消化器系癌の治療薬として現時点では最もポピュラーで、 UFTやTS-1の有効成分(プロドラックの形式で配合されている)5FUに関して、 今の所私が調べた範囲の情報を書いて見ます。
本来ならもっと調べて分かり易く書ける様になって、情報の正確性も向上させてから status.htm辺りに書きたかったのですが、 アクセス解析の結果、検索エンジンから「5fu」で飛んで来る人が何人か居るみたいなので、 取り敢えず暫定的に情報を出します。
間違っている部分、誤解している部分はあると思いますし、 とっても分かり難い書き方しかまだ出来てませんので、 この内容を100%信じるという事は避けて下さい。 何か有ったとしても、私には何の責任も取れませんので。
概要
5FU(5-フルオロウラシル):代謝拮抗剤:静脈注射。消化器系の抗癌剤として現在主力となっている成分。
細胞分裂を失敗させる効果を持つ。癌細胞は正常細胞より細胞分裂が盛んな物が多いという考え方から作られた。

5FUによる反応概要(?)
細胞分裂においては、DNAのコピーが行われる。このDNAのコピー反応過程には、中間にRNAが介在する。
より具体的には、コピー元のDNAの情報がRNAに写し取られ、そのRNAの情報を元に新たなDNAが作成される。
DNAやRNAは、その情報を塩基なるもので持っている。
DNAにおける塩基はアデニン、グアニン、シトシン、チミン。
RNAにおける塩基はアデニン、グアニン、シトシン、ウラシル。

5FUはウラシルとよく似た物質(ウラシルに、フルオロ=フッ素が1個追加でくっついている)であり、RNAの合成過程に於いて細胞内に5FUが存在すると、ウラシルの代りに間違って使われる場合があり、その場合はDNAの情報コピーが失敗する。
すなわち、細胞分裂が失敗する。

もう一つの効果として、DNAの材料不足を発生させ細胞分裂を失敗させる働きもあるらしい。
DNAの2重螺旋構造の片方は[塩基]-[糖(デオキシリボース)]-[リン酸]という構成物(「ヌクレオチド」と呼ぶ)の集合体であり、ひとつのリン酸が2つの糖と結合する事により鎖状の構成となる。 【dTMP(デオキシチミジン一リン酸)という、DNAを構成する塩基の一つであるチミンを含んだヌクレオチドを作る材料みたいなもの(チミンを含んだヌクレオチドよりリン酸が2つ少ないだけ)】の合成に必要な酵素である"チミジル酸合成酵素"を阻害する働きもあるらしい???。
つまり、DNAにおけるチミン関係の構成が上手く行われなくなる為、 DNAの塩基の一つであるチミンが不足する状況になりやすくし、 RNAから新たにDNAを作成する反応を失敗させやすくする???。

5FUは以上の様な反応により細胞分裂を失敗させる為、細胞分裂時のDNAやRNAの生成時に細胞内に含まれていなければ効果は無い。 癌細胞が何時細胞分裂するかは分からない。
従って、長時間体内に存在させる必要があり、長期間使い続ける事が効果的。

2003/12/08 内容に自信が無いし、分かりやすくかみくだけていないのだが、暫定的に公開。上手く出来たら、これは削除してstatus.htmに乗せる予定。