延長また延長
世界の恒久平和のために赤道周回道路が計画された。
なにしろ海越え山越えの四万キロ、完全無人の自走敷設機が必要だ。
反対地域勢力の攻撃も心配、専守防衛で反撃装備も満載しよう。
工事の終わりはどうするか? 地球は丸いから東と西に敷設機を走らせて
反対側でがっちり連結、それで道路は完成だ。
高邁な理想のもと、フジワラ首相は政府開発予算を惜しげもなく注ぎ込み、
モチヅキ博士は軍事、暗号、核融合等々あらゆる技術を盛り込んだ。
そしていよいよ着工。一対の敷設機がインドネシアを出発した。
敷設機の出発台が南北にごくわずかねじれていたことにはまだ誰も気付いていない。