
これはアリソン工場を訪れたときの画像です。

アリソンの創業50周年を祝福する手紙がブッシュ大統領から届いてました。 ブッシュ親子はバス釣りがお好きでハイパフォーマンスボートも何艇か所有されてます。 バス虐殺に熱心な環境庁のオバサンを一喝してくれないかなぁ(6/2005)。

アリソン社社長のDarris Allison氏。 同社は板金工だったDarris氏の父親が1955年に創業した老舗のボートメーカだ。 Darrisさんはなんと8歳の頃からボート工場で手伝いを始めた、とのこと。 1960年頃までは木製のボートを作っており、それ以降から徐々にFRP製に切り替えていった、とのこと(4/18/2004)。

1975年にスピード記録用に作成された特殊なアリソン
これまで欧米のボートメーカーは15社以上訪問したことがあるが、そういった企業の代表者(社長、CEO、創業者)はいわゆる「もの造り」の最前線から退いている方が多い。
ボート造りは肉体労働である。 体力的な面からいっても熱くて臭い工場でFRPのベトベトした樹脂にまみれて長時間作業をするのはとてつもなく困難で自分だったら一日も体力がもたないだろう。
「もの造り」は工員に任せて、クーラーの効いた部屋で商談とか販売戦略に精を出しておられるのが一般的なボートメーカの社長象である。 ついでに言わせていただくと我が子のように可愛がっている愛馬の世話に追われたり、他の趣味に没頭して週2,3回しか工場に顔を出さない社長もいる。
だがアリソンの社長は違う。 アリソン社には幾度か訪問したが、社長のダリスさんはいつも「もの造り」の最前線で汗とほこりと樹脂にまみれて「もの造り」に専念されているのだ。
プロトタイプの木型をつくっていたり、またあるときは自社製油圧ジャックを改良していたり・・・
「やぁやぁよく来たね」とFRPの粉塵と樹脂と汗でドロドロになった格好で挨拶に出てこられることも珍しくない。
そんなダリスさんと雑談をしていると次第に彼はそわそわし出すのだ。 工場に戻りたくて仕方がないのである。
「いまウインドシールドのモックアップを作っている途中だったので・・・」なんて言ってそそくさとFRP樹脂のきつい匂いと粉塵で充満した工場内に急ぎ足で戻っていくのである。
子供の頃からボートを作りつづけてきたダリスさん。 60歳近くなった現在でも頭の中はボートのことでいっぱいなのである。

75マイルで手放し運転をするDarris社長。 とにかく運転が上手い。
60マイルでとんでもない急旋回(←スピンターンに近い)をしたり、30フィートのクルーザーの引き波に斜めから全開で突っ込んでいったりするけど助手席に座わっていてぜんぜん怖さを感じなかったです。
いろいろな船を見てきたけどアリソンはバスボートの中では「一番」です。 その理由としては・・・
・素材が良い! 合理的なコストの範囲内では最も優れた材料を使用 している。 コア材を例にあげても、ハルの要所要所でそれぞれ最も 適切な密度、柔軟性、強度、FRPとの親和性を持った異なる品種の ディビニセルを使用している。でも数千万円のコストをかければ もっと良い材料はあるけどね。
・熟練工による徹底したFRPの積層技術によって一台一台が丹念に製造 されている。 バスボートの製造は労働集約的な作業なので作り手 の「腕」はとても重要。 でも十数億円の設備をそろえればもっと いい製造方法はあるけどね。 ・複数のボートメーカーの財務データを見てきたけど一艇あたり の製造コスト(売上原価と販売台数からの単純計算だけど)は一般 的なバスボートの2倍はいってる(←実話)。 これだけ良い素材 と腕のある熟練工にお金を費やしている船は皆無!!
・値段は高いが・・・一番経済的な船なのかも? アリソン21+ Opti175は他のバスボート21+225hpと同じくらいの値段。 でも トップスピードはアリソンの方がアンダーパワーでも速いく らいだし、ハンドリングはバスボートの中ではダントツに良い。 アリソンは一切材木を使用しないこと(つまり腐る個所がない) そして燃費は225hpの半分〜1/3で済むことを考えると長い目で 見ればアリソンのほうが経済的にお徳と思うのだが・・・
XB21


アリソンが本格的なバスボートを発表!
スポーツ性能のみを追及してきたアリソン社が初めて「釣り」を重視した2人乗り(←これが重要)の本格的なバスボートを投入(6/2005)! 早速現地で試乗してきたのでその画像を紹介します。
加速はいいし、Opti175(トルクマスターの度ノーマル)で実測75マイル、旋回も波切りも最高でした。 こんなにいいバスボートはありません!!


175馬力で75マイルでます(Trophy 27ピッチ使用)。 100マイルを目指すならアレだけど経済性と釣りやすさを考えるなら175馬力で十分!
これで300馬力を乗っけた船をぶっちぎりましょう!
XB21-BasSport Pro: 2005年6月に発表された21フッター。 175Optiで78マイル、200XSで89マイルとのこと。 2005年8月より日本での商談開始!!

名称: アリソン XB21
全長: 21フィート2インチ (645cm)
全幅: 7フィート9インチ (236cm)
船体重量: 1450ポンド (661kg)
スピード (目安): 約80マイル=128km/h(200馬力船外機使用時)
約85マイル=136km/h(225馬力)
約90マイル以上=144km/h以上(250馬力)
コメント: 船体との重量バランスを考慮すると225馬力が最も理想的と思える。
ランチボックスと称するコンソールはこのようにパカッと開く。 中はお弁当が入る程度のちょっとしたストレージになっている。 使い勝手が良い、と好評。
バウには埋め込み式で遠隔操作が可能なサーチライト(オプション装備)を搭載。 流線型のコンソールはパカッと開いてストレージが現れる。 アリソンではおなじみの前2名、後ろ2名で定員4名。 後部座席中央部にはなんと便器が標準で付く。 アリソンとしては一番新しく投入されたモデルで正式に受注が始まったのは2002年9月1日より。
オリジナルのシフト。
左足で操作するトリムスイッチ。 男はアップ、臆病者はダウンスイッチを付ける。
これが噂の便器。 だがアリソンの社長はゴミ入れと強調していた。

ピカァ〜! プロの皆さん、オプションのヘッドライトを照らして夜明けのトーナメントで目立ってしまいませんか?
恐らく画像としては世界で初公開。 XB21にXB2003タイプのコンソールを付けたタイプが今秋(03年9月頃)から発売される。
XB2003

this particular photo is a courtesy of allisnowners.com
名称: アリソン XB2003
全長: 20フィート3インチ (617cm)
全幅: 7フィート4インチ (223cm)
船体重量: 975ポンド (445kg)
スピード(目安): 約90マイル=144km/h(200馬力船外機使用時)
コメント: 船体との重量バランスを考慮すると200馬力が最も理想的と思える。
XB2002
最終仕上げが施されるXB2002。 世界最速のバスボートを製造するアリソン社のラインアップの中でもこれが最もスピードが出るモデルだ。 XB2002こそが世界のバスボートスピード記録を塗り替えている超軽量ウルトラ・パフォーマンス艇である。
名称: アリソン XB2002
全長: 20フィート2インチ (615cm)
全幅: 6フィート11インチ (211cm)
船体重量: 700〜950ポンド (320kg〜433kg)
顧客の要望に沿って特注で製造
スピード (目安): 約80マイル以上=128km/h以上(150馬力船外機使用時)
約90マイル以上=136km/h以上 (225馬力)
コメント: Bullet以外のバスボートからの乗り換えの場合は150馬力で十分。
150馬力で操船技術を磨いてからパワーヘッドのみを高馬力に交換していくの が理想的。
XB2002は釣り安さよりスピードを重視している。 よってデッキにリッド(ふた)はまったく無くタックルは足元から引き出すことになる。
2003年秋に世界スピード記録を達成したXB2002に座ってご機嫌な管理人(4/18/2004)。



セイジマリンがデモ用に入荷したXB2002。 ベースカラーは珍しいパール色(10/9/2004)。

日没するまであちこち眺めていたバカな管理人。
SS2000

これはプレジャーボートとして使用する反面、ドラッグレースにも参戦できる、という代物。 重量は750ポンドで、同クラスのバスボートの半分以下の重さである。



名称: アリソン SS2002
全長: 20フィート2インチ (615cm)
全幅: 6フィート11インチ (211cm)
船体重量: 750ポンド (320kg)
スピード: 250馬力で100マイル以上
コメント: とんでもないジャジャ馬、150馬力で操船技術を磨いてからパワーヘッドのみを
高馬力に交換していくのが理想的。

釣り好きには不向きな船だが、後部座席があるのでみんなとピクニックするには最適! 数名の人たちに乗ってもらった方が重りになって実は運転し易くなる。
白もかっこいい。
XR2001

This photo is a courtesy of Allison Boats. (www.allisonboats.com)
Baker MarineのXR2001、ドラッグレースで活躍中。 EFIだけでなんと20000ドル!
管理人が次に買いたいと思っている船。 まずは現在所有しているSS2000を売らなければ・・・
名称: アリソン XR2001
全長: 20フィート1インチ (613cm)
全幅: 6フィート12インチ (213cm)
船体重量: 500ポンド〜 (228kg)
スピード: 129マイルの世界スピード記録を樹立した船体
コメント: ドラッグレーサー。 オプションで2シータ可能(縦列式)。
アリソンの不思議
その1: アリソンはなぜ速いのか?
Allison XB2002は世界で一番スピードが出るバスボートである。 そしてAllisonSS2000は世界で一番速いV型プレジャーボートである。 例えばXB2002に280馬力のストック状態の船外機を載せた場合、110マイル(176キロ)以上出すことが可能だ。 またSS2000に同等の船外機を載せた場合はセッティング次第で120マイル(192キロ)出すことも可能だ。
これだけずば抜けたスピードが出る要素は第一に船体重量が軽いことが挙げられる。 例えば20フィートの一般的なバスボートの重量は1400〜1600ポンド(640〜730kg)程度だが、XB2002の重量はわずか900ポンド、そしてSS2000はなんと750ポンド程度である。当然だが軽い方がエンジンにかかる負担は軽減され、それは抜群の加速とハイスピードに反映される。
2つ目の要素として艇体形状が挙げられる。 一般的なバスボートでは滑走時に船体を水面から浮かせるためによりバウが持ち上がる艇体形状を用いる場合が多い。 だがアリソンはバウだけでなく艇体全体が水面とより水平に浮き上がるよう、特許をも取得した独特なハル形状を採用している。
そして3つめの理由は重量バランスが挙げられる。 艇の重量配分が整っていないと高速時に水面から浮き上がった際、安定して走ることができなくなってしまう。 よって運転席、ガソリンタンク等の位置といった設計段階での処置、そして製造工程の最も初期段階(FRPと樹脂の積層方法等)からバッテリーの配置など最終工程に至るまで理想的な重量配分を達成するために様々な工夫がなされている。 更に一人で乗る場合(低過重)、そして数名の仲間とたくさんの荷物を積んだ場合など個々のドライバーの使用条件に合わせて重量配分を柔軟に変更できるよう、バッテリーの設置場所が変更できたり、船体の様々な個所に設けられた荷物トレーに荷物を分散することにより重量配分を柔軟に調整できるようになっている。 またXB2003など機種によってはオプションでドライバーの座席位置をレバー一本で左右に自由に移動して重量バランスを容易に変更することが可能だ。
その2: アリソンは荒波でも走るのか? 強度はあるのか?
アリソンで海を走ることは無謀であるが、同じサイズのバスボートが走れる条件下であればどんなに荒れてもスピードで負けることはないだろう。 そして強度的にも他のバスボートが割れるような状況でなければアリソンも割れることはないはずだ。 そもそも高速時では水面はコンクリートのように堅く、そんな水面を切り裂き、叩きながら走行するには相当の船体強度が必要である。 アリソンが静水時に100マイル以上のスピードを出せること自体、強度があることの裏付けとなる。 実は現在出回っているバスボートの中で100マイル以上で走行するだけの強度を備えている船はアリソンの他にノリスクラフト、ブレット、ストローカーと4社しか存在しない。
更にスピードだけを目指すならば殆どのバスボートがそうであるように船底は平たくすればよいのだが、アリソンは荒波にも耐えられるよう、多少のスピードを犠牲にしてまできついV角度と長いキールを採用している。アリソンの船体デザインが現在の形状で定着したのは1980年代後半で、その独特な形状は当時北米南部で盛大に開催されていたMOD VPクラスを制覇するために開発されたようなものだ。 MOD VPクラスは楕円形のサーキットコースを現在のFクラスと同様
に20艇くらいが1時間かけて周回することで順位を争うレースだ。 これだけの数が参戦するだけでも水面は荒れるが、特にフロリダなど湖面が荒れた地域でレースが開催されることも多く、レースに勝つためにもアリソンは多少の荒波に耐えられる走破性と強度を備えた艇を開発する必要があった。
従来MOD VPとは船体に1万ドル、船外機で同じく1万ドルの計2万ドル足らずでレース艇が購入でき、気軽に参加できるクラスを目指しており、船体だけでも参入メーカーは10社以上あった。 だが、1990年頃には速くて強度のあるSTVとアリソンのみにメーカーは淘汰されてしまい、船体で差別化することができなくなった参加者たちはエンジンの改造費に莫大な予算を費やすことが必要となった。 エンジンの改造費として2万ドル以上も負担することが珍しくなり、このようなレースコストの高騰に追い討ちをかけるように参加者の死傷事故が相次ぎ、MOD VPクラスは「危険」で「金のかかる」クラスとしてレースの主催団体から1990年代前半に排除されてしまったので
ある。 その後はドラッグレースが盛んになってきたが、アリソンは静水向けの平らで軽量だが強度のない構造に変更することなく、MOD VPでレース界を席捲した当時のハル形状を保ち今日に至っている。
その3: アリソンの運転は難しいのか?
アメリカのボート仲間が初めてアリソンに接する人に言うのは、他のボートからアリソンに乗り換えることは補助輪付きの自転車からそれが着いていない自転車に乗リ代えたときと同等の難しさがある、ということだ。 自分が見聞きした限りでは日本でアリソンを乗りこなしている方は非常に少なく、このホームページを立ち上げてからも数名のアリソンオーナーの方々から「艇が暴れてしまい70マイル以上出せない、運転のコツはないか?」といった類のメールを幾度もいただいている。 このようなメールをいただいた方は新艇、中古艇を問わず並行輸入されたアリソンを当方とは付き合いの無いショップで購入されており、しかも驚くことにそれを販売されたショップの方自身がアリソンを乗りこなせていない、という事実である。 なんと情けないことか、これはまるで自転車に乗れない人が自転車を販売することと同じではないか。 当然ながら管理人と付き合いのあるショップでは乗り手の安全のためにもアリソンを購入していただいた場合、購入者が“きちん”と乗れるようになるまで責任を持ってお付き合いさせていただく方針だ。
ところで運転できるようになるためのコツとはただ一つ、1日でよいからアリソンを乗れる方に乗船してもらい、指導を受けることである。 そして一度運転に慣れてくるとちょっとした水面または風向きの変化、そして機関部の変調にも気が付くくらい五感が磨かれてくる。 またアリソンはドライバーの動作に敏感に対応してくれるため、他の船では回避できないであろう突発的な引き波、浮遊物などを容易に避けることが可能になる。 とにかく最初のハードルを越えてしまえばアリソンは他のバスボートに比べはるかに安全に運転することができ、ベタ凪ぎ状態のときだけでなく水
面が大荒れしていても他のどんなバスボートよりも速く走らせることが可能になる。
最後に、特筆すべきことが一つある。 当方と付き合いのあるショップで購入された場合は心配無用だが、他のショップで購入される場合は正しくセッティングおよびリギングがなされているか注意を払っていただきたい。 先にメールを下さった方の中には画像も送信していただいた方も数名おられるが、それを拝見する限り明らかにおかしい個所が何点も見受けられる。 特定の並行ショップを中傷したくないので不具合の個所を具体的に述べることは控えるが(仮に個別にメールをいただいても一部の悪徳ショップを名指しすることは控えるのでご了承願いたい)、中には重大な事故に起因するような自己流で無謀な改造を施しておられるショップも見受けられる。 顧客の命を軽視しているのではないか、とさえも疑ってしまう。 また画像で判断できる問題点がこれだけある、ということは船体内部の主要部品の配置、駆動部分の調整なども相当ひどい状態ではないかと想定される。 こんなショップが存在することはアリソン大好き人間としてはとても残念で仕方がない。
Allison Boats
お問い合わせはProps.jpまで
| XB21 BasSport Pro | side console | \6,130,000 |
| twin console | \6,250,000 | |
| XB21 BasSport Tournament 2+2 | \6,380,000 | |
| XB21 ProSport | SUB | \6,690,000 |
| tournament | \5,890,000 | |
| XB2002 | BasRacer | \4,260,000 |
| FasBass | \4,260,000 | |
| XB2003 | tournament | \4,890,000 |
沿革:
アリソン社の設立は1955年、現存するボートメーカーとしては最も古い部類に入ります。 創業者は自動車の板金工場を営んでいたポール・アリソン氏です。
当初はベニア板を駆使して14〜18フィートの様々なスピードボートを作成されていました。 当時としてはまだ新素材であったFRPを使うようになったのは1960年代後半からです。
現在は息子さん(といっても現在は60歳近いのですが)であるダリス・アリソン氏がアリソンボート社の代表を務めています。 ダリスさん自身も幼い頃から家業の手伝いをされており、中学生の頃には既に独力でボートを製造することができたそうです。
ところで余談ですが、ポールさんは現在はレストランを経営されています。 とはいってもこれが普通のレストランではありません。 なんとポールさんは独自にブルドーザーを駆ってノックスビル市郊外の山奥の土地を開墾し、1エーカー程の人造池を作ってしまったのです。そして池の畔にこちらも人手に頼らずにログハウスの巨大なレストランを建造され、人造池で養殖したバスのフライを提供しているのです。
管理人は一度だけそのレストランに招待されたのですが、車の通りが少ない山奥であるにもかかわらず駐車場は満車、入り口には行列ができるほどの混雑でした。
いずれにしても世界で一番速くてしかも波に強いバスボート、それがアリソンです。 同社バスボートの代表格であるXB2002ですと225馬力の純正の船外機でも90マイル以上出すことができます。 北米のドラッグレースでは300馬力の船外機を積んで110マイル前後出しているレーサーも稀にいます。

XB2002はドラッグレースでも多数見かけます