。
・マルシア/マルシア・一枝・西家著/講談社/1993

こちらは正真正銘の日系ブラジル3世。日本に来てしばらくは在日ブラジル人相手にサンバを歌ってストレスを発散させていたとは知りませんでした。
・新・音楽普及の思想/川上源一/財団法人ヤマハ音楽振興会/1986

YAMAHA音楽教室での実践論が中心ですが、巻末にポプコンや世界歌謡祭のデーターが記載されています。マリア・クレウザやA.C.&ジョカフィ、ジョアン・ボスコ、そしてエヴィーニャ等が参加していました。(この実況録音盤も毎年リリースされていました。)
・セレソン/ドゥンガ著/NHK出版/1998

ワールド・カップに関しては未だに疎いのですが、この本はブラジル代表として出場、94年のアメリカ大会で優勝を手にしJリーグにも所属していたこともあるサッカー選手、ドゥンガが語るサッカー論です。ブラジル人らしい考え方が随所に出てきます。機会があればジーコやラモスの本も読んでみようと思っています。