アルデンテ

 スパゲッティ空間を渡る銀河鉄道に乗って少年は遥かなる旅に出た。
 あまい匂いのあたたかな星雲をからめとり、均質に透明な星間クラッドで減速し、 ついに光の密なる天の川コアにたどり着く。肉体を遊離したパルスがほとばしり、 情報は大河の如く滔々と、あらゆる明滅を内包するアンサンブルが軌道の上を 永遠に流転している。
 生命はいつか死に至るもの。ならば歯ごたえある男になれ。
 黄金の髪にも似た超弦宇宙はしなやかに弾み、グルテンをたたえて今なお熱い。


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