翻訳へのいざない
 「熱い授業」     AYさん


私は、2期1年に亘り、法律翻訳クラスの中でたったひとりの男子生徒として新井先生の「熱い授業」を受けました。
新井先生の授業は、ご自身もホームページで書かれている通り、この「熱い」の一言に尽きると思います。
卒業して数年経った今でも、先生の指導の「熱さ」は鮮明に覚えています。

新井先生の実務直結の授業は、私のような特段、翻訳者志望でもなく、仕事も外資系航空会社の人事担当という、特に日常的に英文契約書に接している訳ではないという者にとっても、知的好奇心を刺激される楽しい時間の連続でした。

とにかく先生の豊富な知識と経験に裏打ちされた、盛りだくさんの授業!常に最新の情報が反映された先生オリジナルのテキスト。
時々、脱線するけど(そしてその内容が、とても興味深い!)核心を突いたワンポイントアドバイス。

先生が口癖のようにおっしゃっていた「必須不可欠です。」という言葉が今でも聞こえてきそうです。

そして、何より良い経験だったのは、調べ物の課題です。
先生の期待に応えようと、生半可な内容では駄目だと思い、1日有給休暇を取得して、自分の出身大学の図書館に篭った事を懐かしく思い出します。

法律の知識が無くても全く問題ありません。法律翻訳の世界を目指している人も、そうでない人も、是非一度新井先生の「熱さ」に触れられることお勧めします。貴方にも、忘れられない「熱い」経験になると信じます。


                               

 れいこ先生について Sさん

私がれいこ先生の翻訳基礎コースを受講したのは今から 4 年ほど前だったと思います。

当時、会社でテクニカル ライターとして業務を行っていたため、翻訳もどきの仕事をすることもありましたが、まだ翻訳を系統立てて勉強したことがなかったことや、将来独立してフリーランスとしてやっていきたいと考えて、受講したのが先生のクラスでした。

 

受講生は私以外は全員女性で、最初は気後れを感じましたが、先生の授業は楽しくて、いつも笑いが絶えないものでしたので、すぐに気にならなくなりました。

れいこ先生はいつもパワフルで圧倒されっぱなしでした。

授業ではもちろん翻訳のテクニックなども教えて頂きましたが、それ以上に調べものの重要性や裏を取ることの大切さを教えて頂いたと思います。

 

コースが終了した後も、何度か飲みに行ったこともいい思い出です。

他の皆さんががんばっているのを聞いて、自分もがんばろうという気になりましたし、先生からは他では聞けない役立つ話もいろいろ聞かせて頂きました。

最近はちょっとご無沙汰してしまっていますが、先生のご都合のいいときに、また一緒に飲みに行けると嬉しいです。先生のパワーを分けて頂ければなあと思います。

 

3 年ほど前に会社を辞め、現在は念願だった IT 関連のフリーランス翻訳者として生計を立てています。先生がよく言っておられた「何も足さない、何も引かない」というスタンスは、現在でも私が訳文を作成する上での土台になっています。

  

確かにフリーランサーというのは不安定な要素もありますが、自分の夢を叶えることができたことに非常に満足しています。翻訳の勉強を始める前にまず英語の勉強から始めたため、翻訳者になりたいと考えるようになってから、実際に翻訳者になるまで 5 年以上かかりましたが、翻訳者になるための最終段階でれいこ先生の授業を受けることができたのは本当に幸運でした。

 

今後も先生の教えを忘れず、常に 1 ランク上の翻訳者を目指して、好奇心と向上心を持ち続けていきたいと思っています

                              
                           
 通訳者がリーガル翻訳の授業を通して学んだこと」 JJさん


私は2001年からフリーランス通訳をしています。れいこ先生のリーガルクラスを3期とりましたが、受講のきっかけは会議での失敗です。知財関連の会議での通訳でしたが、当時は法律の知識もなく、語彙も乏しく、会議の流れがよく掴めず、軽いパニックになりました。

「このままではまずい!」と痛感したときに、れいこ先生と出会ったのです。先生の授業は非常に刺激的で勉強になり、授業を通して翻訳者と通訳者に要求される資質の違いが大きいことに気づき、また、翻訳の勉強がいかに通訳業務に役立つかを感じました。


翻訳と通訳の一番大きな違いは与えられる時間です。また、翻訳者は緻密さ、粘り強さが重要で、通訳者は、訳出の精度に加えて度胸、機転等社交性が必要だと思います。

通訳では、話はリアルタイムで進みます。そこでどれだけ円滑にコミュニケーションの橋渡しができるかが重要で、翻訳ほど訳出に気を配れません。瞬時かつ正確な情報把握、素早いレスポンスがポイントです。すると、どうしても概要を把握し、伝えることが優先され、緻密さが後回しになりがちです。

一方、れいこ先生が非常に熱心に教えて下さった事があります。
それは、丁寧にメッセージ発信者の発言を解読する事、そのための情報収集や関係者への問合わせ、確認せずに専門用語を使わない事の重要性です。翻訳や法律の知識に加え、この地道な作業と取り組む姿勢をたたきこまれることで、通訳業務の際の準備方法や向き合い方も変わりました。

つまり、依頼を受けた時点で徹底的にクライアントの背景を調べ、事前に資料をもらった場合はそれ以外に自分でも情報収集します。通訳している時も以前より訳出を意識するようになりました。プロの通訳者としては当然のことですが、私はそのプロへのステップアップをこの授業を通してでき、大変感謝しています。実際以前より自信を持って会議に臨めるようになりました。


                                
  「外資系金融業界事情」   K さん

私は2年半前から某米国系投資銀行の不動産セクションで働いています。
長い間憧れていた外資系の正社員のポジションだったのですが、世の中そう甘くはないもので、この2年半で激ヤセはするは、白髪はどっと増えるはで、かなりキツイ経験をしました。

外資系それも金融業界は数字についての意識が非常に高く、会社にとって必要でないと判断されれば経費削減のためにリストラもどんどんあります。
他人のミスの責任を自分が負わされることもあるので、e-mailは全て保存しておく等、「生き残り」のためのノウハウは随分身につきました。

総じて、社内では上の判断には逆らわず流れに任せる性格になる方が良いようです。
ただ、処世術とは別に、スーパーな実力があれば、立場も強くなりますので、英語力とエクセルの知識を常に向上させておくことは必須です。
とくに年俸ベース契約の場合、勤
時間数に関係なく仕事を仕上げることが求められますので、作業スピードが遅ければそれだけ自分が苦しむことになります。
私はある時期から平日の残業は減らして、毎日30分早めに出勤、週末は仕事持ち帰りスタイルに変更しました。家で仕事をすれば家事も気分転換もできるので能率もあがり、おかげで精神的にも肉体的にも随分楽になりました。

契約書を読む機会も非常に多いのですが、読み違えは許されないので非常に神経を使います。
新井先生の授業で基礎をおさえたおかげで社内翻訳家の訳した文章のチェックも自信をもってでき、誤訳が社外に出てしまい問題になる前に修正をかけたことも何度もあります。
また、新井先生に教えていただいた「木を見て、森を見ない解釈は厳禁」の意識は翻訳だけでなく、日々の業務でも非常に役立っています。

やみくもに知識を詰め込むのではなく、基礎をおさえて翻訳のセンスを磨いていく新井先生の授業は、学ぶ側に謙虚さと知識習得への覚悟があれば、間違いなく一生ものの財産になります。


                         
 「社内翻訳者のつぶやき」  シナモンさん 

“翻訳は生きている!”数年前、新井先生の生徒として翻訳基礎コースを受講し学んだ数々の事柄の中で、一番印象に残っている先生の言葉です。
その意味は、辞書、参考書、過去の訳文などを100%信用してはいけないということです。
私は社内翻訳者として主に技術文書の翻訳をしていますが、特に駆け出しのころ、人の訳や参考書、辞書など自分以外のものがすべて正しいと思っている節がありました。
自分では変だなと思いながらも“そう書いてあったから”という理由でそのまま使っていたことが多かったのです。
先生の授業から、“自分を信じて自分で一語一語に責任を持つ”ことの大切さを学びました。


でもこれは頭ではわかっていても実行するのはなかなか難しいことで、相当量の勉強・調べ物実施が必要になります。
社内翻訳者はこの点恵まれていて、私の場合社内研修で各種技術知識を習得できますし、原稿に不明点があればいつでも筆者に確認することができます。
翻訳を始めたころ、文系出身の私は技術のことが全くわからず、アイソクロナス転送、ストリングディスクリプタなどの単語で埋められた原稿はまさに“宇宙語”としか思えず、何を質問していいかもわからない状態でした。徐々にわからないなりに調べ方を習得し、得た知識から用語リストや参考資料のファイルを作成しました。

ですが最近思うのは、結局最後は頭のデータベースに入力しておくしかないということです。1度調べたことをきちんと蓄積しておかなければ、また次に出てきたときに調べなければなりませんし、過去の翻訳との関連性もつかめなくなるからです。
いずれにせよ翻訳というのは、調べることが好き、勉強するのが好きでないとできないな、しかも“割り切る”精神を持っていないとできないなと思うのです。翻訳で出会う事柄は、調べても調べきれない、学んでも学んでも理解しきれないことばかりですから!

                              
                           
 
 「テキスト命です」   H さん 

私が翻訳学校を決めるとき、様子を見たい、というのがあり、無料レッスンがあったのでそこでハードルがだいぶ下がりました。新井先生の講座は授業を見て即決しました。
とは言え、受講を決めた後も、専門知識の全くない状態の自分にとって、法律翻訳のハードルはやっぱり高いのではないか、始めたはいいけど続けられないかもしれない、と不安な気持ちもありました。

けれども、授業の前に送られてきたテキストを見てほっとしたのです。
テキスト導入部分には契約書の構成についてやさしく解説されており、前半部分では当該分野(思えば「当該」という言葉も以前は自分の語彙にありませんでした・・・。)の基本的項目が訳注つきで進みます。たとえば、企業の本店と本社、何気なく使っていた秘密と機密は全く同じものを指すものと思っていました。(そうかと思うと暦月の解説からユリウス暦の話まで展開していったのを覚えています。)ケアレスミスなどを紹介したトピックも興味深いです。「royaltyと loyalty」は実際何度かミスの危険を感じました。

 
専門知識がない者にとって、どうやったら役に立つ知識を得られるか、というのも不安な点でした。その点が自然とカバーされたのが調べ物の課題でした。最初はcorporationといえば株式会社でしょう、と思い込んでいましたが、学習後はそのような安易な解釈はしなくなりました。
後半の実践編ではそのタームの課題分野の契約書全体を課題とすることができ、前半で部分として勉強したことが実際の契約書のなかのどの部分を占めているのかを確認することができました。
 
私は期を重ねても思わず前のテキストをお守りのように出かけるときにバッグに入れてしまいます。なぜか安心するのです。


                              
                           
 「チェッカーのスリリングな一日」  M さん 

新井先生には、翻訳基礎クラスからリーガル上級クラスまで、2年間ご指導いただきました。現在は、某社の翻訳チームで自らも時々翻訳をしながら、チェッカーをしていますが、その2年間に叩き込まれた翻訳をする上での大原則が、とても役立っています。
 
大原則その1.数字と固有名詞は絶対に間違えない。その2.思い込みは避ける。その3.調べ物には労を惜しまない。その4.辞書に出ている訳語を頭から信じてはいけない。その5.訳モレ等、十分にチェックし、推敲を怠らない。その6.納期は死んでも守る。その7.日頃から新聞に目を通し、好奇心を持って情報を収集しておく。(この他にも貴重な教えが多々あったのですが、出来の悪い生徒だったもので、すみません。)
 
 仕事をしていると、「新井先生の下で一から修行して、出直して来ーいっ」と怒鳴りたくなるような翻訳者に、ぶつかることもあります。一度は、〆切時間を過ぎても何の音沙汰もなく、漸く翻訳者が捕まったと思ったら、「曜日を勘違いしていて、まだ手をつけていません」。このときは、心臓が優に10秒は止まりました。また、パラグラフの後半を訳し忘れたまま、納品されたこともあります。注意をしても状況が改善されなかったので、結局、その方にはお引取り願いました。普通なら、一度で黙って切られても仕方のないところでしょう。
 
私は基本的にはチェッカーですが、原稿には全て目を通し、一通りの下調べを行い、自分でもざっと訳せるように準備をしておきます、納品された原稿に誤訳や訳モレがあれば、修正して納品します。日々、大量の原文を読み込み、なおかつプロの翻訳者さんの原稿を見せていただくわけですから、得るものが非常に多く、勉強になります。〆切との戦いも、嫌でも体験できますし(笑)。 翻訳者として独立する前のキャリアの一環として、チェッカーの経験も悪くないと思う今日この頃です。


                              
                           
  「韓国にて」   N さん   

私は現在、韓国に住み、韓国語学校に通っています。宿題と試験の苦しみを除けば、料理はおいしく、友達も増え、韓国ドラマも見放題の楽しい毎日です。

 学校には世界中からの留学生がおり、その中に、朝鮮半島からの移住者の子孫で「僑胞(キョッポ)」(同胞の意)と呼ばれる韓国系の人が多数います。在日、在ロシア、在アメリカ、在ドイツなど、育った国も国籍も母語(注)もばらばらです。
 僑胞でない外国人学習者で最も多いのは日本人で、88年のソウル五輪、02年のワールドカップなどを通じた日韓関係の好転とともに増え、最近また急増しています。韓国ドラマの大人気も一因でしょう。

 日本語と韓国語には、語順が同じ、助詞がある、単語や表現が似ているという共通点があります。日本語にない音があり発音は難しいですが、文字(ハングル)はローマ字のような表音表記で覚えやすいです。また、儒教の影響が強く、目上への礼儀を重視し、相手と自分の年齢や地位に応じて複数の敬語を使い分けます。
 日本でのブームと同様、韓国の若者にも日本語学習者が増加し、日韓で双方の言語を受け入れ始めたことを嬉しく思います。
実は、韓国語を含め4つの外国語を習ったのですが、外国語を習得したからすぐ翻訳に結びつくわけではないと思います。翻訳には、単なるコミュニケーションとは違い、ある言語からある言語へ文字を通して齟齬なく意味を移す技術が求められます。これは簡単に身につくものではなく、良い指導者からきちんと教わることが必要かと思います。
 私が翻訳を勉強した外国語は英語のみですが、新井先生のご指導を受けることができて本当にラッキーでした。まだしばらく帰国できませんが、先生のおかげで、韓国でも翻訳の勉強が続けられることに心から感謝しています。

(注)言語学では、母語と母国語を区別している。母語とは、自分が最初に覚え、最も自由に使うことのできる言語を指し、母国語とは、自分の国の国語(または公用語)を指す。

                              
                           
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