タンチョウのはなし2




  タンチョウはどんな鳥


(1) 大きさ
  背丈は140〜150cm、体重は7〜10kgで羽を広げると220〜240cmもあり、我が国で一番大きい鳥です。
  くちばしは長さが約16cmあり、「ツルハシ」と言われるように相当な破壊力を持っていますが、根本は意外と柔らかく、
  時には折れたり曲がったりします。







(2) 色
  白と黒と赤の色どりがすばらしく、世界一美しいツルと言われています。
  しかも英語ではjapanese crane(日本のツル)と言い、我が国が誇りとする鳥です。
  黒いのは尾ですか? 実は風切羽が黒いのです。
  羽を広げたときに観察してください。
  頭が赤いのは羽? 実は頭には毛が無く、小さな肉のつぶがたくさん集まっていてニワトリのトサカに当たります。
  そして興奮したり相手を威嚇する時は頭頂が真赤になって頭の後ろまでひろがり、まさに頭に来た状態になります。
  タンチョウという名前は漢字では丹頂と書き、丹は赤い、頂はてっぺんという意味で、頭の色からきています。

  






(3) タンチョウの食べ物
  自然界ではウグイやドジョウなど魚が大好きですが、トンボやバッタなどの虫も好きなようです。
  また、トウモロコシなどの植物も食べる雑食性の鳥です。
  自然保護センターでは、オキアミやアジ等の海の魚を主体にドジョウやフナ、トウモロコシなどの他にペレットという配合飼料
  を与えています。






(4) 夜のタンチョウ
  夜になると、タンチョウは水に入って休みます。
  水の中が一番安全だからです。
  そして大抵片足で立って休んでいます。






(5) タンチョウは千年生きる?
  鶴は千年、といい長寿の代表とされていますが、実際はどのくらい生きるのでしょう?
  はっきりした記録としては、後楽園で、34年生きた例があり、釧路丹頂鶴自然公園では、36才まで生きたものがいるそうです。
  
  





(6) タンチョウの雌雄
  タンチョウの雌雄は姿や形が全く同じですので、見ただけでは区別できません。
  一般的には雄がやや大きいと言われていますが、もっとも見分けやすい特徴は、雌雄が鳴き合いをする時、雄はコーと
  長く引っぱって鳴くのに対し、雌はコッコー、コッコーと細切れに切った鳴き方をすることです。
  タンチョウには相性があるようで、簡単にはつがいになりませんが、一度つがいになると死ぬまで離れることはないと言わ
  れています。







 
タンチョウの子育て


(タンチョウの舞)
タンチョウが一番美しい時期は春先の2,3月です。
このころタンチョウの舞が盛んに見られます。
それは夫婦の愛情表現であり、また若鶏たちの求愛ポーズです。







(産卵)
4月から6月にかけて通常2つの卵を産みます。
卵の大きさは、長径が約10cm、重さは約240gで、ニワトリの卵の約5倍の重さです。
卵は雌雄が交替で抱き、32日目でふ化します。
ふ化の2日前から卵の中でピーピーとかわいい声で鳴きます。




(ヒナ誕生)
生まれた時の体重は140g前後です。
ヒナは、誕生するとまもなく立てるようになり、親から小魚などをもらって育ちます。
半月ほどたつと自分で餌を探すようになります。







(30日目)
体重が1.5kg前後となり、生まれた時にくらべて10倍くらいになります。
特に首と足が伸びてヒナの面影がなくなります。







(100日目)
羽が生え揃い、盛んに親鳥といっしょに飛ぶ練習をします。







(10か月目)
ヒナにとっては、大変な時期です。
今までやさしくしてくれた親鳥が、2〜3月になるとヒナを追いたて、「子別れ」が行われます。
一方、親鳥は次の繁殖に入ります。







「親別れ」した幼鳥たちは1〜3先輩の群れに入って行動を共にし、いろいろなことを学びながら成長します。




(2年目)
体の大きさは、成鳥とほぼ同じです。
頭の部分が徐々に赤黒い色になり、丹頂が見えてきます。
初列風切羽の先端には亜成鳥の印の茶色が残っています。
5〜7月に風切羽が抜け落ち(換羽)、成鳥と同じ羽が生えます。







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動くタンチョウは、季節の窓さんからお借りしています