年頭のご挨拶
sasaki
会長 佐々木茂美
年頭のご挨拶
 平成20年度の新春を迎え、心からお慶びを、申しあげます。
 昨年度は、様々な面でご支援を戴き、有難うございます。新年度が日本サイ科学会と会員の皆様方にとつて、より良い年でありますように、お祈り申し上げます。
 昨年度も様々な事柄がありました。明るい面をみますと、隣国の北朝鮮の核の「無能力化」が世界の話題に昇りました。また朝鮮半島の南北首脳会議が7年ぶりに再開されるとのことであります。中東のイラクでは、治安改善の動きがあり、商店が再開され、避難民も帰還し始めている、との事であります。世界中の人々に、平和で明るい日々が訪れる事を願わずにはおれません。
 暗い面を見ますと、サブプライム問題で米国の経済が失速する可能性があり、世界の経済界の先行きに黒雲が立ちこめていて、日本への影響が懸念されております。
 我が国を見ますと、トヨタ自動車の年間営業利益が2兆円を超えたと、いう報道がありました。おおくの人達の努力と技術が世界の人々に評価され為であろう、と解釈しております。その反面、正社員と派遣社員、中央と地方の格差の拡大。年金記録洩れ。自殺者が年間3万名を越えている、等の報道が有り、これらが参議院選挙に影響して、民意が何処にあるかが問われて自民党の歴史的な大敗。民主党の第一党躍進、がありました。
 その他、食の偽装問題、地球環境、医療、介護、少子高齢化、財政健全化等社会の様々な面があぶり出された1年であった、という観があります。
 人々は疲れている。元気の無い人達が増えている、と思います。日本サイ科学会は「気(サイ)」を扱っております。今年はなんとかして、自分をも含めて、失意の人達に「元の気」を与えて、元気になって貰いたい。生命力に満ち溢れた、平和で豊かな社会を構築したいと願っております。
 新年にふさわしく、日本サイ科学会にも関係が深いと思われるものに、昨年11月20日(火)に報道された「ヒトの皮膚から万能細胞を造る」があります。京都大学の山中伸称教授のグループが成功した、と言う報道が世の中を駆けめぐりました。新聞によりますと、従来のES細胞の研究は受精卵を使うので倫理的な問題があったが、これは患者の皮膚の細胞を使うので問題は無く、拒絶反応もない。
「皮膚や筋肉、移植用の臓器なども造れる可能性がある」とのこと。医療の新時代を切り開く要になる研究である、と考えられます。誠に明るい希望の持てる発明・研究であります。つぎの問題として、この事実とサイ(気)がどの様な関係をもっているのか、が将来問われることになると思います。
 次の問題として、サイ科学への複雑系科学の導入があると思います。従来の科学は、本来は複雑な事柄を、解析が出来ない事を理由にして、単純なものに細分化して、要素に還元して理解(解析)しておりました。しかしヒトの脳や生命、地球環境や温暖化、経済、国際関係等は、要素に分解したものからは本質が判らない。つまり複雑系の問題であります。
 言葉を換えて説明すると、従来は変数が多いので力学的には解析出来無い(不可能な)問題がありました。しかしコンピュータの進歩により、カオス解析として、数値的には解く事が出来る様になりました。この方法をサイ科学に導入すれば、あるいは、サイ科学の新展開が期待出来るかもしれない、と個人的に考えております。
 学会としては、様々な計画を進める為に、なんとかして、会員を増やして会の財政的な基盤を確立したい。現状では、「会員へのサービスを確保しつつ、なるべくスリムな学会にしたい」。研究と啓蒙活動をより深化させて行きたい。と願っております。本年もよろしくご支援・ご協力の程をお願いいたします。
佐々木茂美(ささき しげみ)
昭和5年(1930)、長野県に生まれる。
東北大学工学部精密工学科卒業。工学博士。
東芝機械、防衛大学講師、電気通信大学教授、東海大学教授。ケンタッキー大学客員教授、首都師範大学客員教授(中国)をへて、現在は電気通信大学名誉教授、
専門の機械制御工学の知識を駆使した科学的実験によって「PK」や「気」の存在と性質を明らかにした研究は、世界中の科学者から注目を集めた。その後も「気」の発生メカニズムの解明やコントロールのための技術開発などを進め、中国とも共同研究を行なうなど、「気」の研究の第一線で活躍している。「ゼロ磁場」「ゼロ場」という用語を使い始め、現在サイ関係ではいろいろなところでよく使われるようになっている。
主な著書に、『ここまでわかった 「気」 の科学』『「気」がもっとわかる本』『超能力エネルギーは「気」だった』 (ごま書房)、『「気」 のつくり方・高め方』 (サンマ−ク文庫)、『見えないものを科学する』(サンマーク出版)、『意識が拓く時空の科学』 (徳間書店、共著) などがある。
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