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翻訳へのいざない 

 

ビジネス翻訳について


T 翻訳の世界
 
  

  • ひとくちに翻訳といっても、出版系ビジネス系の二つに大きく分かれます。
     
    出版系は、文字通り本屋さんに出版物として翻訳者の名前が出るものです。

    「○野○子 訳」というように。

    反対にビジネス系は、翻訳者の名前は表には出ません。いわば縁の下の力持ちです

     

    しかし取引の裏側も知ることになりますから、高度の守秘義務が求められます。
      


U ビジネス翻の世界

 

  • ビジネス翻訳、産業翻訳、実務翻訳など、いろいろ名称はありますが、

    私は、「ビジネス」という名が一番あっていると思います。

    まさに、毎日動いているビジネスの世界が活躍の場だからです。
      
  • そして、専門分野が必須不可欠なのもビジネス翻訳の大きな特徴です。

    経済、金融、法律、技術、医学などさまざまな分野がありますが、どれでもいいですから自分の
    得意分野をつくることが始まりです。

    今の世の中、英語の総合力が高い人は多いですよね。そこから一歩抜きん出て翻訳という職業に結びつけるには、何といっても専門分野という武器を身につけることが先決です。
      
  • また、翻訳と通訳との大きな違いは、英→日日→英のどちらか一方でOKということです。

    得意な方向で勝負しましょう。あとで反対方向にチャレンジするという方法もありますし。



                                 

V 勉強の仕方


  • まずは独学。新聞など出費を最小限に抑えつつコツコツ学びます。

    日経、朝日、読売、毎日などでは英字新聞も出していますから日本文と英訳文とを対照して読みます。

    新聞、雑誌など媒体を問わず、英文に間違い?が見つけられるようになれば相当なものです。

    さらには、自信のある人は翻訳の仕事(オンサイト)をしながら実践で学ぶという方法もあります。
      
  • 次には、学校で学ぶいう方法です。独学が苦手で、手っ取り早くプロのノウハウを盗みたいという方、実務経験はあるが基礎を学んだことのない人にはおすすめです。

    家の土台にあたる基礎部分プロのノウハウは実務経験だけでは獲得するのが困難です。これまで相当の実務経験のある方の訳文を拝見すると「さすが実務に精通している」と感心するとともに「我流」という印象を受けることもあります。

    また、先に述べたように、専門分野のクラスにいくのが効率的です。

    もっとも、英語力に不安のある人、専門分野が決まっていない人などは、最初に総合物(いろいろな分野が少しずつ入っているもの)を受講するのもひとつの手です。

    しかし、総合物はあくまでも総合物(広く浅く)であり、同時に専門性をつけるという期待はあまり高く持たない方がいいでしょう。

    さらに、自分が翻訳学校で学んだ経験、および、複数の翻訳学校で教えてきた経験から言えることは、実際に翻訳を『』として行なっており、生徒に愛情を注げる先生がいたらおすすめです。

    もっとも、講師との『相性』も大きな要素ですね。
      
  • 最後に、学ぶ場合は、通信、通学、どちらでも自分のライフスタイルに合った方を選びましょう。これに関しては、雑記帳の「通学と通信、あなたはどっち?」をご覧下さい。



                                 

W 辞書の選び方

 

  • まずは、何といっても中辞典です。

    翻訳の学習を始めようと思う人は、中辞典(英和・和英)を揃えましょう。

    出版社は、自分で現物を見て相性のよさそうなものを選びます。
    人によってかなり好みは違うようです。研究社の中辞典小学館のプログレッシブ大修館のジーニアス(文法を確認するのの便利)など自分で引きやすいと思った物を選びましょう。
      
  • ある程度、学習が進んだら大辞典(英和)を揃えましょう。

    小学館のランダムハウス研究社のリーダーズ(+プラス)です。

    最初はどちらか一方でよいですが、いずれは両方揃えれば安心です。

    つまり、一方にない単語は他方に出ている、という感じです。また、大辞典を使うようになると、英和の中辞典を引く機会は少なくなります。
      
  • 以上が揃ったら(もちろん一緒でもいいです)、英英辞典を購入します。

    これも先に述べたように書店で現物を見て、自分の使いやすいもの(文字の大きさ、内容)を選びます。迷ったら、ひとつの単語を決めて、それを何種類かの辞書で引きます。その説明の比較で決めることもできますね。
      
  • また、辞書の媒体は、実際に仕事で使うには紙の重たいものではなく、CD-ROM形式のものを利用すると便利です。なにしろ、重い辞典を机にのせて引く手間が省けます。

    できれば、いちいちCDをCDドライブに差し替えて使うよりはPCに入れてしまいましょう。
      
  • さらに、専門分野が決まったら、その方面の辞書が必要になることは言うまでもありません。

    どの分野にしろ、
    専門書は高額ですから、自分の進む分野が決まってから購入するので決して遅くはありません。
      
  • おまけ。インターネット上の辞書について。

    これは、はっきり言って玉石混合です。

    生徒の訳文を添削していて、一見専門用語に見える偽物を発見して「この訳語はどこから?」と聞くと、「ネットです」との答えが返ってくることもしばしばです。

     
    結局は、自己責任でその真否を見極めなければなりません。専門用語は、その業界関連のサイトに載っている辞書の方が信用できることが多いです。
     

    また、以前どこかのサイトで「法律用語がめっぽう強い(?)」というキャッチフレーズであるネットの辞書が紹介されていました。その辞書は確かに語彙は相当豊富で便利なのですが、法律用語に限って言えば、明らかに間違っているものをいくつか見たことがありますので、これも注意が必要です。
     

                                  
X 訳文推敲のポイント

  
  • まず、客観的に読む=自分の訳文とは思わないこと
     
    自分がつくった訳文だと思うと、目がウルウルしてマンガ目になってしまうからです。
    できれば、嫌いな人(爆)を想像して、その人がつくった訳文だと思って読むと効果的です(笑)。

     
  • 数字は要注意。
     
    特に桁数が大きくなったり、また単純な数字でも頭が疲れているとケアレスミスが出やすくなります。
     
    数字は、金額のみならず、引用条文住所FAX番号などもしっかり確認します。
     
    数字自体に限らず、小数点の位置単位もしっかり見ましょう。

    ところで、この数字、プロのチェッカーでも数字だけは見ない
    !?という人もいますから気をつけて下さいね。翻訳のチェック and/or 推敲は文章のみならず数字も大事な要素です。
       
  • この数字は、訳抜け論理矛盾(ネガとポジなど)と並んで、チェック・推敲ポイントの御三家です。従って、この意味からも、原文と対照して訳文を読みましょう。
     
  • 日英の場合、スペルチェックをかけますが、その際、普通は全部大文字の単語はチェックにかからないように設定してありますので、ここも注意が必要です。
     
    もちろん、この設定ははずすことができます。
    ワードの[ツール]→[オプション]→[スペルチェック]しかし、これをはずすと固有名詞などがすべてひっかかってしまうので慎重に。

     
  • 最終的には音読をお薦めします。声を出して読むということは、非常に効果的です。
     
    文字だけ読んでいても気づかなかったことが自分の耳を通して聞くことで「ありゃ?」と気づくことも多いのです。
    声出すということは脳の活性化につながりますから。是非一度お試し下さい。本当に効果ありますよ(^^)
     
  • そして、まさに納品するとき「念のためサ〜っと」見直すと意外なミスに気づくこともあります。これは以前気まぐれ日記に書いたのですが、"これで助かった"というお礼のメールも来ました(^_^)


                                  

  
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